before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

School & Teacher's Day その4

2007-10-18 13:30:00 | トンガ 青年海外協力隊活動記
とにもかくにも
こうして ビッグイベントは 終わった・・・・

いやいや まだ終わらない。
なんつったって この日は創立記念日とTeacher's dayの二本立て!
式展が終われば 一気にTeacher’s day モードですよ!

プレゼントをたくさん持ってきてくれる子、「プレゼントはないけど」といってウマ(キス)をしてくれる子、逆に「きょこ!プレゼントくれ!」と言って来る子 さまざまだったけど
でも 教師冥利に尽きるとは このことです。

プレゼントをくれた子は皆 手紙も添えてくれていた。
うれしかったのは、自分の日本語の生徒だけじゃなく
副担任をしているFORM CALSSの生徒がプレゼントを持ってきてくれたこと。
しかも それが一番豪華だった・・・
Form classの生徒は 出席を採ったり 大掃除の時一緒に掃除をしたり、マフティデイである水曜日にお金を徴収したりしているだけなのに・・・・。
ありがとうねー
ちびっこたちー(私のForm classは Form2。日本の中二。)

で、一日が終わる前に、校長先生のところに行って 改めて今回この機会を与えてくれたこと、本当に感謝していると言いに言った。
校長は 「こちらこそ、ありがとう。本当によかった。とてもとてもきれいなsaame(psalm)だったよ」といってくれた。

実はこの日、式が始まる前に、私は校長先生に
「オケティ!(校長の名前)私今日全力で頑張ります!あなたに恥を欠かせないためにも、あなたの恩恵に答えるためにも 全力で頑張るよ!」
っていったら
彼女は「きょうこは いつも全力で頑張ってるじゃない?だから心配してないよ。ありがとう」って言ってくれて 涙ぐんでいた。

私には カウンターパートがいないので、テスト作成、採点、授業、クラスの問題、全てを抱えているので、時にすごくストレスだったりするし、日本語に関するイベントは全責任を負っているので 正直しんどいことが多かったけど
そういう時、助けてくれたのが校長を始めとした同僚達だったなあ。

その同僚にムカついたこともたくさんあったけど(笑)
でも 
時に泣きながら クラスの悩みを相談したこともあったし(かなり頻繁に 笑)
エウア高校でJapanese weekをした時も 同僚に手伝ってもらったし。

そういう関係のひとつひとつが 今とてもいとおしいのだ。

teacher’s day というのは 生徒が先生に感謝する日だが、
私にとっては 一教師である自分が、同僚の先生に感謝する日でもあり、
自分を教師たらしめてくれている生徒に 感謝する日でもあった。 



School & Teacher's Day その3

2007-10-18 13:14:51 | トンガ 青年海外協力隊活動記
はい。これ 私が読んでるとこー

もう めっちゃ緊張した。
たぶん トンガに来て一番緊張した瞬間だった。

しかも蒸し暑いし タオバラの隙間から感じられる私の熱気で またのぼせて
鼻血がでそうだったよ。

でも 無事読めたんだよー!スムーズに読めたんだよーーー(><)
まあ あんだけ練習してスムーズに読めなかった そうとうグズだねってくらい練習してもんなあ。
しかし 緊張した。

しかも 式が終わった後 生徒(生徒にはこのこと内緒にしておいた)とか 生徒の親とか もちろん同僚に
「すっごくよかった!」
って いわれて うれしかったんだよー

学校の事務員のおばちゃんたちは そのひ来客のお世話で忙しくてホールに来られなかったのに、「きょうこの番が来たときだけ 走ってホールにいったんだよ!」って言われて 

うえーーーーーーーーーーーーー
ありがとーーーーーーーーーーーーーーー

で、人というものは ゲンキンな生き物で、自分に課された大役が終わると、
さっきまでの緊張はどこへやらー
「はー おなかすいたなー 緊張して朝ごはん食べてないしなー」なんて考えていると、私の前に座っている校長先生が 振り返り「きょうこ、とてもよかったよ」と言ってくれた。

おなかすいたなー なんて考えてて 恥ずかしかったが
彼女の一言で、一気に またセンチメンタルモードになり、
生徒達の賛美歌、牧師の言葉等々 全てのイベントで 涙してしまった。

(ああ 私 もうすぐこの空間からいなくなるんだ)
と思うと つらかった。
でも 同時に これだけ 別れが辛いほど愛しい空間にいられることを幸せだなとも思った。
ふと前に座っている校長を見ると 彼女も泣いていた。
彼女にとっては 校長としては初めての年、初めての創立記念日なので思い入れがあるのだろうな。。。。
と もらい泣きしていたら 彼女が振り返り 静かに
「きょうこ 隣に座ってくれる?」
というので
(ああ、誰かとこの感動を分かち合いたいのだわ)と思い ハンカチを渡しながら「もちろん!」
といって 席を移動すると
「きょうこ!あの人の写真とって!あの人教育省の超有名人だから!」

・・・・・・

そーいうことかい!


