Great Big Yes!!

引っ越ししました。
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2006年マイベスト<番外編>

2006年12月31日 | 年間ベスト。
 前回の「アルバム編」に引き続き、今日はそこから惜しくも漏れたアルバムや今年行ったライブのこと等を綴った「番外編」を書いてみようと思います。要は出来るだけ多くピックアップするための最後の手段とでも言いましょうか。根が優柔不断なのでこうでもしないとね。例によって新譜に絞らせていただきました。。

■次点アルバム■
Ben Kweller「Ben Kweller」/ Cheap Trick「Rockford」/ Farrah「Cut Out & Keep」/ Fugu「As Found」/ Keene Brothers「Blues And Boogie Shoes」/ L.E.O.「Alpacas Orgling」/ Matthew Sweet & Susanna Hoffs「Under The Covers vol.1」/ The Raconteurs「Broken Boy Soldiers」/ Rhett Miller「The Believer」/ Roddy Frame「Western Skies」/ Sloan「Never Hear The End Of It」/ TV Eyes「TV Eyes」

 今年購入した新譜の傾向として、ほとんど全てが良盤だったということでしょうか。これはスゴく恵まれたなと思います。あとはUKのアーティストが異常に少ないということ。Farrah、Roddy Frameくらい?今年デビューしたUKの新人はほとんど未購入に終わってしまいました。これは大反省。SSW系に興味が移行していたとはいえ、やはり今のシーンを形成しているUKは要チェックでいかないと、いよいよオッサンになってしまいそう。。
 Ben Kwellerは傑作だと思います。ただ聴き込み不足ということもあってイマイチ全体像が見えてないので。。Cheap Trickはホント凄い。80歳になってもロックしてほしい。。木村カエラも絶賛のFarrahは期待通りの音でしたねぇ。。今年の頭はFuguの印象が強いです。1曲目が飛び抜けていました。。Keene Brothersはパワポの王道。でもそれぞれのソロアルバムが聴きたいです。。L.E.O.の出現には驚喜しましたが、来年に国内盤が発売になりボーナストラックも付くということでその時にまた。。M.Sweet & S.Hoffsのカバー集は単純に聴いてて楽しかった。。The Raconteursはライブで観たいバンドですね。それが叶わなかったということで。。最後まで10枚に入れるかどうか悩んだRhett Miller。いまだに悩んでます。。Roddy Frameもライブが観たかったです。次こそはという意味も込めて。。Sloanの新作。CD1枚に30曲という内容はスゴいが、昨年のベスト盤に収録されていた新曲が入ってなかった。。TV Eyesは今年のRoger Joseph Manning Jr.のソロが素晴らしかったのと、来年こそはJason Falknerのソロが聴きたいという気持ちを込めて。。

■特別枠■
Bob Dylan「Modern Times」/ The Byrds「There Is A Season」/ Neil Young「Living With War」/ Gram Parsons「The Complete Reprise Sessions」/ Rod Stewart「Still The Same...」/ Tom Petty「Highway Companion」

 去年のPaul McCartneyやThe Rolling Stonesに続いて今年も大御所と呼ばれるアーティストのリリースが相次ぎました。何と言っても44作目となるBob Dylanのアルバムが発売されたのが大きい。ただ全てのアルバムを聴いた上でコレを聴くとまた全然違う印象なんじゃないかと思います。奥が深過ぎて敬遠してしまいそうですが、やはり最後はDylanに辿り着くんでしょうね。。The Byrdsは今の僕の音楽的嗜好の原点ともいえるバンド。そのボックスセットでCD4枚とDVDが付いてます。これは家宝です。。Neil Youngの反戦アルバム。相変わらず社会に対する反応が早いです。来年にはDVD付きも発売、ライブアーカイブ・シリーズも発売され老いてなお盛ん。見習いたいもんです。。Gram Parsonsの未発表音源を含むCD3枚組。The Byrdsと同じく僕の原点とも言えるサウンドを作り出した人ですが、当然のごとく素晴らしい。。Rod Stewartのロックカバー集となる今作。人の歌を完全に自分のものにしている力量はさすがの一言です。M.Sweet & S.Hoffsによるカバー集も良かったですが、こちらの方が一枚も二枚も上手。。何度でも言います。Tom Pettyは最高です。1曲目のギターリフからして格の違いを見せつけてくれます。ホントに来日してほしいです。。

■2006年My Best Live■
●Paul Weller / 2006.04.03 @Zepp Osaka <レビュー
●The Posies / 2006.07.09 @Shinsaibashi Club Quattro <レビュー
●Silver Sun / 2006.07.20 @Umeda Shangli-La <レビュー
●Cheap Trick / 2006.10.16 @Osaka IMP Hall <レビュー
●Roger Joseph Manning Jr. / 2006.11.01 @Osaka Club Quatrro <レビュー

