Great Big Yes!!

引っ越ししました。
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Daniel Tashian <前編>

2009年02月26日 | ひとり言。
 久しぶりに気になるアーティストの話でも。少し長くなりそうなので、音だけチェックしたい方は一番下のリンク集からどうぞ。。


 もうかなり以前からよく名前を目にし、気になりつつもなかなかCD購入まで辿り着けていなかったアーティストの1人にDaniel Tashianがいます。1996年にエレクトラから「Sweetie」というタイトルのアルバムを発売しているんですが、これ以外にリリースはずっと無かったようで、まぁ売れなかったのかな?なんて思ったりしてました。。
 僕がこの人の名前を知ったのはJosh Rouseを追いかけ始めた頃。アルバムで言えば「1972」あたり。このアルバムに1曲バックコーラスで参加しているのを皮切りに、次作「Nashville」では本格的にギタリストとして全面参加、"Winter In The Hamptons" を含む3曲を共作。またJosh Rouseがスペインに移住した後の作品「Subtitulo」では演奏面での参加は無いものの、印象的な1曲目 "Quiet Town" を共作。合間に発売された「Bedroom Classics」でも共作をしていますし、「She's Spanish, I'm American」ではドラム、ギター、キーボードと演奏面でバックアップ。今のところ最新作となる「Country Mouse, City House」では残念ながら彼の参加は無いようですが、サンクス欄にはキッチリと掲載されていました。ちなみにJosh Rouseの唯一のDVD作品「Smooth Sounds Of Josh Rouse」ではギターとキーボードを演奏しているところが見れます。。

 The Beesというバンドがいます。恐らく世間的にはUKのバンドの方を思い浮かべると思いますが、アメリカにも同じ名前のバンドが数年前から存在し、そのバンドの中心人物としてDaniel Tashianは活動をしていました。2006年に「High Society」という2nd (?) アルバムをリリースし、これは購入しなくてはと思いつつ、いつものようにダラダラと後回しに。するとある時期からThe Beesで検索しても引っかからなくなってしまう事態に・・・解散か?なんて勝手に思いつつも何故かそのまま放置。。
 それとは別に、昨年初頭から気になっていたThe Silver Seasというバンド。名前くらいしかチェックしてませんでしたが、今年2009年の目標は "旧譜を聴く" ということであれやこれやとチェックしているうちにこちらもチェック。「なになに?アルバムが1枚出てるのかぁ。"High Society" ねぇ・・・あっ」という訳です。バンド名がThe BeesからThe Silver Seasに変わってたんですね。偶然と言うか何というか、まぁそれに気付かなかったおかげで2年ほどアルバムを買い逃しちゃってるわけですが。。


 というわけで、これを機会にちょっとDaniel Tashian及びThe Silver Seasについて調べてみました。すると他にもいろいろ面白い事が。。

 まずThe Silver SeasのバンドメンバーにはキーボードとしてJason Lehningが在籍。この人も色々なところで目にしますね。She's Spanish, I'm America、David Mead、Mindy Smith、Guster、Alison Krauss、Viktor Krauss、Joe, Marc's Brotherなどの作品に、主にエンジニアやミキサーとして参加しています。さらにベースには元々はセッション・キーボーディストのJohn Deaderick (Dixie Chicks、Todd Snider、Josh Rouse、Will Kimbroughなど) 、ドラムにDavid Gehrke (Josh Rose、Will Kimbroughなど) 、そしてDaniel Tashianという結構というか、かなりの実力者揃い。。
 またDaniel Tashian本人に目を向けてみると、前述したようにソロアルバムを発売していたり、Josh Rouseとのコラボだったり。またこのblogでも度々登場するCarey Ottとも親交があるようで彼とともに曲を作ったりも。さらにはDavid Meadの最新作「Almost and Always」に "From My Window Sill" という楽曲を提供していたり、Swan Diveの2007年作「Until」では "Une Fois" を共作していたり、Mindy Smithのアルバムにも顔をだしているようで追いかけ始めたら結構大変な事になりそうな。。

 ちなみに彼の父親はBarry Tahian。60年代後半にBarry & The Remainsのフロントマンとして活躍していた人です。Gram Parsonsとも交流がありアルバム「GP」にギター&ボーカルとして参加、Gramにロックの歌い方を教えたとも言われています。また彼のソロアルバムにはEmmylou HarrisやAl Perkinsなどが参加していたりも。 現在は夫婦でBarry & Holly Tahianというフォーク・ブルーグラスのユニットで活動中のようで・・・と、まぁ知ってる人には何を今さらと怒られそうですが、そんなアーティストの息子がDaniel Tahianなんですね。正直、父親の方もすごく気になる訳ですが。。


