goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

大なり、小なり

2008年10月06日 | 08 花たち


アオイ科の花は、まだ続きますよ。

アオイ科は夏の花だと断言してもいいでしょう。
早咲きと遅咲きのグループがあり、草本系と木本系に分けることもできます。
草本は早咲き、木本は遅咲きと考えられます。
まず草木系のゼニアオイやタチアオイなどが晩春から咲き始め、一足先に咲き終わります。
その間に木本系のムクゲも咲き出し、フヨウの開花を見る頃には夏本番に突入です。
晩夏を象徴するような花が、今も咲いているスイフヨウです。

これで夏の花、アオイ科の植物が、一揃いしたことになります。

以上は一般的な話ですので、すべてに例外があることをお断りしておきましょう。

数あるアオイ科の植物のなかで、今回は花の「大小」に注目です。
これも一般論ですが、アオイ科の花は10cm前後のものが多いです。
そのなかでいちばん大きなものと、いちばん小さな花を紹介します。

とにかく花を見ていただきましょうかね。

いかがですか、一目瞭然でしょう?
同じアオイ科の草本でも、これほどの違いがあります。

まず大きなほうから紹介いたします。

【アメリカフヨウ・亜米利加芙蓉】アオイ科フヨウ属

米国アラバマ州が原産の宿根多年草です。
耐寒性はありますが、もともと池や沼地などに自生する植物なので、乾燥には弱いようです。

サイトによっては「ハイビスカス・Hibiscus属」と書かれているものもありますが、「フヨウ属」の英語名ですので、どちらも同じ意味です。

草丈は1~1,5m、花の大きさは20~25cm、大きいものだと30cmにもなります。
巨大な花としてはタイサンボクが有名ですが、東京で見られる花では、それに次ぐ大きさではないでしょうか。

現在目にするアメリカフヨウは、多数のアオイ科の草本を交配させた園芸種だそうです。
花色も赤、白、ビンクなど多様です。

「アメリカフヨウ・亜米利加芙蓉」の名前は、「アメリカのフヨウ」です。
「アメリカ」は「外国」を、「フヨウ」にはアオイ科の花の名称以外に、「美しい花」という意味もあります。

「クサフヨウ・草芙蓉」との別名は、木本の「フヨウ」に対して、「草本のフヨウ」ということでしょうね。


小さい花も紹介いたします。

【アニソドンテア】アオイ科 アニソドンテア属

南アフリカ原産の半耐寒性多年草です。
2cmほどの花で、草丈は大きくても1mほどです。
茎は木質化しますので、常緑低木とされることもあります。

花期の長い花です。
一般には開花時期は5~12月と言われるているようですが、条件(温度)さえ満たせば、四季咲きとも思えるほど、年中開花しているのが見られます。
蒸し暑さには弱そうです。

今回紹介しているのは「サンレモクィーン」という品種ですが、これ以外のアニソドンテアの仲間は、見たことありません。

今回は、おじさんが見たアオイ科のなかで、最大と最小の花を紹介しました。 

アオイ科の野生種には、
もっと小さい花を咲かせるものがあるのを付け加えておきます。