Great Big Yes!!

引っ越ししました。
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Silver Sun / Disappear Here

2006年04月23日 | 今日の一枚。(旧版)
オリジナルとしては約7年ぶり3枚目のリリースとなるこの「Disappear Here」。相変わらずのジャケットの怪しさに「あぁ帰って来たんだなぁ」と実感。。

’97年に1stアルバム「SILVER SUN」で鮮烈にデビュー。同年にシングル曲等を集めたミニアルバム「You Are Here」と「B is for Silver Sun」の2枚を、さらには翌'98年に2ndアルバム「Neo Wave」をリリースと順調に活動していた彼ら。僕が彼らを知ったのもこの頃で、2nd収録曲の「I'll See You Around」に撃沈したのを覚えています。'99年にはThe Jamのトリビュートアルバム「FIRE & SKILL - The Songs Of Tha Jam」で激烈パワーポップにアレンジした「Art School」で参加し健在ぶりをアピールしたかと思えば、その後、メジャーとの契約も無くなりすっかり音沙汰なしの状態に。。
中古CD屋では一時期ワゴンセールの常連となりつつあり、一部のファンを除いて世間からあっという間に忘れられた存在になってしまいました。実はその間、フロントマンのJames BroadはサイドプロジェクトであるThe Bulletsで活動しており、アルバム1枚分の曲を制作、個人的に付き合いがあるらしいファンの方がJames本人の許可をもらってHP上でテープ、もしくはMDで希望者に無料配布するということが行われていました。個人的にレコーディングしたらしく音自体はデモに近いですが、内容はもちろん文句ナシ。

それ以来です。今回のリリースはファンにとっては待ちに待った待望の新作。なんといっても圧巻のコーラスワークが絶品。これでもかというくらい所せましとコーラスが入り、ポップなメロディーと重なって誰にも真似出来ないSilver Sun節が生まれてます。これにやられてSilver Sun中毒になった人、数知れず。。
今回はどちらかというと1stに近いかな。ファンの間でも1stの方が評価高いようです。僕は2ndの方が好きなんですけどね。あのMy Bloody Valentineをパクったらしきジャケットに反して内容はパワーポップというギャップ。曲単位で言うと2ndの方が圧倒的に良いと個人的に思います。若干収録時間が長いのがたまに傷ですが。。そういう意味では1stかなぁ。My Bloody Valentineで思い出したが、2ndからのシングル「Too Much, Too Little, Too Late」のカップリングで「You Made Me Realize」のカバーしてます。残念ながら未聴ですが、この選曲センスはタダ者じゃない。

この調子で来日してほしいなぁ。あのコーラスワークを生で観たい。噂によるとライブでも完璧にこなすらしい。とりあえず気になる方は今回の「Disappear Here」収録の曲からこちらのPVをどうぞ。「Immediate」(Special Thanks : やまもとさん From badheat


Karl Larsson / Pale As Milk

2006年04月19日 | 今日の一枚。(旧版)
発売が去年の11月。時が過ぎるのは早いもんです。

Last Days Of April(以下LDOA)のフロントマン、Karl Larssonの「Pale As Milk」。やっぱいいなぁ。初のソロアルバムと言っておきながらやってることはLDOAとほぼ変わりなく、ただ、ほとんどの楽器とプロデュース等を一人でこなしたすごくプライベート的な作品です。音はデモに近い感じというかインディー丸出しな感じが個人的にはしますが、逆にそれが温かいリラックスした感じを伝える要因となってて良かったりもします。LDOAとの違いを挙げればそんな感じ。変わらないのは少しハスキーがかった声とメロディーの良さか。。

これを機会にもう少しちゃんとLDOAを聴いてみようと思った今日この頃。だってバンド名が「4月の終わりの日」やし、まさに今が旬でしょ?


Doug Powell / Ballad Of The Tin Men

2006年04月17日 | 今日の一枚。(旧版)
最近ますます花粉症がひどくなってる。世間で花粉症が話題になる何年も前から花粉症と付き合ってきた実績を持つ僕は、対抗策としていろいろ試してみたものの、結局、何一つ効果ナシと判断。ここ数年はマスクも薬も何もしないという究極の対策にたどり着きました。今が一番ツライ時期。早く楽になりたい。。

この人はかなりツライ時期を乗り越えてきたようです。Todd Rundgrenの後継者とも言われる「ポップの魔術師」Doug Powell。これは記念すべき1stアルバムでありながら、様々な事情が絡んだ問題作です。いやっ、内容は最高です。既にデビューの時点で完成されてます。ここまで1stアルバムで完成されてるのはXTCかJellyfish以来か?!メロディー、ハーモニー、演奏、アレンジ、どれを取っても一級品です。中にはRay Daviesに捧げた曲もあり、そのアレンジにニヤリとすること間違いなし。こういう遊び的なこともさらっとやってのけるとこがスゴい。これが廃盤なのも逆にスゴい。

