goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

現況、河津桜 その1

2009年01月30日 | 09 花たち



キラ~~リ キラッ!

マイリビングの河津桜の現況はどうなっているだろうと思いましてね、顔を出してみたんですよ。

そうしたらなんと、ツララがぶら下がっているではありませんか!
1月23日、先週の金曜日の出来事です。

ツララを東京の都心で見るチャンスなど、滅多にありません。

屋根に降り積もった大雪が、日中の陽射しに温められ、融けて流れて滴る水滴が、深夜から早朝にかけての厳しい寒気に見舞われると、雫が凍りついてツララ一丁出来上がり~~

もし都心でツララを見るとしたら、こんな状況しか考えられません。
それだって年に一度あるかどうか、いえいえ数年に一度あるかどうかです。

もっともらしく書きましたけど、これって想像力の賜物かもしれません。
こういう風景を確かに見たとの記憶はあるんだけど、もしかしたらこれって東京でじゃ無いかもしれませんね。

もちろん23日当日も前日も雪は降ってはおりません。
ツララが出来るような環境は、露だに無かったんですけどね。

この場所には10本の河津桜があります。
あっちの枝にもこっちにも、ツララが下がっています。

絵になるツララはどれかなと撮っているうちに、こちらと出会いました。


               ハハ~ン・・・  そういうことね

初めから疑いの気持ちがあったことは確かですが、それでもこちらを見るまではツララだと信じ込み、思い込んでおりました。
こんな光景はおいそれとは見られないので、薄曇りで光量不足のなか、ピント合わせに苦労しいしい、シャッターを押し続けましたよ。

手袋を脱いで指先でつついてみますとね、プルン~ プルルン~~

そうなんです、触るまでのことはなく、樹液の塊りだと理解しましたよ。

アチャチャ、ヤラレタ~~

樹液だとわかった瞬間、おじさんの口をつて出た言葉です。
まさかこんな風に樹液が出ているなんて、思ってもいませんでしたしね。

すっかり騙されてしまいました。
騙されたというのは正確ではありませんね、こちらの思い込みですから。
河津桜にしてみれば、ツララの振りをして騙そうとしていた訳じゃありませんものね。

冷静に考えれば分かることです。
おじさんが顔を出したのは、午後4時ですよ。
曇り空とはいえ、あの日は15℃近くまで気温が上がり、まさに春めいた一日でした。もしもです、もし早朝にツララが出来ていたとしてもです、午後の遅い時間まで残っているなんてことはありえません。

過去記事でもこんな「騙され話」を報告したことがあります。
近いところだとこんなこともありましたし、とんでもない赤っ恥もありました。 
その都度、なんだか嬉しくなっちゃうおじさんがいるんですよね。
今回の「騙しのテク」は、殊更嬉しかったです。
人間の関わっていない自然界だけの「騙し」ですのでね。

それにしても、この樹液は不思議です。
今まで見たこと無いのはもちろんですが、大体何のために、どこから滲み出てきたんでしょう。
幹を傷つけたり、枝を切り落としたあとに、樹液が出ているのを見かけたことは昔からあります。
本体を守るための術だったりするんだろうと理解しています。
でもこの河津桜たち、切り口から樹液が出ているんじゃ無いんですよね。見た目にはですが。
内なる何かのエネルギーが、樹液となって現れたんでしょうか。
そうなると、おじさんには理解不能の現象です。
わかりません。

そうそう、マイリビングを訪れた本来の目的は、河津桜の開花チェックでした。 

蕾の塊りもほどけて、花柄まで確認出来ます。
お天気次第では、いつ開花してもおかしくない状態でした。(To be continued)