goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

ギシギシと。新企画スタート!

2007年01月23日 | 野を食す

私が生まれ育った環境では、山菜類を食べるという習慣、文化が、ほとんどありませんでした。

冬でも畑に青い野菜があるのに、

何が悲しくてを食べなくちゃいけないんだ


この発想が、厳然とあるんだと思います。

食べていた山菜は、記憶してるものだと、ツワブキクサギの新芽くらいしか思い当たりません。
宇和島一般としてはくくれませんが、少なくとも我が家に限っては、セリすら食べませんでした。
田んぼの畦に、あんなにたくさんあったのに。
今考えると、もったいないことです。
イタドリは食べましたが、子供の遊びくらいのものです。

こんな山菜貧困地域で育ったおじさんですが、その旨さに目覚めたのは、30代も終わりの頃です。
GWに行った東北旅行で、山菜の美味しさに気付かされたのです。
それまでにもワラビなど、ポピュラーなものは食べていたのですが、青い葉っぱもの、そのときはミズだったのですが、その美味しさに感動すら覚えました。
山菜とは、かくも美味しいものだったのかってね。
ちなみに、私がいちばん好きな山菜は、ギョウジャニンニクです。

その時代に買った本があります。


主婦と生活社が平成3年5月1日に発行した、「山野草・きのこ・木の実料理」です。

その時代のおじさんは料理にこっていて、料理本や切抜きなどを数多く集めていました。
もしあの頃ブログがあったら、goro's Diaryは「温泉」と「料理」のブログになっていたかもしれませんね。

馴染みのない、不得手な素材としての山菜を、この本から学びました。

雑草扱いされ、東京にも普通に見られる野草のなかに、食べられるものがあるということもわかりました。

そういう知識はあったのですが、実際に食べるということはやっておりませんでした。

年を経て、少し前から、そうですね、ブログをやる前ですから、4、5年前ということに なるんでしょうか、野にある植物を食べてみようと、そう思い始めていたのです。
世に言うところの山菜類ではなく、足元にある野草たちをです。

一昨年、千葉でいろいろな種類の野草の天ぷらを、初めて食べました。

昨年も少しは挑戦しております。
思いかけずゲットできた「ツクシ」も食べましたしね。
かなりの美味しさでした。

その勢いで「野いちご」や「桜んぼ」のジャムを作ったりもしましたけどね。
「むかごご飯」も食べました。
少々事情があって、「秋色ごはん」が「むかご」だけで終わってしまったのは、まことに残念な結果でした。

「野を食す」

今年の新テーマにしました。
カテゴリーにも、その項目作っちゃいました。
いずれ過去記事も、ちゃんと分類するつもりでおります。


ということで、07年「野を食す」の始まりです!



「ギシギシ」タデ科

空き地や道端などで、年間を通して青い葉が見られます。
写真のように、虫食いの穴が空いているのを見かけますね。
春から夏にかけて、花も咲きます。


ロゼット状に開いている株の、芯から4~5枚ほどの瑞々しい新しい葉を使用します。
大きくなったものは固いので、避けたほうがいいでしょう。
小さな新芽を食べてみましたが、苦味があります。


ここで上記の料理本をチェックです。

瑞々しく見えても、生育している環境が環境ですからね。
水に浸して、しっかり汚れを洗い流しましょうね。
1時間くらいはやったほうがいいかもよ。

塩少々を加えたたっぷりの熱湯で茹で上げます。
10秒くらいで取り出し、一気に冷まします。
アクとりのために、10分ほど流水に浸しておいてください。


軽く水気を絞り、適宜のサイズに切ってください。

お味はいかがかな?

今回は「野を食す」第1弾だったので、あまり加工することなくお浸しでいただきました。
量も少なかったしね。

少々ぬめりがあり、酸味も少々感じられるかな。
生で食べてみたときの苦味は、かなり消えています。
茎は柔らかくてぬめりも楽しめますが、葉は固めの繊維質が気になるかもね。
このあたりが園芸野菜とは違うところです。


格別おいしいというほどのものでもありあませんから、是非お薦めいたしますとはいいません。
年間を通していつでも手に入れられる素材ということで考えれば、かなりの優れものということなりますかね。

「ギシギシ」は、違った料理方法でお伝えすることがあるかもしれません。
プチリベンジということでね。
酢味噌でヌタにするか、クルミやピーナツのナッツ和えなどにするといいかもしれませんね。
こってり系の味付けがいいかもしれません。

