before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

大 抜 擢!!!

2007-10-11 12:13:37 | トンガ 青年海外協力隊活動記
明日は わが配属先エウア高校の創立記念日である。
それに加え、今年は teachers dayなるものが教育省の一存で開催が決定され(つい2週間前に決定した) 今年は 創立記念日とteacher's dayが合体したイベントが催される。
Teacher's dayには 生徒が自分の好きな先生にプレゼントをあげるのだ もう今週の月曜から 生徒達が「きょーこに プレゼントあげるからねっ」と言い寄ってきて かあーいいーーー

Teacher's dayに関しては まあ2週間目に開催決定したほどなので、上記したように 生徒が教師にプレゼントをあげるだけなのだが・・・・

創立記念日。これは 熱い。。。。 
日本だと 創立記念日は あまり盛り上がらないが、トンガは違う。
何が違うって 規模も違うし、第一卒業生の気合の入れ方が違う。
エウア高校卒業第一期生から現在 在学中の学生までが集まるのだ。

そんな中、、、、、なんと、、、、
大抜擢されてしまったのですわたくし!!
この創立記念日、キリスト教国家トンガらしく お祈り、賛美歌、牧師さんからのお説教等々、かなりオフィシャル的なプログラムにのっとって行われるのだが、
校長先生から
「恭子に 賛美歌を読んで欲しい」と頼まれたのです!

いやあー 感動しました・・・。
トンガは 敬虔なクリスチャン国家なので、特に私の住んでいる小さい島などは 外国人でキリスト教徒ではないものが教会のことに口出しするのは ありえないことなのです。
なので 最初は「私が適任じゃないと思う。私のトンガ語の発音が悪くて、大事な賛美歌の内容を間違えてしまったら申し訳ないから」と断ろうとしたが、
「この賛美歌の内容は 是非恭子に読んで欲しい。生徒にも きっと何か伝わるものがあるだろうし、きっと帰国しても恭子の心にずっとこの賛美歌が残ると思うから。」
と校長先生に言われた。
もーーーーーーーーー
やめてっやめてっ
泣けるじゃねえーーーかああーーーーー

前述したように、創立記念日にはエウア高校の学生、教師以外にも 学生の家族、卒業生、教会関係者、教育省からのゲスト、エウアの全小学校教員等々が集まるのです。そんな中で、私に賛美歌を読むという大役を任せてくれた 校長先生の思いに答えたくて、猛練習中。
実際 職員会議で 校長先生が「賛美歌は恭子に読ませる」と言ったら 数名の教師から「教会のことを 外国人にやらせるのはいかがなものか」と意見がでた。
それは当然のことだし、私も(やっぱりあたしはクリスチャンでもなければトンガ人でもないし・・・私が読まないほうがいい・・・)と思わされたが、校長先生と他数名の同僚が「恭子が読むのでいいじゃない? 賛美歌は 唯一 キリスト教の宗派を超えて共通しているものなのだから」と言ってくれ 結局私が読むことになった。

そうやって この機会を与えてくれた人たちに応えたい。
なので 同僚教師に頼んで、彼女の賛美歌を録音して、寝る前に毎日聞いて繰り返し発音の練習をしてきた。
賛美歌の意味も、全部訳した。
そして、
校長先生が「恭子に読んで欲しい」と言ってくれたことの意味がわかった気がする。
その賛美歌は 農夫の話だ。
要約すると
「彼ら農夫は、種をまき 土を耕す時 その困難さ故 大いに涙した。
 しかし、その種が大きく成長をし 実をなす時 喜びの歌を歌い
 大きな幸せを味わったのだ
 最初はとてもつらく たくさん涙をながした
 しかし 辛ければ辛いほど 実った時の喜びに勝るものはない」
というものだった。
つまり、
No pain No gain。 あたしが 一番学生に伝えたいことだったからだ。

同僚の先生たちも 一緒に練習に付き合ってくれて、
明日着る洋服まで選んでくれるほどだ(笑)

明日 賛美歌に自分の思いをのせて、 学生達、同僚達、エウアの人々に 届けられるよう 頑張ろうと思う。