老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『インスタント沼』

2009-06-11 22:42:44 | 映画
インスタント沼というのはインスタントコーヒーのコーヒーが沼になったと思えばいいことで、沼の素である特殊な砂に水をかけると沼になるというもの。ストーリーはあるようでないようで、、ハッキリ言ってストーリーなんてどうでもいいというような内容。それでもワタシはカンドーしてしまった。こりゃスンゴいみたいな感じ。
映画が始まる前に監督のコメントみたいなのが流れて、くだらない映画デスみたいな実に謙虚な説明があって、どれくらいくだらないのか期待でアソコがふくらんだが、ってべつにアソコがふくらむような映画ではないのだが、なんというか、くだらないどころかイキる希望が湧いてくるような映画だ。

一応ストーリーは若い女の子がいて雑誌の編集長かなんかやっているのだが全然売れなくて、最後の企画で心霊現象特集をやろうとするのだが結局ダメで、そうこうしているうちに松坂慶子サマが演じる母親の家の庭に河童がくるのを母親が娘に見せようとするのだが娘は信じなくて、そうこうするうちに母親は沼にはまって死にそうになるのだが、その母親が意識不明で助けられた時に昔のポストが沼から引き上げられて、その中にその母親あての手紙があって、そのなかにその娘の出生の秘密みたいなのが書いてあって、その差出人=ジブンの父親に会いに行くのだが、そうこうするうちに相田翔子サマ演じる金持ちオジョーさまがエジプトのスフィンクス占いでその父親とデキてしまうことになって、でその父親がやっているコットウ品屋を見てジブンも骨董品屋を始める。
そのコットウ品屋がうまくいったかと思ったら父親のほうが店をやめることになってその父親から家に代々伝わる蔵のカギを買わされて、その蔵を開けたら中からインスタント沼の素がでてきてそれをヒトのいいパンクにーさんと一緒に昔いろんなものを捨てた沼の跡にまいて水をかけたら沼がよみがえって、そこから龍が飛び出してきてその龍のおかげで母親の意識が回復してメデタシメデタシ、みたいな。。

このカンドーのドラマを言葉で説明するのはキワメテ困難。見ないとコノ面白さはわからない。
監督は三木聡サマ。「亀は意外と速く泳ぐ」とか名作を次から次に作っているヒト。若い女の子を麻生久美子サマが演じていてノー天気なところをただのバカとは思わせない深い演技が光っていた。

2009.6.11 渋谷HUMAXシネマ

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