 なんだかんだ言って今年行ったライブはこの5本のみでした。詳細は「レビュー」を見てもらうとして、年を追うごとにライブに行ける回数が減っていますねぇ。これは非常に大問題です。観たいバンドが東京だけというのも多くなりつつある今。来年は関西に来てくれるアーティストで気になるのは出来るだけ足を運びたいですねぇ。それか東京に引っ越すか。笑
 でもこのライブ5本は全て素晴らしかったです。Paul Wellerのモッズ魂にThe Posiesの底力、Silver Sunのポップ感にCheap Trickの貫禄、最後のRoger Joseph Manning Jr.での驚喜。。来年もこんなライブに出会える事を楽しみにしています。。


 あぁ、ダラダラ長く書き過ぎた。。言い訳がましく説明してるところが優柔不断を表していて僕らしい。笑 今回は新譜に絞りましたが旧譜の方はそのうち「今日の1枚。」なんかで紹介していくと思うんでその時にまた。。
 今年は今まで生きてきた中で新譜・旧譜・中古含め一番CDを買った年になりました。そのほとんどが素晴らしい作品ばかりで、改めて音楽の奥深さ、可能性を感じた次第です。またblog等を通じて共通の音楽趣味を持ったたくさんの人に出会えたのも嬉しかった!そこから得た情報で出会えた良盤もあったわけでホントに感謝感謝です。 

 今年ももうすぐ終わり。このblogを見てくれていた皆さんありがとうございました。来年もこんな感じでやっていくので、たまに覗いてやって下さい。それでは良いお年を!来年もよろしく!

2006年マイベスト<アルバム編>

2006年12月29日 | 年間ベスト。
●David Mead「Tangerine」<MySpaceレビュー
●Dixie Chicks「Taking The Long Way」<MySpace
●Gin Blossoms「Major Lodge Victory」<MySpace
●Golden Smog「Another Fine Day」<MySpace
●Josh Rouse「Subtitulo」<MySpace
●Linus Of Hollywood「Triangle」<MySpace
●Roger Joseph Manning Jr.「Solid State Warrior」<MySpaceレビュー
●Sean Lennon「Friendly Fire」<MySpace
●Soul Asylum「The Silver Lining」<MySpace
●Tim O'Reagan「Tim O'Reagan」<MySpaceレビュー

 選出基準としては、今年僕が購入したCDの中から "今年発売された新譜" で "オリジナルアルバム" であるということ。つまりRod StewartやMatthew & Susanna等のカバー集や再発系、発掘系、ベスト系アルバムは外しました。またBob Dylan、Tom Petty、Neil Young等の大御所系アーティストは (僕の中で) 比べようが無いという理由から外しました。

 というわけで悩みに悩んだ挙げ句選んだこの10枚。。今年はSSW系・ソロアーティスト系が自分の中で大きな割合を占める年になりました。もちろん以前から好きなSSWはいたんですが、ここまでハマったキッカケとなったのはやはりJosh Rouseでしょうか。あまりにも出会うのが遅かったことが悔やまれます。。また来日も含めRoger Joseph Manning Jr.のソロ作には驚喜しました。このポップマエストロが来年以降どう動き出すのか?今後も要チェックですね。同時に来日したLinus Of Hollywoodも素晴らしかった。。

 最後の最後に急浮上して来たのがSean Lennonの約8年ぶりのソロ作。様々なアーティストとのコラボ期間を経ての自作アルバムですが、この空白期間が無駄ではなかったと思える傑作です。全曲のPVが収録された付属のDVDも短編映画のようで良いですね。。空白期間といえば、Gin Blossoms、Golden Smog、Soul Asylumなどの久しぶりの新譜にはドキドキしました。良い意味で相変わらずのサウンドを響かせていて、こうなってくるとやはり生でライブが観たいところ。何はともあれ復活に感謝、そして活動の継続を望みます。。

 David Meadの新作は前述のJosh Rouseと同プロデューサー&同時期に発売ということで良く聴きました。アルバムをリリースするたびに成長してるのがスゴい。ここまで来ると次回作は相当な高レベルでのリリースでないと満足出来なくなってしまいそうですが、それを飛び越えてくれそうな期待感も十分にありそうです。。この頃にはex.The JayhawksのTim O'Reaganによるソロ作も愛聴しました。決して派手さは無いですが、彼のルーツが垣間見える心地良い歌ものアルバムです。。