 だらだらと長くなってしまいましたが、要はソロアルバム「Sweetie」とThe Silver Seasの「High Society」を大至急チェックしなければならないということで早速購入した訳です。その辺りの感想はまた「後編」で。。


■Daniel Tahianリンク集■
Daniel Tashian MySpace:4曲試聴可能。
Official HP:MP3のダウンロードが可能。
discoverrock.com:Carey Ottとの共作が試聴可能。
The Silver Seas MySpace:4曲試聴可能。

2/16~2/22のBGM。

2009年02月23日 | プレイリスト。(休止中)
Denison Witmer / Carry The Weight
Mike Viola / Lurch
Gary Louris / Acoustic Vgabonds
Daniel Tashian / Sweetie
The Silver Seas / High Society
The Storys / Town Beyond The Trees
Sean Watkins / Blinders On
Fiction Family / S.T. [画像]
Guster / Ganging Up On The Sun

 たまに聴いてるPodcastでNickel Creekのライブがあって、それがすごく良かったんです。Nickel Creekはいわゆるカントリーとかブルーグラスになるのでしょうか?そのあたりはあまり詳しくないのですが、下手なロックバンドよりロックしてました。やっぱジャンルって先入観を与えるだけだなぁと実感。。

 それもあって本体の方をチェックしようと最初は思ってたんですが、MySpaceでメンバーのSean Watkinsの音源を聴いてるうちにソロの方が気になってしまって、先に06年に発売された「Blinders On」を購入。だってJon Brionが1曲ですがゲスト参加、Dan Wilsonが2曲共作、他にもBenmont TenchやらGlenn Kotcheやらが参加してるので。で、そのSean WatkinsとSwitchfootのJon Foremanによるユニット・Fiction Familyが今年になってアルバムを発売しているとサイトに告知がしてあって、こちらも音源を聴いているうちに衝動買いしてしまいました。。
 個人的好みでいえば今のところFiction Familyかな。ですが、どちらもシンガーソングライター風の仕上がりで、歌を中心に置いている印象。っていうか、非常に良い歌です。もうちょっとじっくり聴いていくと、もっと染みるものがありそう。なんかここ数年、カントリーをルーツに持つというか、そういうニュアンスを含んだシンガーソングライターに滅法弱い自分が居ます。。

 あとは最近なぜか個人的にGusterブーム。すべてのアルバムを持っているわけではないので、これを機に少しずつ揃えていこうかなと思っています。やっぱりいつ聴いても心地よいですね。。


Sean Watkins MySpace:5曲試聴可能。
Fiction Family MySpace:3曲試聴可能。

2/9~2/15のBGM。

2009年02月17日 | プレイリスト。(休止中)
The Raconteurs / Consolers Of The Lonely
TV Eyes / Softcore
Attic Lights / Friday Night Lights
Weezer / Green Album
Matthew Sweet / Sunshine Lies [画像]
Television / Marquee Moon
Patti Smith / Horses
Ramones / Ramones Mania
Daniel Tashian / Sweetie

 Matthew Sweet「Sunshine Lies」を聴いて、今さらながら改めてRichard LloydとIvan Julianによるギターのスゴさに圧倒されてます。特に今作はIvan Julianがスゴい。まさに "弾き倒す" と言った感じ。。
 基本的にMatthew Sweetの曲は確固たるリズム隊とリズムギターによるバッキングで土台をしっかり作ってしまい、その上からRichard Lloyd、Robert Quine、Ivan Julian、Greg Leiszなど、強力な個性を持ったギタリストにリードを好きなように弾いてもらうといった感じが多いです。とにかくそれがバチッとハマった時の曲は仕上がりも抜群。個人的にこの方法で作られた曲が好きで、「Sunshine Lies」ではしっかりとハマっているように思います。。
 で、久しぶりにRichard Hellのベストを聴こうと思ってCD棚漁ったらどこにも無い・・・なのでTelevision「Marquee Moon」を。個人的には1曲目 "See No Evil" の左右で鳴ってる2本のギターが絡み合う感じが大好きでこればっかり聴いてます。ボーナストラックで収録されてる別バージョンや最後のインスト曲もいい感じです。ライブ盤はもっと強烈なようなので追々チェクしてみないと。Richard Hellは買い直しかな。。

2/2~2/8のBGM。

2009年02月09日 | プレイリスト。(休止中)
The Silver Seas / Hihg Society
Glen Campbell / Meet Glen Campbell [画像]
Jack Tempchin / S.T.
Funky Kings / S.T.
Freedy Johnston / My Favorite Waste Of Time
Mark Olson & Gary Louris / Ready For The Flood
Hayes Carll / Toruble In Mind
The Alternate Routes / Good and Reckless and True
Brinsley Schwarz / The New Favorites Of...
Jason Falkner / Bedtime With The Beatles part Two

