老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

大谷焼き

2016-07-11 18:23:00 | 俳句


徳島県の鳴門市大麻町で、230年前から徳島を代表する、陶器が焼かれている。
土と質感に特徴があり素朴さと大きさが好まれいる。
土に含まれている鉄分とざらりとした風合いの中に金属的な艶がある。
昔で言えば、五尺もある甕や鉢と、日常に使う身近な陶器が、今もって生産されている。



この睡蓮鉢は直径四尺から五尺はあろうか。
大きな、あまりにも大きな鉢は普通の家庭には、置く場所がないであろう。
普通の家庭用には適当な大さの鉢があるから、ひと鉢もとめて、睡蓮を咲かせたり、金魚や目高を飼えば楽しいだろう。
大きな甕は現在は何に使用されているのか。

我が家では、でっかい甕に柿渋が入っていた。
時代劇を見ると、家庭用に使用する水甕が台所に置かれている。
盛んな需要があったんでしょうな。

    

今日は徳島へ行った用事のついでに、鳴門を通ったので、久しぶりに窯元を覗いた。
一年程前、友達と訪れた折りに皿やコーヒーカップを買ったので、今日は食器や花瓶を見て目の保養をしただけ。

素焼きの器に自分で絵を書いたり、大きな皿には、俳句を書いたり、オリジナルな一品にすることもできる。

何年か前に陶芸教室で焼いてもらった、今、読むと恥ずかしい俳句を書いた湯呑茶碗や、花瓶、皿が残っている。
消しゴムで消せない。割るのは勿体ない。
記念に残すには、、、考える。

投句箱があったので、投句をして帰った。

    🌺   水琴を聞く蜻蛉を目で追いつ

   🌺   青柿やそう大谷は柿どころ 

   🌺   青蔦からむ龍のやうなる登窯

   🌺   睡蓮の鉢にぽつぽつ雨の粒  

   🌺   千年杉の木下涼しや陶狸

        
コメント
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