老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

俳句ポスト 365

2015-06-19 23:30:34 | 俳句


 (俳句ポスト365 )なる投稿コーナーがある。松山の俳人 夏井いつき先生が選句をしている。この先生は テレビ番組 プレバト でも 毒舌先生なる 異名をもらい、視聴率は15~16%をキープして 押しも押されもしない、超 超 堂々とした人気番組となっている。
昨今の俳句人気は この先生の肩が担っていると言っても過言ではないと思える。
いやいや、そんたこと無いとおしゃる先生方もおいでになると思うけれども、俳句に興味を持ってもらうことも大切だはないか。例え一過性であっても。貢献はしている。絶対に。


我が家の庭に咲いている花。

     モディリアーニ泣きさう六月の画廊   葉 

 たまたま、六月 の季語で (地)に入った。
365に投句を始めたのは、一年前から。老化する頭に、喝 を入れるため、認知症予防の為に
なると思った。一年365日 毎日一句を目標にして投句している。
遊ぶ日も、忙しい日もある。楽しくがモットーだから無理はしない。
多い時は7~8句、少ない時は2~3句、入る。猿の腰掛が8句 これが最高。人 2句で落ち込んでいたら 次の日、(地)に入っていて これには自分も驚いた。認知症予防だから、俳句が作れ、その上に いつき先生と同じ気持になることがあればよいくらいに思っていた。
天 だ 地 は投句が多いし、季語は自分では思いもつかないものだから、はなから入るとは思っていない。 不知火だ 鯨 氷室 と出されるから、他の人の句を読んで ああこんな捉えかたがあるのかと勉強?をしていた。
時々 まぐれに (地)に入る。これが 嬉しいんだな~。先週は投句を忘れていたというより、南風 は難しく、ちょと忙しかった。


   昨日のしりとり俳句
      香水とお守りひそませ旅鞄
      瓜の花に似し師と仰ぐ人のあり
     蛙わが家は鬼門猫をるぞ
      梅雨晴や満艦飾の学生寮
      夕虹や飴細工売る街の角

               
 




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青梅雨の帽子が帽子掛けにある  川崎展宏

2015-06-19 08:57:27 | 俳句


    ☆    鎖ごと抱きかかへけり梅雨の犬  川崎展宏  

 今朝 殿 のことを思い出して 夫と話したばかり。
こんなに雨が降っていても 殿 は、朝の散歩も昼の散歩も 一分一秒たりとも遅れることなく出かけなかったら許してくれなかった、、、と。
彼にとって、散歩は唯一の楽しみ。
雪の日も、嵐の時も。台風の目に入り風が少しおさまり、雨が小降りになるのを待って連れて行ったものだ。連れて行くまで、ウウウウー、ウホオー ウホーといつまでも文句を言っている。

 展宏さんの句が目に止まった時は彼も犬がお好きだっかと思った。
殿 も子犬の頃 散歩の途中疲れて歩けなくなる。よく抱いて帰ったものだ。
毎日、雨の続くこの時季が犬にとっても、飼い主にとっても、散歩には苦労した。

      

今朝は家の周りの山も海も 梅雨にけむっている。嫌いではないんだな この景色。朝から雀は餌を求めてやって来たが 鶯も杜鵑の声も聞こえない。どこで、どんな格好で過ごしているのかしら?

       ☆     青梅雨の帽子が帽子掛けにある

梅雨であることから 展宏さんのこの句も浮かんだ。

   昨日のしりとり俳句

       *   空近く木を伐る音や踊子草
       
       *   梅雨茸蹴るたわいなく転げけり
       
       *   鯵釣るやゆつたり流る島時間
       
       *   円空の後ろ姿や山背風
       
       *   投げあふて青い林檎や旅つづく
       
       *   夕焼雲はるか見つめるモアイの像

          


       

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にほい袋

2015-06-18 17:22:34 | 俳句

   ★  干菓子あり隣近所の梅雨の屋根   川崎展宏

 何気ない日常生活を詠い 心に深い感銘を残す。言われてみれば 納得 見過ごしている
ときには 俳句とはこんなに詠めばいいんだよと教えて下さっている。
今日はこの句で心が洗われた。