 少しずつですが今まで買い逃していたものを購入してる今日この頃。今年に入って早1ヶ月経ちますが、今のところ新譜は購入してません。だから何なんだ?って話ですけどね。笑 もちろんBen Kwellerとか気になるリリースはありますが、ここは落ち着いていこうと自分に言い聞かせているところです。。

 昨年リリースされた大御所Glen Campbellの「Meet Glen Campbell」。これがスゴく良いです。Freedy Johnstonと同様、全10曲全てカバーとなっているこのアルバム。70歳オーバーの人の作品とは思えないほど歌声も若々しく、バックの演奏もアレンジも選曲も絶妙。ちなみに収録曲は・・・

01. Sing [Travis]
02. Walls [Tom Petty & The Heartbreakers]
03. Angel Dream [Tom Petty & The Heartbreakers]
04. Times Like These [Foo Fighters]
05. These Days [Jackson Browne]
06. Sadly Beautiful [The Replacements]
07. All I Want Is You [U2]
08. Jesus [Velvet Underground]
09. Good Riddance (Time Of Your Life) [Green Day]
10. Grow Old With Me [John Lennon]

 以上の10曲。新旧上手くバランスの取れた選曲ですが、いきなりTravisですよ。発売前からオフィシャル・サイトなどで試聴できた曲の中の1つですが、これが思いのほかハマり過ぎで、これだけを聴いて購入しようと決めたほど。Travisもライブ等でGlen Campbellの名曲 "Wichita Lineman" をカバーしたりしていますが、このカバー返しには本人たちも大喜びなんではないでしょうか。個人的には続くTom Petty & The Heartbrakersの2曲までで、ほぼこのアルバムは大成功と言える出来だと確信出来ました。その他、全曲聴きごたえがありますが、Green Day "Good Riddance" 、John Lennon "Grow Old With Me" 辺りが好きですね。。
 ちなみにプロデューサーはJulian Raymond (Cheap Trick、Rosanne Cash、Shawn Mullins等) 、バックの演奏にはJason FalknerとRoger Joseph Manning Jr. (ex.Jellyfish) 、Chris Chaney (ex.Jane's Addiction) 、ゲストにRick NielsenとRobinZander (Cheap Trick) 等が参加しています。。


 他にもThe Silver Seasや待望のMark Olson & Gary Lourisのアルバムなど気になっていたものをやっと購入出来ました。この辺りの感想はまた後日ということで。。

1/26~2/1のBGM。

2009年02月02日 | プレイリスト。(休止中)
Sean Lennon / Friendry Fire
Lucinda Williams / Car Wheels On A Gravel Road
Hayes Carll / Trouble In Mind
David Mead / Almost and Always
Freedy Johnston / My Favorite Waste Of Time [画像]
Josh Rouse / Country Mouse, City House
She's Spanish, I'm American / S.T.
Nada Surf / The Weight Is A Gift
Dixie Chicks / Taking The Long Way
Cotton Mather / The Big Picture
Against Me! / New Wave
Jellyfish / Split Milk

 昨年買い逃したいくつかのアルバムの中の1枚Freedy Johnston「My Favorite Waste Of Time」。発売はちょうど昨年の今頃、約1年ほど前になります。入手経路が限られていたという事もありずるずると購入のタイミングを逃していました。。
 察しが良い人ならアルバムタイトルから分かると思われますが、全10曲収録のカバーアルバムになります。このアルバムの評判は色々なところで聞いていたので楽しみにしていましたが、まさに期待通りの良盤。選曲も "らしく" て良いし、アレンジも元曲の良さを失わない程度に、そしてFreedy Johnstonの味も出しつつ、といった絶妙さ。聴いてる間、終始顔は笑顔になってしまいます。Matthew Sweet "I've Been Waiting" やPaul McCartney関連の2曲が個人的にはツボでした。。

 そしてユニコーンの再結成という嬉しいニュースが飛び交っている中、やはりここはJellyfishを聴かないと。うーん、やはりAndy Sturmerは再結成する気がないんだろうな・・・Roger Manning Jr.とJason Falknerによる「半分Jellyfish」ももちろん最高なんですが、やはりAndyのスタンディングドラムとボーカルがないと寂しい気もしますね・・・とりあえず、ブートでしか出回っていないJellyfishのライブ映像を正式にリリース希望。BOXセットに音源は収録されているウェンブリーでのライブとか、絶対録画してると思うんですけどね。。