【ゼニアオイ・銭葵】アオイ科ゼニアオイ属
ええ~っ!まさかまさか・・・
嘘でしょう?!
寒空の下、何であなたが咲いているんですか?
まだ1月ですよ、新年が始まったばかりですよ。
それにフライングしてしまいましたなんていう、
そんな咲きかたじゃないよね。
本格的に咲いているじゃありませんか。
一体何があったのですか?
確かにこの場所では、昨年も早目に開花しているのを見かけた憶えがあります。
それにしたところで3月半ば過ぎ、サクラの開花に合わせるように咲いているのを見かけて、サクラとゼニアオイのコラボか、随分早く咲いているなと思って見たもんです。
その時の画像を見てください。
08/3/26撮影
この時期でも、かなり早い開花です。
本来ゼニアオイは5~6月、晩春から初夏にかけてが花の時期です。
アオイ科のトップバッターとして咲き出し、続いて梅雨の頃咲くタチアオイにバトンタッチする花との認識を、ゼニアオイには持っております。
トップバッターには違いがありませんでしたが、いくらなんでも早過ぎです。
1月14日ですのでね、出会ったのは。
アプチロンやチロリアンランプなど、寒い時期にも花を咲かせているアオイ科の植物を見かけることはありますが、草本系のアオイ科の花たちは、早いものでもようやっと新芽を出しているのを見かける程度です。
当然ですが、こんな風に花茎を伸ばし、花を付けているものはありません。
いやいや、驚かせていただきましたよ、こちらのゼニアオイには。
折角というか、お気の毒にというか、堂々と咲いていましたのでね、紹介させていただきます。
地中海沿岸が原産の二年草で、わが国には中国を経由して江戸時代にやってきています。
薬用としての導入が最初ですが、花が可愛いので観賞用として栽培されるようになり、河川敷や荒地など劣悪な環境にも適応して生育出来るほど強健なことから、野に飛び出して帰化しているものもあるそうです。
草丈は1,5mほどになります。
「ゼニアオイ・銭葵」の名前の由来は諸説あるようですが、花が五銖銭(ごしゅせん)《中国、前漢の武帝のときに鋳造された銅銭。「五銖」の銘をもつ。隋代まで使用された。goo辞書より》と同じ大きさとの説が一般的なのかな。
直径3cmほどの大きさです。
輪状にならぶ果実を銭(ゼニ)に見立てたとの説もあります。
五銖銭
Wikipediaより
ご覧の通り、濃淡のある紫色の可愛い花を咲かせますのでね、タチアオイよりゼニアオイのほうが好きだという声が、おじさんの回りで聞こえてくることもあります。
正直なところ、おじさんはタチアオイのほうが好きですけどね。
ともかくです、こちらのゼニアオイ、こんなに早く咲いちゃって、この先のことを心配しちゃいます。
咲く気マンマンなのが気がかりです。
おい、大丈夫か? 寒さに耐える覚悟はあるんだろうな?