傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

個別性の尊重

2006年05月31日 | Weblog
社会福祉の本を読んでいたら個別性を尊重することが大切、と書いてありました。


それで思い出したのですが、ハワイのボランティア研修の中で、メディカルソーシャルワーカー(MSW)の人が、こんなことを言ってました。

たとえクライアントが倫理感のない考えを持っていても、

たとえ一般的には賛成できないことをしようとしていても、

私たちはそれも尊重しなければならない。


う~ん・・・。


昨年日本死の臨床研究会で聞いた話の中にも(これも米国のMSWの話)

場合によっては法律・宗教・慣習に逆らっても活動する。

という話を聞きました。


え~。


そんな場面に出会わないことを祈りたいですが、

支援をしなければよいのか、

尊重するだけなら構わないのか、

実際には悩みますよね。


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2 コメント

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個別性の尊重 (yoーサン)
2006-06-01 00:10:51
>たとえクライアントが倫理感のない考えを持っていても、

たとえ一般的には賛成できないことをしようとしていても、

私たちはそれも尊重しなければならない。



そんな場面に出会わないことを祈りたい、って・・・?



個別性を尊重し、受容し、そして共感することはカウンセリングの基本ですが、倫理観のない考え(この場合、倫理観という意味も吟味されなければなりませんが)、一般的に賛成できないこと(同様に一般的という意味も曖昧です)って、私達現場ではしばしば起こります。

そのような考えに至ったクライエントの気持ち(気持ちですよ、気持ち)を尊重、つまり即否定するのではなく、共感的に、或いは正確に理解することは必要でです。



でも、その後こちらの考えや気持ちを、伝えることも大切です。



先日もある少年(法律上の呼称で少女も含まれます)「あいつを殺ってしまいたい・・・」とか、「おクスリ(シャブ)少しくらいだったら、別に何ともないよ・・・」って!?



非行臨床では、こんな会話はしばしばです。



結論。相手を尊重し、共感するけれども、ダメなことはダメと言う。

日ごろ共感性豊かなカウンセラーが、ここ一番って時には相手を審判するからこそ効果があるのです。



書物や講義(知識や理論と言い換えてもいいですが)は大切ではあるけれども、人間としての躍動の原点にはならないです。



体験に裏打ちされた話、そして自らの実践による体得こそが一番だと私は思っています。



ちょっと気張って言ったかな。

             ごきげんよう。

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yo-サン さま (MCP)
2006-06-01 08:07:47
よりそって共感してくれる人が、ここ一番にアドバイスをすると、すっと耳に入ってくるんでしょうね。

納得です。

またいろいろ教えて下さい。



そろそろ暑くなってきました。お体ご自愛下さい。
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