Great Big Yes!!

引っ越ししました。
http://great-big-yes.blogspot.com/

Peter Case / Six-Pack of Love

2006年05月28日 | 今日の一枚。(旧版)
The Plimsouls。。パワーポップ好きなら1度は耳にするバンドではないでしょうか?Cheap TrickPezband20/20なんかと並んで初期パワーポップを代表する名バンドです。そんなバンドで活動していたフロントマン・Peter Caseが'80年代半ばにソロデビューをし、そこではJim KeltnerやJohn Hiatt、Roger Mcguinn、Victoria Williamsなど今となっては超が付くほどの大物たちがこぞって参加。その後もRy CooderやGreg Leiszといったギターの名手もゲストに迎えられたりと、バンド時代とは違ったサウンドを聴かせてくれます。

今作は'92年リリースの3枚目。プロデュースにMitchell Froom、エンジニアにTchad Blake、ベースにはBruce Thomas(Elvis Costello & The Attractions)が参加と、相変わらずの人脈のスゴさを見せています。このメンツが集まってるんです。聴かせてくれるのはソロ作というよりもセッションに近いバンドサウンド。ポップなメロディーはそのままに、ちょっと渋めのロック、ブルース、フォークが満載。Peter Case自身が弾くピアノも抜群、Bruce Thomasのメロディアスなベースも最高です。たまに土臭くて濃い音が恋しくなったときに重宝しそう。

何だかんだでPeter Caseのソロ作は今作以外にもあと2枚持ってたりします。'98年「Full Service No Waiting」、'00年「Flying Saucer Blues」。計3作全て300円前後で購入という嬉しいんだか悲しいんだかわからない偶然で入手。ちなみに世間一般的にはPeter Caseと言えば'95年リリースの「Thorn Again」だそうです。未聴ですが、派手さは無いもののまさにいぶし銀の出来だとか。。


David Mead / Mine And Yours

2006年05月25日 | 今日の一枚。(旧版)
2003年10月にFountains Of WayneのツアーのオープニングアクトとしてやってきたDavid Mead。アコギ1本での弾き語りだったのが残念でしたが、やっぱりこの人の作るメロディーは際立っていました。バンド形式だと一体どうなる?あのアレンジで聴いてみたい。。

2001年リリース、FOWのAdam Schlesingerがプロデュースの2枚目。当然のことながらFOW風な曲もあり、そのままChris Collingwoodが歌えば違和感ないと思われる瞬間が何回か。。それもDavid MeadがFOWに匹敵する程の才能の持ち主ということです。しっとり聴かせる曲、アップテンポで迫る曲など多彩ですが、個人的にはBob Clearmountainがミックスを手掛けた曲が好みかなと。気が付けばこの人がミックスを手掛けたアルバムを結構持っていたりもします。有名な人やしね。
ゲスト陣としてはFOWからJody Porter(1曲でギター)、IVYからDominique Durand(2曲でコーラス)が参加。Jodyのギターも唸るが、Dominiqueのコーラスが程よくポップで効果大。相変わらずオイシイ声質してます。

このアルバムに限らず、その他のDavid Meadの作品もすばらしい出来です。最近発売されたBrad Jonesプロデュースの「Tangerine」はまだ未聴ですが、この2人が揃えば間違いはない。要チェックです。


Gin Blossoms / Congratulations I'm Sorry

2006年05月22日 | 今日の一枚。(旧版)
先日の再結成のニュースを聞いて、このアルバムと前作「New Miserable Experience」を久しぶりにCDラックから引っ張り出してきて聴きました。「やっぱりええなぁ」という何とも平凡な感想しか出て来なかったわけですが、逆に言うといつ聴いても良い意味で印象が変わらないというのはスゴい事だと思います。昔好きだったけど今聴くとイマイチ、というCDが多い中では特に。。

'96年リリースのメジャー通算2枚目のアルバムとなる今作。プロデュースは盟友John Hamptonとバンド自身。レコーディングはパワーポップの聖地(?)Ardent Studiosです。ちなみにスペシャルサンクスにはJody Stephens(Big Star)の名がきっちりと記載されてます。他にもTommy KeeneやMarshall Crenshaw、Stevie Nicks(Fleetwood Mac)、Art Neville(Neville Brothers)などの名も。。そう言った抜群の環境の中作り出されたこのアルバム。ギターを全面に打ち出したサウンドに涙腺を刺激するメロディーが乗るという、まさに正統派アメリカンロックを聴かせてくれます。どこかカントリーというか伝統的なものを感じさせてくれるのも僕好みというかなんというか。。

