老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『NINE』

2010-04-03 14:35:31 | 映画
先週ニッポンで見た映画。家の近所に新しい映画館ができたので行ってみようということになったのだがやってるのは他と大差なくてぺネロぺ・クルスちゃんが出ているというだけの理由でコレを見た。映画館自体はワンランク上ということで、まあ快適でシタ。っと、今週はクイーンとかほかにもおもしろそうなのをやってるみたいで内容的にも他とは少し違うのかもしれない。

で、映画のほうはミュージカル化された映画のもう一度の映画化。ということはもともとは映画??
イタリアの巨匠映画監督が、もうとっくに才能が枯渇して新しい映画が撮れなくて、それでも過去の栄光にすがっていろいろオンナの人に手を出したり足を出したり。キレイな奥さんとのもう元には戻らない関係とか愛人のクルスちゃんとのくんずほぐれつの関係とか、そういう部分部分ばかりが強調されていたが、もともとの話としてはその監督の子供の頃のアブナイおねーさんとの海辺での経験とかソフィア老練、いやローレン演じるど迫力な母親とのイケない関係とかから逃れられないダメな男の話ということのようで、やっぱりそういう暗い部分を表現しきれないmajority迎合主義のアメリカ映画の限界なのかなあ、という内容だった。

子供が一人出てきて、それが監督の分身であるようなのだが、分身なら分身でもっと幽体離脱的なドロドロした感じがないと単なるかあいい子役で終わってしまう。子供が海辺のおねーさんにオカされることが本当は重要な意味を持っていたはずなのにソレをほのめかすような場面もホントにもうバラの花を見てコ―フンするくらいの想像力をはたらかせないとアタマの中に組み込まれていかない。もちろんそれをリアルに表現するのもどうかと思うが、というかそういうタブーをどう表現するかがダイジなところだと思うのだが。
有名女優がたくさん出ていて豪華、というのが売りな映画。

ところでフーフ割引で一人1000円で入れるのはありがたいのだが、入口のところで切符切りのおジョーちゃんに年を確かめられるのはスゴイ恥ずかしい。空港の全身透視機を通るようなキモチ。せめて同年齢のオバサンならガマンできる。

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