サザンカは漢字で書けば「山茶花」である。英語では学名のとおりSasanquaと言うそうなので、これはそのままで判りやすいのだが、中国ではツバキ(椿)のことを「山茶花」と書くらしい。何処かで混同されてしまったようで、どうもややこしい。
東山植物園では、サザンカよりもツバキの方が種類も数も多く、合掌造りの萱葺き屋根の家の近くの椿園には約250種、1400本のツバキがあるそうだ。早咲きもあるようだが、ツバキは文字通り“春の木”で通常は3月頃から咲くので、数は少なくても今はツバキよりサザンカの方が主役だ。