老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

スモモモモモモモモノウチ  早口言葉の練習に

2015-06-25 08:12:14 | 俳句
 ご近所から 李 をいただいた。

  

( すももも 桃 も もものうち )   と言う言葉が昔からあるが、これはアナウンサーの早口言葉の練習用に 使われるいるうちの一つらしい。
お隣さんは 一度 私が患っている病気にこの 李 は 良いと言ったのを 憶えていてくださって
毎年 この時季になると持って来てくださる。
 中国では、桃と同じく 古くから栽培されており 5~6世紀には多くの品種があり、薬用および食用とされていた。(木の情報発信基地)
これを どこかで聞いていたらしい母が 李は体に 良い良いと 季節には食べるように言ったのかも知れない。
ピンポン玉くらいの艶々した果実は 赤紫 又は 黄色。熟すと 甘酸っぱく皮がはちきれそうに熟すと とっても甘い。皮も指ですっーと剥ける。口の中にぽーんと放りこむ。

   ☆  わからぬ句好きなわかる句ももすもも  富安風生

 まるで舌をかみそうだが、風正さんならではの軽快で平明の句。一度読んだら忘れない句だ。 わからぬく わかるく   と繰り返すとまるで早口言葉のようだ。
     
   ★  すもも赤し妻の座去りし日の空に   荒川三枝

      
  
姫 朝は 私のベッドに来て寝る。朝がたに気温が下がると私のふところが恋しいらしい。
椅子の上の 姫 専用の座蒲団も当分はそのままにしておいてやらなければ。真夏が来るまでは お婆ちゃん猫の 姫 は冷えるらしい。

   🎀  ひかり満つ厨すももはガラス器に    

 昨日のしりとり俳句
   🎀  遠岬跨ぎ二重の虹立ちぬ

   🎀  百葉箱校舎の裏に楝咲く

   🎀  白シャツのポッケに丸め成績表

                  
     
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夏大島 で ちょっとおしゃれ着

2015-06-24 06:37:40 | 俳句

      ☆   羅や人悲します恋をして   鈴木真砂女



お隣の奥さまが 夏大島の着物を下さった。
お子さんがいらしゃらないので、断捨離をしているそうだ。この他にも沢山戴いた。
頭から 被るブラウスを作る。ダブダブのフリーサイズ。デザインブックのとおりに裁つ。
前と後ろにポッケト。後ろのポケットは飾り。



今の時季、このさらっとした肌触りは むしむしとして暑い日でも、着心地満点だ。 



余った生地で リバーシブルのベストを作る。少し肌寒い 五月頃 白いブラウスの上に羽織れば おしゃれ着に充分になる。ベストは何枚あっても助かる。
裏に使っている生地は、これも違うお隣の奥さんが 下さった正絹の小紋風の着物から。
二枚作って 一枚は奥さんに。

         


     ☆   うすもののみえすく嘘をつきにけり   久保田万太郎
     
     ★   羅や一語の無駄もない女   江國滋

 二句とも殿方の句。小悪魔的な色気で世を渡っていそうな女性と 一寸の隙もみせずにピーンと背筋を張り品性はあるが面白味に欠けたような女性。両極端にいる女性を見事に詠っている。
二人が同じ日の句会で、これを作ったとしたら本当に面白いのに。源氏物語の雨の夜の品定めみたいで。

      
   🍏    てふてふのやう羅の蹴鞠衣裳   

昨日のしりとり俳句
    🍏   海峡を曳かれ行く舟南風吹く

    🍏   蓮見舟影落としある紫雲山

              

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あれから四年   今日は(鳩に襲われた)

2015-06-23 06:57:53 | 俳句
  🐇    牛蛙大名公園ほしいまま   

 鳩に襲われた。
夫が用事を済ますまで 私は公園に俳句を拾いに行った。
いつも 自然の中で良い空気を吸い、海を眺め、森を散歩していて それなりに良いのだが、手入れの行き届いた 大名公園も、目の保養には楽しい所だ。
 公園のそばは、街のメイン通りで 車がひっきりなしに走っている。疏水と舗道と籬で遮っただけの公園の中はまるで別の世界。ときおり車の走る街騒に、ここの場所を認識される。

     
 四年前、この公園で、今日のように夫と待ち合わせ ベンチにぼんやりと座っていた。
「ここよろしいですか」と老婦人。
「どうぞ」  しばらくすると、老婦人はバックから手帳を取り出し、頭をひねり始めた。
「俳句をなさっているんですか?」と声をかけ 俳句談義が始まった。
「健康の為、毎日ここへ 散歩がてら 俳句を作りにきます」と・・・・


