Great Big Yes!!

引っ越ししました。
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Jules Shear / The Eternal Return

2005年11月28日 | 今日の一枚。(旧版)
カズ2得点!近年稀に見る程の鮮やかなゴールに、未だ見ぬカズのW杯での勇士を見た!って言い過ぎか。。笑 それくらい良かったということです。オーストラリアリーグのレベルがどれくらいのものか知りませんが、W杯出場も決めてるし、それなりのものなんだと思われます。一体我らがキングはどこまで成長するのか?

ポップミュージック界の隠れたキング、Jules Shear。隠れたと言ったのは他でもない、長いキャリアとすばらしい才能の割に知名度があまり広がっていない人の代表格のような人だから。でも、The Banglesの「If She Knew What She Wants」やCyndi Lauperの「All Through The Night」の作者、もしくはMTVアンプラグドの企画発案者&初代司会者、と言ったらわかる人が若干増えるかも。
このCDは'85年リリースの2ndアルバムで、先のThe Banglesに提供した曲のセルフカバーも含まれてます。さらにはCyndi Lauperとの共作も。しかしながらやはり主役はJules本人。ポップなメロディーに彩られたサウンドはかなり癒されます。ただドラムやキーボードの音色など時代を感じさせる80年代特有の音処理が気になる方はちょっと厳しいかも。。意外にそれが気になって80年代を素通りする人が僕の周りに多い。笑
このCD以外にも例えばElliot Easton (ex.Cars) 、Rod Argent (ex.The Zombies) 、Tony Levinなんかが全編に渡って参加した'94年作「Healing Bones」や、Paula Cole、Rosanne Cash、Ron Sexsmith、Carol Kingなんかが参加した'98年作のデュエットアルバム「Between Us」などコンスタントにリリースしてます。もちろんコレだけではなく結構たくさんリリースされてるようですが、残念ながら店頭では手に入れにくい状態が続いています。気になる方はインターネットショッピングで探してみて下さい。

うーん、どうも最近は'70年代から'80年代のものに興味がいってしまう。一時期に比べたら落ち着いて来たと思ったのに。。過去のものと現在のもの、両方を追いかけてるとお金がいくらあっても足りない。ここはひとつ年末ジャンボでも!そんなの買うお金あったらCD買うな、うん。笑


特集:Tommy Keene

2005年11月21日 | 今日の一枚。(旧版)
ここしばらく週1回の投稿に留まってたのは、約半年にわたって続いていた「大きな雑用」がクライマックスを迎えていたためで、それが先日、無事終了しました。まぁ雑用って言ってますが実際はCDジャケットのデザインの仕事です。といってもお金は全く発生しませんが。。笑 何回も何回もやり直してやっと業者さんにデータを郵送したのが今日!無事仕上がってくることを祈って。。
そんなメデタイ日に特集するのはTommy Keene。ベテランパワーポッパーの意地と誇りを見せつけられてしまいました。本人はやりたいことをやってるだけでしょうが。。ではどうぞ。
「Ten Years After」1996年
作品的には4枚目のソロとなります。前作から7年の歳月が過ぎており、この辺厳しい環境に置かれてたのかなぁと勝手に想像したり。。コレはその鬱憤が爆発したのか1曲目から歪んだギターが響き渡る極上のロックチューンを聴かせてくれます。アップテンポの曲が多いですがやはりこの人もすばらしいメロディーとハーモニーを聴かせてくれるのであまり疲れません。この人が作るちょっとしたギターリフが個人的にはめっちゃ好きで、声質からも元Lilac TimeのStephen Duffyにソックリ。そう言えばDuffyのソロアルバムにはVelvet Crushが参加、そのVelvet CrushのツアーにTommyはサポートとして参加とこの辺繋がってますねぇ。さらには本作のプロデューサーAdam SchmittはVelvet Crushの最新作「Stereo Blues」(2004年作) もプロデュース。うーん、イイ感じ。笑 またゲストプレイヤーとして元WilcoのJay Bennettが参加してるのも要チェック。
「Isolation Party」1998年
2年振りの5枚目。意外なに短いインターバルでリリースされてるので、この時期のTommy Keeneの調子の良さが伺えます。前作のリリース後、元ReplacementsのPaul Westerberg、Velvet Crushのツアーサポートをこなしつつ今作を録音したんだとか。その時の熱気をそのまま持ち込んだような音です。相変わらずの切れ味鋭いギター、どこかイギリスっぽい匂いを感じさせるメロディーとハーモニー。
今作には前作同様、元WilcoのJey Bennettが参加。加えてJeff Tweedyも数曲でバックコーラスを担当。さらには元Gin BlossomsのJesse Valenzuelaもバックコーラスで参加と、これまたたまらんメンツです。こういう世代を越えた友情っていいねぇ。笑
Velvet Crush「Rock Concert」2000年
出ました。例のVelvet Crushのライブ盤です!ここ最近、ずーっと「名盤名盤!」と言い続けてきただけに一応この機会に紹介を。。
音源自体は'95年頃だと思います。その前年に出した「Teenage Synphonies To God」のツアーのもので、もちろんTommy Keene参加。オリジナルアルバムではちょっと甘過ぎないか?と思う程のPaul Chastainの声と曲のアレンジですが、やはりライブは全然違う。題名通りまさに「ロックコンサート」。Rick MenckのパワフルなドラムにJeffrey UnderhillとTommy Keeneの歪んだギターが絡み、その上をPaul Chastainのハスキーな歌声が響き渡るという文句なしの出来。オリジナル曲はもちろん、20/20のカバー「Remember The Lightning」もハマってます。ちなみにマスタリングにはMatthew Sweetも絡んでるようです。最初の絶頂期を迎えたVelvet Crushの熱気を見事に捉えていると思います。

