老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

梅雨茸には雨が似合う

2016-07-01 09:28:09 | 俳句
     🐇   梅雨茸歩けばきしむ寺の廊    

      

公園の森の中で見つけた 梅雨茸
なんと可憐なピンク色をしているのだろうと思った。
こんな色をした茸を見たのは初めてだ。
何人の人かが寄って来て、カメラに収めている。
木もれ日の斑がゆらめいている。
皆さん、この茸が毒を持っていると知っているので、見ても触れようとはしない。

    🍄   仮面つけたる美しき梅雨茸

     🍄   梅雨茸や月にニンフの舞踏会

     

少し外れて生えている茸。
笠も大きく、どこででも見かける茸である。
走り根や、大きな木の下のじめじめとした場所に多い。

笠が丸く軸の長い茸がある。
この茸をみると、いつも蹴りたくなる。
蹴ると胞子がとんで、子孫をふやすのであろう。
敢えて、蹴られてもじっと我慢しているのかな。
目につく所に生えているのは?


栗林公園の「日暮れ亭」

お茶室の露地で見つけた。美しく配置された置き石の間に何本か。
唐傘が開いたような感じの茸であった。
雨に濡れて、絵になっていた。

    🍄   梅雨茸に昼の三日月出てをりぬ

    🍄   蚊遣焚く煙が流れる水屋かな

    🍄   梅雨茸や音をしずかに露地草履

    🍄   濡れ縁の下に蚊遣を焚きをりぬ

    🍄   杉苔や緑に染まる釣瓶井戸
コメント
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