    ☆  花曇庭にいざなふ松のなり   村田脩

    ☆  若楓雨滴のしげく暮れゆくも   水原秋桜子

 この公園を詠んだ句。医師に勧められてこの公園を毎日歩きに来た。公園を一巡すると約一時間。パスポートを買い春夏秋冬の景を見て歩いたのだが、その時はもう俳句とは疎遠になっていた。
花曇りも 若楓も 眼に焼き付いている景だ。いたみいります。お上手に詠んでおられます。精進したら こんな句詠めるでしょうか?。

 老夫人とここでお逢いしてから、半年ばかり考えた。家でお裁縫を楽しんでいるが
俳句もいいんじゃないか。夫は何時も 「あんたから俳句をとったら、何も残らん、俳句したらは、俳句やんな。」と言っている。
再開したら、嵌ってしまった。面白い。楽しい。

 ここは私にとって 得がたい場所と、感慨にふけっていると、いきなり 鳩が頭に載って羽搏いた。ビックリした。思わず悲鳴をあげる。その声に驚いて、鳩は舞い上がって去って行った。何で?私そんなに人相悪いですか。鳩さん。。
しかし ベンチも大きい松の木も鳩さんも 愛しています。
ここでお逢いした老夫人との一期一会感謝しています。

    昨日のしりとり俳句

   🐦   師の丸い肩想ひだす藍の花

   🐦   故郷発ち夏野さまよひ十余年

   🐦   夫老いて似合ふ越後の上布かな

   🐦   鯉くぐる永代橋や夏柳

              





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涼しいリメイク  あれとこれ

2015-06-22 06:28:09 | 俳句
 

 白い絣の着物からリメイク。家族の誰が着ていたか記憶に全く残っていない。
少し 生地は柔らかい感じだけどどこも傷んでいないし、染みも無い。





スカートは 藍染屋で買い集めていた端切れを縫い合わす。阿波の本場の藍染だから、生地はしっかりしている。色も本染めだから 藍色が本当に美しい。ランダムに繋ぎ合わせた。なるだけ大きい端切れはそのままに、間に柄の綺麗な小さい端切れを入れる。
しかし、大雑把で無愛想だから 大中小の 丸を 白い刺し子の糸でちくちくと。これで 全体の一体感がでた。
ブラウスはこれからの季節にもってこい。肌触りがよく、涼しい。
日頃 パンツやもんぺを履くことが多い私も、このスカートは大好き。真夏はいつも履いている。
針仕事は楽しい。


  昨日のしりとり俳句
   📌  老若の父父の日の句会かな

   📌  鈴振るはどなたさまなる皐月闇

   📌  菩提樹の花ご詠歌の聞こえくる

   📌  大笊に枇杷を置きあり遍路小屋 
   
   📌  方向音痴どこに忘れた梅雨の傘

           
  
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吟行     超結社句会

2015-06-21 19:26:16 | 俳句
 
 一年ぶりの吟行句会だ。
超結社の句会で 海程の副会長の 武田伸一氏 をはじめとし 月野ぽぽな氏 野崎憲子氏
ら 他の結社を含めた十五名で行われた。
香川県さぬき市にある 四国八十八ケ所霊場の八十七番札所志度寺を中心に吟行をした。


   
       

 皆さんベテラン揃い。俳句手帳やメモはどこかに。まるで観光をしているように、のんびりと、初めての場所を散策している。
どなたも雨男、雨女が混じっていなかったらしい。五月晴れの良い日を賜った。

     


         


 武田氏は 如何にもお優しそう。四国中央市から参加のダンデーな男性お二方。明るいぽぽなさん。
主催者でお世話に八面六臂の野崎氏。
さぬき市が生んだ、鬼才 天才の平賀源内資料館を案内していただく。
予定時間どうり、吟行をこなすことができた。


       
    志度寺の庭に咲いている花花。



 近くのお料理屋さんに場所を移し、瀬戸内海で取れた新鮮な魚料理を戴いたあと句会に。

 三句出し 五句選。
なかなかに面白い句が出ている。さすがと思う方方はそれなりに、面白い個性あふれる良い句を短い吟行中に作っておられる。
私は 今自分に素直に、見つかりかかっている道を目指す最中だから、皆さんの良いところを吸収させていただく。

楽しかった。少し体に変調をきたしているから、疲れた。集中力が出ない。家でしりとり俳句をやっているのが一番いい。

     🌊  ひとつ実にひとつ散りある花ざくろ   









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