 最後にDixie Chicks。いつかはしっかり聴かねばと思いつつスルーしていたんですが、今となっては反省しきりです。このアルバムはプロデューサーや参加アーティストの色もあってかロック寄りに仕上がっていますが、これが元々のカントリー色と混ざり合って、ちょうど僕のド真ん中でした。最初に聴いたDixie Chicksのアルバムがこれで良かったと思いますね。付属のDVDにはスタジオライブが収録されており、ライブが観たくなること必至。。

 改めて見返してみると、全てUSのアーティストで締められてますねぇ。。おそらくベテラン勢の復活も含め、自分の好きなアーティストのリリースがUSに多かったのが原因かもしれません。あとはホントに個人的な好みの話になります。僕は完全に「メロディー至上主義者」です。
 少し話はズレますが、世の中の音楽好きには「歌詞を聴く人」「リズムに乗る人」「メロディーを聴く人」に分けられると思います。「歌詞を聴く人」はほとんどは邦楽を聴く人ですね。逆に言えば洋楽は何を言っているか分からないという人はこのタイプ。歌詞に共感して泣ける人です。「リズムに乗る人」は邦楽洋楽限らずいわゆるノリ重視というやつです。ライブで踊りまくるのが好きな人。そして最後に「メロディーを聴く人」は、つまりメロディーで泣ける人です。何を言っているかわからんけど、このメロディーええわ~って感じる人。
 ある程度かぶることももちろんありますし、どれが良いという話ではありませんが、究極はこの中のどれかに当てはまると勝手に思ってます。最近のUKのメジャーな新人はリズムが巧みでライブ映えしそうなバンドが多いなぁと。それがイヤとかいうわけではなくて、メロディーが良いバンドに巡り会うとどうしてもそっちに流れていってしまう傾向が僕にはあります。そして僕の中で良いメロディーを歌っているアーティストが今年はUSに多かったということだと思います。

 最初に挙げた10枚はどれもメロディーで泣けるものばかりです。これは自信を持って言えます。先に挙げた3タイプのうち「メロディーを聴く人」はぜひ聴いてみて下さい。そしてそうじゃない人もメロディーで泣きたくなったら試しに聴いてみて下さい。。


 次回は惜しくも10枚に漏れたアルバムや今年行ったライブのこと等を記した番外編です。

12/17~12/23のiPod。

2006年12月24日 | プレイリスト。(休止中)
○Ben Kweller / Ben Kweller
○The Format / Interventions & Lullabies
○Splitsville / The Complete Pet Soul
○Thomson / Thomson

 来日も決定したBen Kwellerの3枚目「Ben Kweller」。個人的に3枚の中ではベストの出来でライブも仕事との日程が合えばぜひ行きたいところ。今年のベスト候補ですが聴き込み不足か?まだ何かありそうな気がします。その意味でも外れるかも。。
 こっちも来日が決定したThe Formatの'03年リリースのアルバム「Interventions & Lullabies」。今年発売された新作も含めライブでどう表現するのか楽しみではありますが、今回は東京だけ。次こそは関西地方へも来てほしいですね。フェスでも良いんですけど。。
 ex.Greenberry WoodsのHuseman兄弟とMyracle Brahでもベースを弾いているPaul Krysiakが結成した、音楽偏差値メチャクチャ高めなバンドがこのSplitsville。The Beach Boys「Pet Sounds」とThe Beatles「Rubber Soul」を足したこのタイトル通り、2つの偉大なバンドへの愛情に溢れたアルバムです。。
 最近はすっかりパンク色に染まりつつあるPoptonesレーベル。それはそれでAlan Mcgeeの趣味がもともとそうなので全然良いんですが、初期はCosmic Rough Ridersを始めCaptain Soulなどの歌ものバンドが在籍していた訳です。その中でも一番売れなかったんじゃないでしょうか?このThomson。Captain Soulの「Jetstream Lovers」と同発のこのアルバム、内容は抜群なんですけどねぇ。。

BGM : David Mead / Indiana

The Elms / Truth, Soul, Rock & Roll

2006年12月18日 | 今日の一枚。(旧版)
 春夏秋冬、季節ごとに似合う曲っていうのは少なからずあるもんです。今の時期なら至る所でWHAM!やらMariah Careyやら山下達郎やらが流れ、その場の雰囲気を盛り上げるのに一役買っていますね。逆に「夏と言えば!」ってな曲もあるわけで、その季節に応じた音楽を聴くのも楽しみの1つです。
 では個人的に勝手に「コレは夏!」「コレは冬!」っていう曲なりアーティストが無いのかと言えば、それはそれは腐る程あります。思い出とリンクしてることが多いのかな?よく言う「思い出の1曲」ってやつです。今回はそんな思い出があるせいでこの時期になると聴きたくなるんだと思っていましたが、実はそんな思い出なんて無いと後になって気付いた、そんな結局よくわからない1枚。単に冬に買ってよく聴いたからという単純極まりない思い出だったんです。。

