goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

ぬけられません、の花

2009年01月11日 | 09 花たち



【ヤハズカズラ・矢筈葛】キツネノマゴ科ツンベルギア属

こちらを紹介するのはgoro’s 花 Diaryでは2度目になります。

最初に紹介したのは06年も押し詰まった12月28日、「あなたは誰?」のタイトルで名称不明花としてでした。
速攻ちょびママさんから名前を教えていただき、「ツンベルギア・アラータ」の名前を追記しております。

その後、こちらのことはすっかり忘れておりました。
ほぼ2年間、ただの一度も思い出したことはありません。
ものの見事としか言いようの無い忘れっぷりです。

言葉を変えれば、ここ以外ではこちらの花には出会っていないということにもなります。

実はこの花が咲いているのは、わが町の一角なのです。
わが町のなかでも外れでもなんでもなく、極々日常の生活を送っているすぐそこにあります。
すぐそこなんですけどね、この花がある路地に足を踏み入れることは、まずもってありません。
目的も目的地も決めないでマイカーでブラブラすることは、日常的にやっておりますのでね、わが町(狭義ですが)のほとんどの路地は制覇しています。
なのにです、何故この路地には踏み入れないかといいますとね・・・

    ぬけられません

そうなんです、通り抜けが出来ません。
袋小路という訳ではなくてね、行き着く先に下りの急階段があるんです。
徒歩でなら「ぬけられます」なんだけど、マイカーでは「ぬけられません」になっちゃいます。
かくの理由により、この路地には2年間足を踏み入れていませんでした。

そうだあの花があったぞ、てね、突然思い出したんですよ。
名前などすっかり忘れていた、「あの花」のことを。

「あの花」は直径4cmほどの、比較的大きな花ですよ。
花色はレモンイエローの他、オレンジ、白などもあるそうです。

熱帯アフリカ原産の蔓性の多年草ですが、日本では1年草として扱われています。
一度植えると零れ種子も多く、よく発芽し成長も早いし、毎年のように楽しめて、育てやすい植物のようです。

前回紹介したときの経緯は冒頭に述べておりますが、そのときは「ツンベルギア・アラータ」の名前をメインにしていますが、今回、変えました。
和名の「ヤハズカズラ・矢筈葛」にしました。
こちらのほうが憶えられそうですのでね。・・・多分だけど。

「ヤハズカズラ・矢筈葛」の名前は、葉っぱの形が矢筈に似ていることに由来します。

ところがです、肝腎の葉の詳細がわかる写真を撮っておりません。

トップ画像の一部を拡大してみました。

大きさは4~7cmほどですかね。
ハート型を縦に伸ばしたような形です。

苞葉の形は、確かに矢筈に似ていなくもありません。

矢筈につきましては、そのものズバリの名前を持つ、「ヤハズソウ・矢筈草」の記事で確認してください。

英名は「黒い瞳のスーザン・black-eyed Susan vine 」とのことですが、これは花部の中央が黒紫色をしていることに因みます。
可愛い名前だとは思いますけどね、「黒い瞳のスーザン」とはいくらなんでも呼べません。
ナルシズムを総動員しても、無理ですね。


そうそう、これだけは言っておかなくてはいけませんね。

ヤハズソウの花時期は、冬がメインということではありません。
少なくとも日本では。

goro’s 花 Diaryでは冬場に紹介しておりますので誤解を与えかねませんが、花期は5~9月と記載されていました。
ただし花期については様々ありましてね、9月から開花すると書かれているサイトもありました。

原産地の熱帯アフリカでは通年開花しているそうですのでね、東京でも条件次第では冬に咲くこともあり、ということですかね。