なんか最後はVelvet Crushの特集みたいになってしまいましたが、Tommy Keene良いです。パワーポップの王道を行ってます。余談ですがライナーによると、Tommyがまだ幼少の頃、ロンドンでの滞在時に親戚のツテでYardbirdsの公演を観に行き運良く楽屋でJeff Beckと対面。そこでTommyのギターの知識に感動したJeff Beckは自前のフェンダーギターを気前良くくれたらしい。もちろんその後、そのギターはレコーディングで大活躍だとか。。はぁー、ええ話やぁ。笑



Richard X. Heyman / cornerstone

2005年11月06日 | 今日の一枚。(旧版)
いやー、先週のMステは良かったぁ。さすがStevie Wonderは違うね。確かにちょっと声が裏返ってたりしてたけど。。来年にはツアーで来日するって本人言ってたし、おそらくThe Rolling StonesもPaul McCartneyも来るだろう。実現すればちょっと凄いことになりそう。それにしてもタモリ、テンション上がり過ぎ!笑

個人的にテンションが上がってしまう1枚。Richard X. Heymanです。1998年作の3rdアルバムで、ほぼ自主制作に近い形で制作されたとか。それもそのはず。この人、基本はドラマーでありギターもベースも鍵盤もオッケーなマルチミュージシャン。Jonathan RichmanやBrian Wilson、Ben E.Kingなんかのバックミュージシャンなんかも経験済みの凄い人。
で、出てきたこのCD。見事です。Marshall CrenshawやJules Shearのような極上のアメリカンポップが好きの人は必聴じゃないかと思います。ツボを押しまくりのメロディーに、さらに覆いかぶせるように歌われるハーモニーは絶品です。少しクセのある鼻にかかった声も個人的には全然オッケー。一体この時点で何歳なのかはわかりませんが熟練の域に達してます。
それからライナーには10代後半にTommy Keeneも参加してた伝説のバンドTHE RAGEに在籍してたらしいです。この辺のつながり、個人的にめちゃくちゃ嬉しい。さらにはChris Von Sneidernのアルバムにも参加してるみたいやし。(未確認ながらおそらく98年作4th「Wood & Wire」。これにはSmithereensのメンバーも参加しており、Richardは前座でSmithereensと一緒にツアーを回った経験あり。) このCDと同時期にTommy Keeneもソロ作をリリースしてて、それを同時期に入手した僕はなんて幸せ者なんでしょう。笑

とにかく、見つけたら即買い必死のこのアイテム。意外とショボイ中古CD屋で安く見つかるかもしれません。

Splitsville / Incorporated

2005年11月02日 | 今日の一枚。(旧版)
仕事前に少し時間ができたので、ちょっと1枚ご紹介を。。

以前Greenberry Woodsの時に触れたと思いますが、中心メンバーがサイドプロジェクトとして始めたのがSplitsvilleです。Greenberry Woods解散後、本格的に活動をスタートさせ2003年発売のこれが今のところ最新作かな?
Greenberry Woodsに関しては以前の紹介でおそらくベタ褒めしたと思います。笑 まぁその中心メンバーが居るということで今作も悪い訳がないわけで、極上のパワーポップというよりも極上のロックに変化したように思います。もちろんキャッチーなパワーポップ的曲も何曲かありますが、生意気言わせてもらえばかなり大人になったなと。笑 円熟の域に達したかなと思います。
日本盤にはボーナストラックとしてデモ音源2曲とTeenage Fanclubのカバーの計3曲が収録。デモは弾き語りで、どうやらこの人達はレコーディングでかなり作り込むタイプのようです。Teenage Fanclubのカバーは2004年にNot Lameからリリースされたトリビュート盤収録曲と同じです。こちらのトリビュート盤もかなりオススメなので気になる方はチェックしてみてください!

やっぱりこの人達もライブが観たい。この音源をライブでどう披露するのか?気になります。多分めっちゃ上手いんやろなぁ。。