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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

ネタ が無い

2016-09-27 10:10:43 | 俳句
     🐢    妻の椀つくろひ直す夜業なる    小森邦衛

     

朝食が済んで、新聞を読んでいた。
夫が朝早くから、病院の予約がありもうすでに、家を出ている。
新聞受けから新聞を取ってくるのは夫。新聞は夫が読んでから、次に私と、私なりに敬意を表している私だけの決め事。
パリパリの新しい、変に折り目の無い新聞を開くのは清々しい。一日の始まりを感じる。

饒舌な前おきが長くなった。

今朝は、机の上にある新聞を、(お父さんお先に)と思いつつ、いつものように一面から、ページをめくり二面へと読んでゆく。
さっと目を通す。
「四季」は下方の欄。
いつもは全てを読み終えてから、ゆっくりと読み返す。

今朝の俳句は、、、、この方、知っている。
重要無形文化保持者。いわゆる人間国宝の方。石川県に住んでおいでだ。
古志の同人である。親しく読ませてもらっている。

夫に悪いが、「四季」を切りぬき、ブログの写真に撮る。
今日は書くことがなかった。これ幸い、ネタが見つかった。
拙い文章を、日記がわりに記している。
24時間、昨日と違うことがあり、今日の始まりの前にふっと、頭をよぎるものを捕まえてブログに残す。
何にも無い日だってある。そんな無為の日ばかり。
今朝は新聞に ネタ が落ちていた。

小森邦衛さんの、古志の投句から。

     🐢    夜業終へ重き背中を伸ばしけり

     🐢    ゆく春や盗み伝へん塗師仕事

     🐢    短日や無心に遊べ手よ心

     🐢    海鳴りの能登の間垣は掛大根

     🐢    火袋の中に猫ゐる大暑かな

小森さんいつまでもお達者で。