傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

インフォームドコンセント

2005年12月15日 | 在宅ホスピス
再発した方に対して、

今後の治療方針として二つあるから、よく考えてどちらかに決めてきて下さい

と先生に説明を受けて、

家族の意見は分かれるし、私はどうしたらいいのかわからなくて困ってる

という話しがありました。

さすがに悩む気持ちが察せられます。

しかも初めてがんになった時より再発の方が精神的につらいとも言います。

納得のいく医療とは、難しいんですね。


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4 コメント

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Unknown (ジュリ55)
2005-12-15 10:27:43
わたしはAという治療法とBという治療法がある、

と説明する前に、

自分の意見としてAがいい、

とか決めてから説明することが多いです。

ハッキリAがいいですよ、

と言うのではないですが、

Aをすすめる気持ちを持って説明するので、

ほとんどのご家族はAを決断します。

こういうのってインフォームドコンセントの主旨からは外れますが、一般の人が選ぶのって正直、難しい。誘導になっていると思いますが、

「さあ、選べ」

というのも日本人に合わないというか、不親切というか、医者の責任逃れというか‥。

あんまり迷う方にはセカンドオピニオンをとるよう積極的に勧めていますけどね。
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医師の免責 (taq)
2005-12-15 13:42:39
最近のoncologistの多くは,訴訟を恐れて診療しています。

治療方針を呈示するのは患者さんの側からみれば informed consentとなるかもしれませんが,医師の側からみれば 自分のやるべき仕事と説明はしたという免責の意味合いも持ちます。



お互い目指すことがちがっていればどうやっても折り合えずに永遠の平行線が続きますよね。本当にどうしたらよいのか僕も考え中です。



一緒に決めるよりも,一緒に悩むようにしています。たとえそれが自分の意見と違っていても悩む。



Oncologistの多くは心の中で,患者と対峙しますが,伴走出来るようになれば随分と楽になるのになあと,いつも同僚をみながら感じます。



私も修行中ですわ。。
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難しいですよね (MCP)
2005-12-15 17:52:43
ジュリ55さん。ありがとうございます。

ほんと一般の人が選ぶのって泣くほど困りますよね。

ただ傍観するしかないので、私まで切なくなります。

だからジュリさんのように、お薦めが決まっていて、なんとなくそれが患者さんに伝わると、

「あ~、ちゃんと説明を受けて理解できたし、自分はA治療がいいと思った。よし、Aにしよう!!」

って決めれるのは、いいですね。

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免責 (MCP)
2005-12-15 18:00:32
taqさん。ありがとうございます。

おっしゃるとおり、この患者さんのケースをみたとき、担当医は訴訟が念頭にあるのかも、とよぎりました。

訴訟時代の弊害かなとも。。。

今はいろんな治療法があるし、患者さん自身も容易に医療情報にアクセスできますし、このような治療法の提示、というふうになってしまうんでしょうかね。



本当に難しいと思います。
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