さぬき市地方は気圧の谷が通過して次第に晴れてきていたが、湿った空気や寒気の影響で雲の広がっている所がでてきた。気温は9度から14度、湿度は84%から60%、風は3mから5mの西北西の風がすこしばかり。明日の28日は、引き続き冬型の気圧配置となり、雲が広がりやすく、明け方まで雪か雨の降る所があるらしい。午後からは冬型の気圧配置も次第に弱まる見込みなんだとか。
山頭火研究やらお遍路研究ばっかりやっているように思われているので、たまにはこういうお話もしておかなければ・・・ということで、今日は高松市御坊町にある「高松興正寺別院」にやってきた。心配されていたお天気もすっかりと晴れてきて、気温はぐんぐんと上昇してきた。
今日はここで、「宗祖親鸞聖人報恩講」が行われるというので、見えるようになった眼で、自分で運転をしてやってきたもの。前回は11月の講演会で、運転手付きで来たのがまるで昨日のことのよう・・・。
朝座は午前10時から。私たちは9時半に集合して更衣して、朝の法要の準備をする。出勤者は十数名あまり。
本堂のなかは参詣者でいっぱい・・・。高松から京都は近いと言っても、なかなか、ご婦人方や高齢の方にすれば容易にはお参りできない。そういうこともあって、大勢の方のお参りがあった。
私たちは、御絵伝の掛けられた右余間に着座する。(この画像は昨年のもの:東讃教務所HPより)
御門主さまが登壇されて御親修のもと、各組(地区)の代表出勤者や知堂衆など30名を越える法中(お坊)さん方によって法要が行われた。
法要の後、門主さまから「ご親教(おことば)」が披露された。その後、法話(おはなし)がおこなわれた。
その後の昼食は「お斎(おとき)」ということで、しっぽくそばやしっぽくうどんが振る舞われた。おそばなんぞは滅多に食べられないからと、しっぽくそばをいただいたが、うどんのような食感だった。おそばを食べて、おうどんのおかわりをする人も多かった。
お参りに来られた方々も和気藹々(わきあいあい)と「お斎」をいただいている。
お昼休みの間に、幼稚園の年長さんによる歌やお遊戯が披露されて、お参りのおじいちゃんやおばあちゃんたちから大きな拍手を受けていた。
13時からの昼座の勤行(お勤め)、法話(おはなし)があって、15時過ぎには今日の法要はおしまいになった。
私は半袖シャツだけの夏バージョンなのに、汗が流れて流れて困る一日だった。
今日の掲示板はこれ。「自分は正しい 自分は賢い というところに立っている これが人間の迷いのもとです」というもの。。私たちは「迷い」と聞くと、右に行ったら良いのか、左に行ったら良いのかと迷っている様をイメージしがち。しかし、仏教における「迷い」とは、「こうに違いない」「こうあるべきだ」という「思いこみ」のことを指すのである。思いこんでいる時に、その思いこみに気付くことはないし、気付かないからこそ「思いこむ」というのであろう。その思い込みをやめることはできない私たちだが、そのことに気づくことが大切だというているのである。迷いを断ち切ったりはできないが、その迷いに気づくことが大切だというのである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。