 The Elmsの2nd「真実、魂、ロックンロール」。以前から「プレイリスト。」なんかでちょくちょく出てきていましたし、今年になっていよいよメジャーからのリリースとなる待望の3rd「The Chess Hotel」がリリースというニュースもあり、再び僕の中でThe Elms熱が高まっている今日この頃。。
 '01年に1st「Big Surprise」をリリース。輸入盤ながらそのパワーポップ全開のサウンドが評判になり、結構いろいろなCDショップでこの手のバンドとしては大きく扱われていたように思います。個人的にはそのサウンドの良さはもちろんのこと、一部の曲をArdent Studioにて録音、John Hamptonも絡んでるということで愛聴してました。
 そして翌年'02年発売の本作。プロデューサーにBrent Milligan、録音にDavid Bianco、MixにRichard Doddと大御所を揃え、1st同様、このままポップ路線を突き進むのかと思いきや、いきなり響いたのは唸るギターリフと重厚なドラム。。

 化けた。。1stのポップセンスはそのままにロックの方へとシフトチェンジ。これが最高のアルバムを作り上げました。1曲目からロックンロール全開。徐々に増していく楽曲の高揚感が何とも言えずカッコいいです。全12曲、壮大なバーラード、ツボを突いてくるポップな楽曲などバランスも抜群。Owen Thomas (Vo, G) によるソングライティングは1stの頃からズバ抜けてると思いましたが、さらに成長してると感じる程に完成度は高いです。それを見事に歌い切る本人の歌唱力もスゴい。。
 褒めちぎっていますが、僕のド真ん中なんで仕方がない。笑 ロック、ポップ好きはこの2ndを聴けば何かしら感じることは間違いないはず。探す価値は十分にありますよ。

 例によって知る人ぞ知る的なバンドになってしまってます。輸入盤のみというのもあるんでしょうけどね。。今年リリースされた3rd「The Chess Hotel」はメジャーからということなので、もしかしたら国内盤も?と淡い期待を寄せていますが無いんやろうなぁ。。ちなみに3rdはかなりというかほとんどロックです。濃いですよ。ポップとロックの割合で言うと、1stが6:4で2ndが4:6なら3rdは1:9くらいかな?ただライブ映えするだろうなと思える楽曲がギッシリ詰まっていて、さすが本国ではライブを重ねているだけあるなぁと思います。もちろんじっくり聴かせてくれる曲もありますよ。彼らのMySpaceでこの3rdアルバムの中から3曲ほど試聴出来るので試しにどうぞ。Official HPでは試聴はないようですがPVが見れるようです。ただ過去の作品の紹介が一切無いのが気になるところ。もしかしてこのままロックンロール路線を突き進むのか?メジャーデビューを機に過去を消そうとしているのか?気になるところではあります。。

 願わくば4thはもう少しポップ要素を含みつつ更なる飛躍を。そして国内盤リリースを経て来日を。。

Official HP:theelms.net
MySpace:The Elms MySpace (3rdから3曲試聴可)
Amazon:Truth, Soul, Rock & Roll (各曲約30秒試聴可)

    
LtoR:1st「Big Surprise」/2nd「Truth,Soul,Rock&Roll」/3rd「The Chess Hotel」

12/10~12/16のiPod。

2006年12月16日 | プレイリスト。(休止中)
○Fountains Of Wayne / Utopia Parkway
○Fountains Of Wayne / Welcome Interstate Managers
○Keene Brothers / Blues and Boogie Shoes

 先日の東京での単独で不調が心配されたFOWのChrisですが、無事行われたようで良かった良かった。来年はいよいよ待ちに待った新譜がリリース予定ということで、そのタイミングで再び来日してもらいましょう。その時はもちろん関西にも。で、アルバム聴き始めると止まらないです。一部のアジカンファンには伝わらなかったようですが、そんなのは関係ない話です。誰が何と言おうとFOWは世界最高峰のパワーポップバンドです。。
 いい加減2006年マイベスト候補を絞らなければと思いつつ、最近は今年購入したもの改めて聴き直している日々です。このKeene Brothersもその中の1枚。王道パワーポップが染みます。

 さてさて、絞りきれたようで絞りきれてないマイベスト。いろんな所で色んな年間ベストが発表されていますねぇ。例えばRon Sexsmithのベストはコチラ。"らしい" です。The Raconteursが意外かな?でもBrendan Bensonとのカナダつながりを思えば納得か。。と、人のを見るのは楽しいですけどねぇ。笑

BGM : Fairground Attraction / The First Of A Million Kisses