ヘクソカズラ(屁糞葛)の花だが、何とも言えない独特な嫌な臭いがあって、何処にでも蔓延る嫌われ者の雑草だから、こんな可哀想な変な名前が付いてしまったのだろう。1cmほどの紅白の小さな花は、雑草にしてはそれなりに綺麗だと思う。名前のとおり何の役にも立たないかと思っていたら、葉とか実には薬効成分があって、古くから外用民間薬として利用されているそうで、葉は蜂に刺された時の応急処置に有効だとか、実は霜焼けやアトピーなどの皮膚病に効くらしい。サオトメバナ(早乙女花)といういい別名もあるそうだが、いったん付いてしまった特徴のある覚え易い名前というのは、どうも言い替えるのがなかなか難しいようで、せっかくの綺麗な(?)別名の方は全く定着していないようだ。