で、内容が問題なんじゃなくてリリースまでの経緯が問題。もともとJules Shearがデモを聴いて気に入り、一緒にアルバムを制作するもののエレクトラが気に入らず契約解除。(有り得ねぇ。JulesとDougやで) 次にRCAと契約し今回のアルバムを制作するが、ここでもRCA側が内容に納得せずドロップ。(ホンマ有り得んわ) 最終的にマーキュリーからのリリースとなたそうで。。最初にエレクトラと契約してから実に7年近くかかってます。その後、2ndをかのTodd Rundgrenと作ろうとするがマーキュリーの社長交代により白紙に。契約も打ち切り。はぁー。。
社会の黒い部分を垣間見るかのような、とことんツイてない話です。その後はナッシュビルのスーパーバンド・SWAGやTodd Rundgrenのプロジェクトに参加したり、もちろんアルバムのリリースもありました。しかし!去年の5月に活動休止宣言をするという噂が。。
確かにオフィシャルHPも一時「休業中」となっていたようですが、音楽バカが音楽を辞めるなんて出来っこない。今年に入ってオフィシャルHPが復活!さらにニューアルバムの告知もありました。なんでも以前このブログでもお伝えしたThe New Carsに提供した曲も含まれるとか。なんとも楽しみです。

見つけたら即買いしてもいいんじゃないかと思います。とりあえずオフィシャルHPで流れる曲に耳を傾けてみましょう。


Superchunk / Here's To Shutting Up

2006年04月12日 | 今日の一枚。(旧版)
今度のPrimal Screamの新作にはKevin Shieldsは不参加らしい。でもかなりストレートなロックアルバムになるらしい。ロックアルバムになるのは歓迎だが、そこにKevin Shiedsのギターが入ってないのは残念。。

最初、Superchunkは苦手でした。ボーカルが好みじゃなかった。聴いたことある人はわかると思いますが、あの独特のクセのある声がダメだったんです。サウンドはめちゃくちゃカッコいいやけどなぁ。。
その考えが変わったのは前作、Jim O'Rourkeプロデュースの7枚目「Come Pick Me Up」でした。抜群のメロディーとバンドサウンド。あのクセのある声が気にならない、というかこの声じゃないとこのバンドには似合わないと都合の良い考え方にまで変えてくれるほど良かった。
で、今回の「Here's To Shutting Up」。期待以上というか単純に「すげぇ!」って思いました。笑 楽曲もバラエティに富んでるし、全10曲(国内盤はボートラ付き13曲)というのもちょうどいい。関係ないけどジャケットも紙質が凝っていてちょっと「おっ?!」っと思わせる。

本人たちはMerge Recordsを経営してて、良質のインディーバンド世に送り出してるわけです。'01年の今作以来リリースが無いのもレーベルが忙しいからなんでしょうね。そろそろ時期的にも何かしらリリースが欲しいなぁ。。


Fugu / As Found

2006年04月10日 | 今日の一枚。(旧版)
気がつけば世間は桜色。「しばらく花見なんてしてないやん」と気付き、近所の公園へ桜を観に行くかと思った矢先にこの雨。おいおい、人がせっかくヤル気を出したらこれかよ。。しばらく降り続くらしい。散ったな、桜。せっかくiPodに入れる曲も選曲してたのに。。

その中の1枚がコレ。Fuguの「As Found」。ご存知のようにTahiti80の面々を迎えて作られた今作。他にもTony Lush(Elliott SmithやCardinal等)やTim Keegan(ex.Robyn Hitchcock & The Egyptians)なども参加し、爽やか過ぎる程のポップな曲を聴かせてくれます。やっぱり何と言ってもアルバムの1曲目「Here Today」が印象的。僕はコレを聴くたびに山下達郎を思い出します。きっとFuguことMehdi Zannadは山下達郎を聴いて腰を抜かすだろう。シュガーベイブを聴いて発狂するだろう。
Tahiti80のように手の込んだことをしてるわけではなく、良いメロディーとハーモニーとシンプルなバンドサウンドだけ。何かの音楽雑誌で「10年以上やってるわりにはアレンジが単純で生ぬるい」と書いてあった。笑 そんなことは無視して、他にも心安らぐ曲が並んでます。まさに小春日和の散歩にはピッタリではないかと個人的には思います。

UDO MUSIC FESTIVALに新たにTHE PRETENDERSが加わった。日割りも決まってる。行くなら23日かな。。