ワクチンだけではコロナ消滅せず WHOが警告

ワクチンだけではコロナ消滅せず WHOが警告

2020/12/05 06:55

英イングランド・コベントリーの大学病院で行われる新型コロナウイルスワクチン接種の訓練（2020年12月4日撮影）。(c)Steve Parsons / POOL / AFP

(AFPBB News)

【AFP＝時事】世界保健機関は4日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が始まっても、それだけでウイルスがなくなるわけではないと警告した。

　WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏はオンライン記者会見で「ワクチンでCOVIDがゼロになるわけではない」と指摘。「ワクチンとその接種により、われわれが持ち合わせる手段一式に、非常に大きく強力な手段が加わる。だがそれだけでは十分ではない」と警鐘を鳴らした。

　英国は2日、欧米諸国で初めて新型コロナウイルスワクチンの一般使用を認可。ほかの国々も迅速に追随するようにとの圧力が高まった。

　WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長はワクチン開発の進展について「皆の士気を高めるものであり、トンネルの先にある光が見え始めた」とした一方で「WHOは、新型ウイルスのパンデミック（世界的な大流行）が終わったとの見方が広がっていることを懸念している」と表明。「多くの場所でウイルス感染が非常に大きく拡大しており、病院や集中治療室、医療従事者らが非常に大きな重圧を受けている」と指摘した。

米軍ソマリア撤退を命令 トランプ氏、約700人

米軍ソマリア撤退を命令　トランプ氏、約700人

2020/12/05 06:53

トランプ大統領（AP＝共同）

(共同通信)

　【ワシントン共同】米国防総省は4日、トランプ大統領がソマリアに駐留する米軍の大部分を来年初めごろまでに撤退させるよう命じたと発表した。ソマリアにはイスラム過激派アルシャバーブへの対策のため、約700人が駐留している。撤退後も近隣国からソマリアのテロ対策に当たるとしている。

　外国駐留軍の縮小を公約に掲げてきたトランプ氏には、来年1月の政権交代を前に公約実現をアピールする狙いがあるとみられる。トランプ氏は今年11月、イラクやアフガニスタン駐留軍の削減を決めたが、現地の治安悪化を招くとの懸念が出ている。