さて第2弾の「野を食す」のターゲットは、何になるんでしょうか?
乞う、ご期待のほどを。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お腹こわさないでね。 (K坊)
2007-01-24 00:04:03
野を食すついでに、ヘンなもの拾い食いして、当たらないように。

野草の天ぷらといえば、中央線小淵沢の隣の駅の長坂ってところに「深沢温泉」っていうショボイ温泉があるのですが、ここでよく食べたよ。いつも「これは○○、これは××」と説明してくれたんだけど、毎回酔っぱらってたせいか全部忘れちゃったよ。ひとつだけおぼえているのは、月見草の花の天ぷら。きれいで、おいしかったよ。
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野育ち (悟郎)
2007-01-24 03:17:58
★K坊さん
ご心配いただき、ありがとうございます。
でもね、あなたさ、拾い食いはないでしょう?
犬じゃないんだからさ(笑)。
田舎の野育ち人間の経験と、検索かけて食べられると分かったものしか食べませんよ~~だ!

食べられる野草、かなり多いんだよね。
まあ、言葉を変えれば、毒以外はすべてOKなんだけどね。旨いかどうかは、別の話。
天ぷらは、かなり万能のようです。
月見草の花の天ぷらですか。さっと揚げると、きれいでしょうね。
花を食すの増えてるようです。
私はツツジの花の天ぷらを食べたことがあります。
少々酸味があって、おいしかったです。  
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菜の花! (こぐま)
2007-01-24 10:40:31
あまりにポピュラーで、野草というイメージは低いかもしれないけれど、野草ですよね。

なにもわざわざ八百屋のを買う必要はないもの。

それに野に生えてるのは、さまざまなアブラナ科の混血だから、辛味が強かったり、マイルドだったり
それぞれ味があって、楽しいですよ。

菜の花って、フツウは、つぼみが主体で、花が1.2個開いているぐらいを食べることになってる。

でも、満開の花房だっておいしいよ!
ただ、開くとたちまち枝(?)が硬くなる。
そこを確かめて、採るといい。
酢の物とか、大根なます風の白主体のあえものにくわえたり、菊の花みたいに、使えます。

あるいは、煮物なんか、青み+黄色み、というのにもいいよ。
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ついに! (noodles)
2007-01-24 13:01:49
始まりましたね!
ギシギシ、僕も昨年撮ったとき調べて食用になることを知りました。

行者にんにく(アイヌネギ)お好きなんですね?!
春になると、お袋が穫ったものを送ってくれます。

こんど、持っていきますね♪
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ついに!too (ポージィ)
2007-01-24 15:11:02
野を食す'07の幕開けですね。
最初はギシギシでしたか。どこでもポピュラーに見かけるけれど
食べたら美味しそうという視線で見たことはありませんでした。
もっとも私が美味しそうと思ったのはハコベだけですけれど…(^^)
ふむふむ、ギシギシは香りのあるものとの和え物や炒め物がいけるかも
しれませんね。次なるターゲットに悟郎さんが何を選ばれどう料理されるか、
興味が湧いてきましたよ。
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ありがとうございます (悟郎)
2007-01-25 02:54:23
★こぐまさん
菜の花、大好きですよ。
お浸しとか辛し和えとか、よくやります。
白和えもいいいし、おからなどにも使います。

ただね、こちらでは野に普通に生えている植物ではないのでね。
どうしてもスーパーで買うしかありません。

★noodlesさん
始まりました~~
ギシギシ、いまいち素材でしたが、料理法で何とかなるんじゃないかなって、ヒントはもらえましたね。

そうなんです、行者にんにく、大好きなんです~~
noodlesさんのブログを前に、涎垂らしたことあります。
お母さんの採ったもの、いただけるのなら、こちらが事務所まで伺います~~

★ポージィさん
幕が切って落とされました~~
ギシギシの新芽、私には美味しそうに見えたのですがね。
結果的にはいまいちでした。
持論がありましてね、野にあるもので美味しいものは、食に貪欲な日本人なら、すでに食べているだろう。
積極的に食べていないものは、中毒性のあるものか、よっぽど不味いものなんだろうって、そう思っています。
ギシギシはそこまでではありませんが、まあ、他に食べられるものがあったら、そっちを選ぶだろうなって、そう思いました。

次なる候補は2、3あるのですが、芳しい結果をお伝えできるかどうか、これからは料理法を吟味して挑戦してみます。
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