クスノキの大木は西日本ではそれほど珍しくもないらしいが、樹齢1000年以上のクスノキとなると何本もないように思う。気の遠くなるような年月が過ぎてきている巨木には風格のようなものが感じられる。このクスノキは、昭和34年の伊勢湾台風の時に東側の太い枝がかなり折れたそうで、それ以前は枝葉が綺麗な傘状になっていたという。現在でも、枝の広がりは東西に32m、南北に34mもあり、三重県では最も迫力のある巨木として、県の天然記念物に指定されているそうだ。
三重県鈴鹿市に「長太の大樟(なごのおおくす)」というクスノキの巨木がある。新聞にも紹介されたことがあり、地元では有名な巨木らしい。樹齢は1000年以上ともいわれており、このあたりのランドマークのように、田んぼの中に1本だけ立っているので、遠くからでもよく目立つ。樹高23mで幹の太さが8.8mあるそうだ。粥見のサザンカを見に行った帰り道に寄ってみた。