おそらく中古CD屋さんでは安い値段で売られいると思います。とりあえず買ってみる事をオススメしますが、彼らのMy Spaceやその他のサイトで試聴出来ます。聴いてみましょう。。あぁ、新作が楽しみやぁ。。


The Frank And Walters / Best Of

2006年05月07日 | 今日の一枚。(旧版)
久しぶりの大雨に見舞われている今日この頃。こんな日はやっぱりアイリッシュの青い曲がよく似合う、と思う。

The Frank And Walters。正統派ギターポップバンド。ホント嫌になるくらい真っすぐで純粋で青い曲の連打に、最近は完全にヤラれてます。純粋に曲勝負、疾走感溢れるギター、ちょっと不安定なボーカルも「らしく」て最高。
ちなみに1stアルバム「Trains, Boats and Planes」はEdwyn Collinsがプロデュース。その後、Ian Broudieがプロデュースを手掛けた曲なんかもあったりと、この辺りにピンと来る人にとっては買って損はないと思います。まぁ「もう知ってるわ」って言う人がほとんどかと思いますが。。
'00年にリリースされた4枚目「Glass」(amazon.comでさえ在庫なし)以降オリジナルアルバムはリリースされていないようです。今回紹介したベストが'02年リリース、そして昨年2枚組Bサイド&レアトラック集「Souvenirs」がリリースされてます。Bサイド集ってそのバンドの力量がよくわかっておもしろいんですが、これがまた最高な訳で、かなり充実した2枚組全24曲、さらにCDに入ってるパスワードでWebサイトから12曲ダウンロード出来るという嬉しいんだか面倒くさいんだかわからんサービスで実質3枚組のボリューム。The Smithのカバー「Cemetry Gates」(トリビュート作「Smith Is Dead」に収録)やKevin Shieldsがリミックスした曲なども収録。

こうなったら新作を期待したいもんです。そして奇跡の来日を!東京だけじゃなく大阪にもね。


Sloan / A Sides Win - singles 1992-2005

2006年05月01日 | 今日の一枚。(旧版)
最近のロック業界ではカナダ勢が目立ってます。カナダと言えばNeil YoungやRon Sexsmithなんかがパッと思いつきますが、現在はArcade FireやBroken Social Sceneなどなど日本からは絶対出てこないであろうスタイルを持つ大所帯バンドに世界の目は釘付けです。ここぞとばかりにカナダ出身をアピールし売り出そうとする業界は、ちょうど日本で一時期、京都や福岡、沖縄出身のインディーバンドがもてはやされたような現象によく似てます(規模こそ違いますが)。もちろん中には素晴らしいバンドもいるわけで、そんなバンドが最終的には生き残るわけで。。

カナダ出身と言われて僕が思い出すバンドの1つがSloan。今作は去年発売されたベスト盤です。'92年のデビュー以来実に14年のキャリアを誇り、その間のメンバーチェンジは一切なし。母国では圧倒的な人気をもっており「カナダのビートルズ」の異名を持つ正統派ロックバンドです。
パワーポップ好きなら1度は耳にするバンドじゃないでしょうか?メンバー4人がそれぞれ曲を書き、ボーカルもとり、楽器も持ち変えるなど多彩な才能を見せるのも魅力です。もちろん過去に書かれた曲も抜群に良いですが、このベスト盤に収録された新曲がまた最高です。こういうベスト盤に新曲が収録されると過去の名曲にかき消されてしまいそうになりがちですが、このベスト盤ではむしろ新曲の方が良いかも。ちなみにSloanを聴いたことがない人に聴かせるとやはり新曲が1番良いとの回答が得られました。おそるべしカナダのビートルズ。。
ちなみに輸入盤は全曲のPVを収めたDVD付も発売されてます。日本ではボーナストラック付きのCDと、PV、ドキュメンタリー&インタビュー、そしてエクストラ映像による3部構成のDVDがアルバムとは別に発売。なんとボーナスCDと過去の来日公演のフライヤー付きです。ただしちょっと高いかな。。

気になる方はAmazon.comで試聴できるのでどうぞ。