School & Teacher's Day その2

2007-10-18 12:55:33 | トンガ 青年海外協力隊活動記
ということで 当日がやってきた。
当日の朝、準備をしていると、生徒が数名我が家にやってきた。
こんな 朝も早から・・・・(でもここ最近毎朝 学校前に生徒が我が家にやってくるのだが・・・何故だ?彼らは何をするわけでもなく 私の顔を見に来て じゃ!後でね!とか行って去って行く。)

で この日もまたそんな感じかなーとおもって ドアを開けると カホア(レイ)をもった 生徒が!!!
「どしたの?!」っていうと「これ キョコに!私が作ったの!」

だああああああーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうもう
やめてっつのーーーーー

童ども   「姫姉さまー これチコの実!みんなで集めたのー!」

ナウシカ  「チコの実。こんなにたくさん。大変だったろうに・・・・」
(映画ナウシカより抜粋)

みたいな。

10歳も違う少年少女のハートフルな行為に あたしは胸がいっぱいになりました。
で 「ありがとう ありがとう!」と数十回言って
「じゃ きょこ!後でね!」と生徒が帰ったので
今度は タオバラ(トンガの正装 でっかいマットみたいなの)を巻きに アヒのうちに行く。
学校で授業をしているとき、男性は小さめのタオバラ、女性はキエキエというものを腰に巻かなくてはいけないのですが、
この日の私のように、公的な場所で何か発言したりする時は 写真の私が巻いているようなBIG タオバラを巻かなくてはいけないのです。

ちなみにキエキエというのは 写真で私以外の同僚が皆がつけているもの。

で この日はもちろんアヒが「タオバラをつけなきゃかっこ悪い!」といい
前日から このタオバラを親戚の家から借りてきてくれていたのだった。

一人では巻けないので、アヒのうちに行き巻いてもらう。
「アヒー おっはよーん」といって アヒのうちに行くと
私が首に巻いている生徒からのカホア(レイ)を見て
「なんじゃそりゃ!?」と一言。
「生徒がねー くれたんだよおー」と ニコニコして答えると
「はあ?!ダメダメそんなの!あたしが作ったカホアのほうがきれいジャン!」
と 大人気なく焼きもちを焼き 私から生徒のカホアを奪いとってしまった。。。

私は アヒの作ってくれたカホアと 生徒の作ってくれたカホアの両方つけるつもりだったので、ちょっと悲しかったが、
アヒが 「やだやだ!絶対あたしのカホアだけ付けなさい!どうしても生徒のカホアを付けたいんだったら 式が終わってからだったらいいわよ!」
と言って聞かないので、 従うことに・・・。

トンガ人って ほんと焼きもちやきだなあー
生徒がせっかく作ってくれたのに 残念だったなあ。

School & Teacher's Day その1

2007-10-18 12:30:24 | トンガ 青年海外協力隊活動記
School day 前日。
その日は とても蒸し暑かったので 放課後7時ごろ 港に泳ぎに行く。
泳ぐといっても 洋服を着たまま 港に飛び込んで ラグビーボールを投げあったり もぐったりする(しかも 日が暮れた後)。
これが 気持ちいいんだよねー
星空をみながら海に浮かんで20代後半の同僚達と 笑いあう。
んで トンガもようやく暖かくなってきたので、泳いだ後 学校に帰るまでの上り坂10分も ぜんぜん寒くないし。むしろ すずしい。

んで その後 シャワー浴びて 翌日読む賛美歌(PSALM)を読んで練習していたら電話がなる。
相手「Kofe koe?!(あんた 今どこ?)」
仲良しの同僚からだ。
私「‘I Api pe. toki ha`u mei tahi (うちだよ。海から戻ってきたばっか)」相手「Haue- Amusia koe- Oh kioko,Ha`u ki eku api ! vave!
 (わーお うらやましい。お、きょうこ、あたしのうちに来い!今すぐ)」 

といって 電話代をけちる同僚は 即電話を切る。
たいていの場合、「来い」と言われたら 行く以外に私に選択肢は用意されていない。
彼女もおなじ教員宿舎にすんでいるので 20秒程度で彼女の家に着く。 

で、彼女の家に行くと、
なんとなんとー
あたしのために カホア(レイ)を作っていてくれたのですー
まじ 感動ちゃったぜー
やばいねー

だって 今 教師は皆一番忙しい時期で 学校が終わって 家に帰って またすぐテストの採点や テスト作成に終われる日々なのに、、、。
(まあ この日のようにたまに 海に行って泳いだりするけどね 息抜き大事よ。)

「なにこれ?!」とびっくりする私に 「学校が終わってすぐ カロ(同僚の親戚の子)と 花つみに行ったんだ。明日 きょうこと あたしは おそろいのカホアつけんの。いいでしょ?!」
という同僚 アヒ。
アヒは 日頃 Kapekape(swear:shitとかdamn it とか。かなり悪い言葉のトンガ版)ばっか言ってるし 二人でいると 人の悪口を愛情こめて言ったり(トンガじゃ 悪口言うのも会話の一つですから 笑) わたしが 何かでへこんでいても「そんなの悩んでるのは時間の無駄無駄!」と サラっと一括するタイプなんですが、時々すっごーーーーーーく 愛情を感じることをしてくれるんだよねー

しかも ぜんっぜん 恩着せがましくなく 今回も
「あんた これあしたつけんのよ?!わかった!?つけなかったらコロス!」みたいな勢いで
あたしが「ああああーーー まじ感動したあああー」って叫んでても
「あんた ばっかじゃなーい?!大げさー!」って サラーッと言うんだけど
でも
そういう時 アヒの顔って むっちゃニコニコしてるから すっごい好きだ。

その後 アヒと深夜12時に トーパイ(小麦粉を水でねって ココナッツと水でゆでた甘くてヘビーなお菓子)を平らげ 明日の練習をして 床に就いた。 

本当に いい同僚達に めぐまれているなあ。。。と感動したBIG DAY 前夜であった。