  夫と外出。途中で引き返す。雨が強くなり、今日は温度が20度くらいと天気予報で言っていたのに 薄着で出かけて来たものだから 体がぞくぞくとする。意見一致。夏風邪ひいたら困る。お互いに。
食事の材料を買って帰る。



 車の中の亀は まあ 大きい におい袋かな。
20センチほどの大きさ。亀の縫いぐるみを作り、お腹には、ハーブを詰め込んでいる。
庭で育てたラベンダーをポプリにした。市販の芳香剤ほど、匂わないが、それなりに、役目は果たしていそうだ。
亀ちゃん どこへ行くのも一緒  殿  の代わりはできないが、私の手作りとしては可愛がってもらっているよ。

    ☆   梅雨のわが病室へ通い妻   石田波郷

  歳時記で例句を探していると いつも波郷の句にあたる。人気作家だし、やはり良い句が多いということだ。


 オソマツ君の頭は梅雨ぐもりまっ最中
   蓮の花ゆらす魚影のありにけり
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もんぺ ルック

2015-06-17 22:11:31 | 俳句

夏の木綿の着物地で作った もんぺ です。腰がゴムになっていて とても はきやすいもんぺです。ゆったりとしていて、オーバーブラウスを着るから、腰回りは隠れてしまいます。
体型はカバーされますから もんぺをはきだすと止められなくなります
   ★   趣味のなき夏服太りすぎし人   星野立子

 なんと言うお方。よく観察している。流行より経済性を考えている私を見透かしている。
しかし利便性を忘れられては困る。

   ☆   夏服や捨てかねしものなぞ多き   角川源義

 どちらが女性かしら。断捨離が流行っている昨今、捨てかねている物には想い出、思い入れが有り、ああでもない、こうだったかしら、と逡巡している女性を見ている優しさがある。
女は謎が多い、そこが愛しいと 源義は詠っている。



 バックは竹の持ち手を使い、涼しい うす色の生地を繋いで夏向きにした。
軽くてちょとした お洒落なバック。文庫本と化粧ポーチ位はらくらく入る。

   しりとり俳句
      袋掛け舟の出て往く目路はるか
      木下闇蜘蛛の足ごと根の走り
      海鮮料理まなかいに白い波
      西瓜苗寡黙はときに疎ましく

         オソマツ
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鳥  とり 小鳥たち

2015-06-17 07:35:18 | 俳句

       
     

今 パソコンを打つ窓の近くで ほととぎす が鳴いている。
毎朝 雀に餌やりをしているから、階下だと雀が スズ、スズ と鳴いている。
夫と 「雀は チュンチュン じゃなく  スズ スズとしか聞こえないね」と話したばかり。
(わが家では雀のことは すずちゃん と呼んでいる)
まず 雀 鵯越 鵙 鶯 目白 ほととぎす 山鳩  それから烏。ひばり 石叩き。燕。
私に聞き分けができる、鳥の声はこれ位かな。
雲雀が我が家に訪れてきたことはないが、それ以外の列記 した鳥は季節、季節にはいつも窓辺で鳴いている。まだまだ 名前も声も知らぬ鳥が沢山。そう 翡翠を忘れていた。
「おい 早く 早く 翡翠 翡翠」と呼ばれて、窓辺に行く。長い嘴の青い色の翡翠が、物干し台から 何かを狙っている。カメラを構えても 鳥の動きについてゆくような良いカメラではないから、はなから 写そうとなんて思っていないが 撮れるといいな~。
まだまだ 沢山。
コガラ ヤマガラ エナガ ホオジロ   もっともっと沢山。 幸せだな~。


      
          

   ★   谺して山ほととぎすほしいまま   杉田久女

   ☆   妻が来し日の夜はかなしほととぎす   石田波郷

 波郷の句は身につまされる。結核におかされ、ああ本当に解る。私や病気を抱えている者にしか解らないと言っても 過言でないこともある。


   昨日のしりとり俳句
   🎲    萍の池五位鷺の高歩き

   🎲    影ろへる荒梅雨のビル群なりぬ

   🎲    夏の月長い睫毛の駱駝かな
 
   🎲    昔からうす紫よ布袋草

   

         




 


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