まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

冬の日は 冬そのままに 日が暮れる

2015年01月14日 | たまには真剣な研究なども

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、夜遅くには雨が降るらしい。気温は1度から8度、湿度は86%から69%、風は1mから3mの南南西の風が少し。明日の15日は、前線を伴った低気圧が四国の南岸を通過するため、昼過ぎにかけて雨が降る見込みなんだとか。

  

 今日も山頭火の句碑集の編集作業でデスクワーク三昧となった。鉄は熱いうちに打たねばならんし、ものごとはやる気のあるうちにやらねばならん。

 

 ということで、今日は「俳諧の寺」といわれている「宗林寺」さんの句碑についての編集作業。ここは真宗大谷派のお寺らしい。先代の住職さんの趣味で、境内に50基もの句碑があるというのだが、そんなにはないと思う。

 

 朝の8時半から作業を始めて、15時過ぎに「宗林寺」さんの全句碑が終わった。山頭火の句碑だけで21基もあった。これが正解かどうかはわからない。昨日までで35ヶ所、合計56ヶ所がまとまった計算になる。

 

 あとは、「竹屋敷」という温泉旅館の敷地が残る。ここにも30基ほどの句碑があるというのだが、有料施設だから見せていただくのは最後の最後になる。それまでに「句碑」を整理しておかねばならない。もし、ここに30基の句碑があれば、総数は86基にもなる計算。よくも、これだけ建てたものだと感心する。

 

 明日は午前中は雨になるらしい。だったら、香川県立図書館に行って、再び山頭火の俳句集やら句碑集を借りて来よう。これまでの成果と記録された物を付き合わせてみる必要があるし、漏れていれば再調査もやらねばならない。

 

 ネットでこのお寺のことを調べてみたが、案外と有効なデータは出て来ない。弁慶の馬の墓の話くらいは出てきそうなものだが見つからなかった。

 

 これが宗林寺さんの本堂。こうしてみればきれいなお寺だが、なかなかに手入れや掃除が行き届かないのか雑然とした寺ではある。参道には多様な句碑が並び、境内から墓地から句碑だらけ・・・。不思議な感覚になるお寺さんである。

 

 「あんたは山頭火のどこが気にいってるんじゃ・・」と、住職さんに聞かれたけれど、別に好きだから山頭火を調べているのじゃない。句碑があるから調べているのだと答えたら、「そんな人が拓本を取りに来るんかいな・・・」と言うていた。山頭火の句碑の拓本を取るファンも多いのだそうだ。

 

 山頭火の研究会や顕彰会も全国に多いのだとも聞いた。なんで山頭火がいいのかと言われるとわからない。わからないが、なぜだか山頭火の句碑を追いかけている私がいる。

 

 ということで、冬の一日は早い。気がつけば早くも夕食の時間になっている。

 

 今日の掲示板はこれ。「けさ 目覚めたら まっさらの命 今日もキラキラ」というもの。時間がまだあると思うからこそ、今じゃなくてもいいと思ったりする。今度、またにすればいいやと思ったりする。でも、私たちには肉体の期限はある。明日、事故で肉体を失うことだって、ありうるのだ。ところが、私たちは永遠の命だと信じ込んでいる。だから、またにすればいいと思うのは、本当は 自然なことなのかもしれない。今朝目覚めたら、空気感がまるで違った。冬らしいさわやかな朝だった。まっさらな命をかかえた朝だった。今日もキラキラとした朝だなぁと実感する冬の朝を迎えていた。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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