老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

ハノイオペラハウス

2009-03-22 11:13:59 | アート
正式な名前はハノイ市劇場。ニッポンで国立劇場といえばお堀端のアソコをさすように、ハノイで劇場といえばココのことを意味する。1911年にフランス人の設計でつくられた。劇場そのものの内部は馬蹄形のバルコニー席が2層あって、本格的なオペラハウスのように見えるがロビーとかはややさびしい、というか、上演中に外の車の音が入ってきたりして、、まあそんな感じの雰囲気で、クラシックのコンサートがまだあまり一般人民には広まっていないようで演奏中にも子どもが走り回ったりケータイが鳴ったり、楽章と楽章の間で拍手したり、まあそれはご愛嬌というかそういう拍手のしかたもないわけではないと思うのだが、それと大量の蚊が飛び回っていて集中しにくい雰囲気ではあった。

ベトナム国立交響楽団は今年、創立50周年を迎えるオーケストラで、きのうも書いたが日本人の指揮者が音楽監督をやっている。それだけじゃなくスポンサーのほとんどはニッポン企業で、アジノモトとか、ヤマハとか、イナックスとか、トヨタとか、ほとんど有名どころは全部名前を連ねている。とはいっても入場料が一番いい席で250,000ドン。1,500円。物価的にいえばニッポンの6,000円くらいだからけっして安いとはいえない。まあひとさまのクニのことをトヤカクいっても仕方がないけど。

きのうの曲はハイドンの"La poule"とボッケリーニのチェロ協奏曲7番とモーツァルトの36番"Linz"。クラシックに特に詳しいわけでないのでエラそうなことは言えないが、ハイドンはいまひとつエンジンがかかり切らない感じで、ボッケリーニは鈴木サンの熱演でそこそこ盛り上がって、最後のモーツァルトはケッコウ楽団員もノリノリのいい演奏だった。音も外の雑音を気にしなければ天井から舞い降りてくるような?柔らかい響きでいい感じデシタ。
来年はココでマーラーの8番をやるらしくてそれはかなりの見ものではないかと今から楽しみ。

2009.3.21 ハノイ市劇場。