甘利、平野氏ら53人=政界の年男・年女
丑(うし)年の2021年に年男・年女となる国会議員は53人。新型コロナウイルス感染拡大が続く中、次期衆院選への決意などを語った。
最年長は72歳を迎える1949年生まれの12人。「コロナ、モー(もう)いい加減にするぞ」と意気込むのは自民党の甘利明税調会長。菅義偉首相肝煎りのデジタル改革を挙げ、「(感染症に)耐性の強い日常をつくる」と強調した。
立憲民主党の平野博文代表代行は、総選挙を見据えて「政権選択に向かってモー(猛)進だ」と鼻息が荒い。同党の中村喜四郎衆院議員も「与野党伯仲時代をつくりたい」と訴えた。
還暦の61年生まれは21人。自民党の林芳正元文部科学相は、参院から衆院へのくら替えが取り沙汰される中、「牛は、歩みはのろいが、一度進んだら後ろに下がらない。そういう年にしたい」と含みを残した。
同党の高市早苗前総務相は「国家経営全体を見据えた政策をしっかり構築したい」と主張。共産党の塩川鉄也衆院議員は「野党連合政権をつくる」と闘志を燃やす。
73年生まれは18人。公明党の谷合正明参院幹事長は、グリーン社会の実現などに「勇モー(猛)に挑モー(もう)」と宣言。日本維新の会の浦野靖人衆院議員は「牛の様にどっしり構え、国の未来のためになすべきことをなしたい」と述べた。
公職選挙法違反罪で公判中の河井案里参院議員(自民党離党)も73年組だ。
最年少の85年生まれは2人。立憲の小沼巧参院議員は、牛のよだれが長く垂れるように辛抱強く続けるべきだという意味のことわざ「商いは牛のよだれ」に触れ、「現場で研さんを積み、じっくり実力を付けたい」と抱負を語った。