名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

恐いお話・・・2・・・

2015-07-26 | 出来事

あまり見たくなかったが、
彼が差し出したスマホに顔を近づけて
液晶画面に表示された画像を覗き込んだ・・・

ヤバイ・・・・と思った。
写真には、男6人が並んで写っていた。
彼は、中央、一番後ろの場所に立っている。

彼の肩の後ろから、
不気味な人間の腕が真上に向かって出ていた。

衣服を着けていない状態の、
肩から手のひらまでの人間の腕 だった。

その姿は鮮明だった。

頑丈そうな腕で、それは、どう見ても男の腕に思えた。

彼は、身体を正面に向けず、顔だけを正面に向けていた。

腰を少しばかり曲げるような格好で、
少し歪な体勢を取っていた。

そのような条件下で、
腕だけが彼の背後から不自然に突き出ていた。

その状況からして、
彼の後ろに人が隠れる事は不可能な様子であった。

普通、こういう写真は、例外を除いてほとんどの場合、
「心霊写真」ではない。

光の屈折や、反射、その他諸々の偶然が重なって
奇怪なモノが写りこんでいる場合がほとんどです。

ホントウの心霊写真など、千件に1件位のものです。

もし、あったとしても、
誰が見ても明白な、鮮明な姿で写真に写っている事は
まずありえません。

鮮明な写真ほど心霊写真の可能性は低い。

彼の差し出した写真には、人間の腕が、
誰が見ても明らかな形で写りこんでいる。

普通なら、笑い話で終わってしまうような写真ですが・・・

この写真は尋常ではなかった。
強烈な「 不気味な風 」を発していた。

トリック写真でも、光のイタズラでもない・・・
タダならぬ気配を感じた・・・

このような強烈な写真を目の当たりにしたのは初めてであった。

私が関わってしまうと危険であると本能的に感じた。

あまり、じっくり観ては危険だと思った。

ヘタに意見を述べたり解説したりして、
首を突っ込んでしまうと、
私に何らかの害が及ぶ可能性があると感じた。

じっくり観ているようなフリをして、
意図的にその部分を見ないようにした。

この写真を見た瞬間、一瞬感じた事は、

1・・ この写真に写る腕は、この場所に関係する霊のものではない。
2・・ この不気味な『人間の腕』は、宮田さんに関係する霊の腕であり、
・         他の仲間とは無関係である。
3・・ 宮田さんは多くの魔物・奇神・邪霊を寄せ付けている。

だだ・・
この事は彼には言わなかった。

私にどうする事もできない事を言っても
何の意味も無いと思えたからです。

 「 これは、近くにいた人の腕が、偶然、光の屈折で、
カメラのレンズに写りこんだだけだと思いますよ・・・ 」
と、彼に説明して誤魔化した。

・・・続く・・・

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