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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

手づくりの帽子

2015-06-03 09:10:28 | 俳句

   ☆  わが帽子どこまで転べども故郷   寺山修司


  
     

 お手製の帽子、いっぱい作った。皆なに何個配ったことか。縫い易いのはやはり木綿の生地。
お洒落には大島紬や正絹。 芯のしっかりしたのを裏に張ると、形がきれいに整う。
 赤い帽子は、防水加工をしている生地。レインハット。これからの梅雨にかけて重宝する。
雨が降って心の滅入る日の散歩に、赤い色で憂さを吹き飛ばし楽しい気持ちになれるように赤い色の帽子を作った。
白い方は普通の夏帽子。大きからず、小さからず、少しお洒落っぽく作ったつもり。
私が若い時分着ていた、綿ローンのワンピースのリメイク。愛着があった服なので捨てるのがもったいなくて残していたもので作った。 これを冠って一日のバス旅に行った時、旅の時だけ仲良くお付き合いしてる方が私にも作ってと言うので、ご自分のお好きな材料で、、、と作ってあげた。喜んでくれた。

   ★  徳島ののり子とわかる夏帽子   藤田あけ☆  

 梅雨入りの便りがあちこちから。本当はやわらかい雨、好きなんだな~あ。

      

  昨日のしり取り俳句
   🍒   斑猫について階二段跳び
       
   🍒   梅の実の落つるにまかせてゐる径
       
   🍒   すれちがふ時涼やかに鈴鳴れり


 

俳句が助けてくれた

2015-06-02 18:39:30 | 俳句
   🐢  春愁や舌かみさうな病の名   

    

目の病気
3年前くらい、目が急に悪くなった。
物や風景が見えづらくなった。眼鏡は5~6個持っている。遠近両用、近く用、遠く用。どれをかけても見えにくい。年齢的に言って若い時のようには見えないだろうし、それなりに目も悪くなるだろうさと、たかをくくっていた。白内障には少し早いけれど、あの病気は目がとことん悪くならなければ手術はやりにくいと 誰かから聞いたことがあった。
 あまりにも目が悪くなるのが早いようなので、眼科に行った。
医大を紹介された。一度聞いたくらいで覚えられない病名を告げられた。紙にメモをしてくれた。原因不明、治療法はあれこれ単発の治療をしている。よって難病指定の困った病気

     
    
 入院 検査 手術  一年間に五回入院。他にも何十年来の内の病気を持っていたから。..
 一度目の手術はうまいこといった。が完全に目が良くなったのではない。半年おいて目が見えるようになる手術をやる。

   🐢  あびるやう目薬さして冬籠り   
 
 夫に手を引いてもらわねば外は歩けない。家の中ではいつも風呂の中にいるようで辺りは曇っていて全然見えない。
 何も理解できない 殿 が私を見ると、散歩に連れて行けとおねだりする。これが一番悲しかった。

   🐢  入院の荷物に香水しのばせて   

 おかげで手術は成功。本が読める。テレビも見える。 殿 と散歩に行ける。
杖がわりになって心配してくれ、世話をかけた夫に心からお礼を言った。

 昨日医院へ。今のところ悪くなっていません。
又再発もあるってことか。しかし、くよくよ先のことを心配して気に病んでもしかたない。。
一日一日を大切に。
そんなでこんなで、目を悪くしてから14~5年止めていた俳句にターンした。
又、楽しみますか。ぼちぼち。

今日 どこかのインターネット句会で高成績をおさめていた
   
   🐢  桐の花無人でバスは折り返す

手芸  俳句を忘れてた!?

2015-06-02 10:25:56 | 俳句

          
     

 押入れの中は集めた布がいっぱい。
旅行先で、変わった布を見れば買い、骨董市があれば足を運び古い布を手に入れる。手芸に夢中になっていた。
バックに帽子、におい袋、いくつ作ったやら。すべてプレゼントして手もとには殆ど残っていない。
そのうち、母が残した着物や自分の若い時の着物を潰して、リメイクするようになった。
一石二鳥だ。コート、ブラウス、モンペ、縫った、縫った。流行の洋服を追わなくていい。着やすい。欠点があって少し縫い目めがとんでいても自分が着るのだから、言わなければわからない。良いことづくめ。
俳句は?まるっきり忘れたわけではない。結社からは脱会した。新聞の俳句欄は読まない。夫がテレビの俳句を観ていても気にもならない のに。
旅先で俳句ポストがあれば、投句をしてみたりする。
疎遠になった友人のことを、街で見かけた人がよく似ていると、ふっと想い出すように。

又、恥ずかしながら昔のように俳句狂い、夜も日も夢中になっている。

  昨日のしり取り俳句
  ✾  河鹿笛鼻緒くひこむ宿の下駄   

  ✾  峰寺の山気桔梗のうちふるへ

  ✾  栗の花匂ふ生きてゐる実感   
 

桑いちごうれし涙は虹の色

2015-06-01 08:35:17 | 俳句
   

私が子供の頃は、日本全国どこでも養蚕業が盛んであった。
桑畑はどこにでも有った。今時分、熟れた桑の実を摘んで食べた記憶は田舎育ちの人は誰でも持っていると思う。

    

 お向かいの家の奥さん。いつもはお勤めでお忙しそう。日曜日でお休み。久しぶりの立ち話。庭に桑の木があり、実が沢山成っているのに気づく。植えた覚えが無いのに大きくなったから、伐ってしまおう思っていると言う。この木、桑の木、実も成っていると言うと、桑の実って?と怪訝な顔をする。それから、私が、  夕焼け小焼けの赤トンボ、背負れて見たのは。。。。と下手な唄を歌うと、、、、あああそんな唄聞いたことがあると言う。
珍しい花や木は、通信販売で買って植えている庭に、不釣合いの木かなとも思う。
きっと鳥が桑の実をどこかで食べて、ここの庭に糞をし、その中に混じって種が芽を出し、大きくなったと結論。

 
   ☆  黒く又赤し桑の実なつかしき   高野素十 
   
   ★  桑芽ぐむ農道はまた札所道   桑原晴子
 
 桑の実をつんで食べてみた。4,5粒口に入れたが味はしない。そんなこと、、、
次は青い味がする。何に例えればいいかか、わかんない。記憶には有る。桑の実の味だ。
色にすれば、金平糖の色、薄い虹色のかたまり。
走馬灯のように、子供の頃が甦る。なぜだか楽しい想い出ばかり。

    🍏  桑いちごうれし涙は虹の色    

  昨日のしりとり俳句
    🍏   早発ちの遍路に月の残りある
    
    🍏   早発ちの遍路にぬくき塩むすび