クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

正月雑感第二弾 時代劇 R-6- 1- 8

2024-01-08 15:15:02 | その他
昨今、時代劇専門チャンネルの勢いが大いに上がっている。
特に昨年は池波正太郎(1923-1990)の生誕百年として代表作の
『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』などが
4Kデジタルリマスター版として毎日テレビを賑わしたが
同時に双璧の藤沢周平作品も「蝉しぐれ」「三屋清左衛門
残日録」「武士の一分」などの再放送でファンを喜ばせた。
そして昨年末ころからこの中の『鬼平犯科帳』が8年振りに
新しい扉を開くと大宣伝が始まり本日1/8に第一回が放映中で
これを見ながらこの記事を書いている。
最初から『剣客商売』の山口馬木也が友人の岸井左馬之助役で
「暴れん坊将軍」の松平健が師匠の松岡十兵衛役で出てくる
ので面白い。

この小説のドラマ化は歴史が長い。下の一覧で見た通り
最初は1969-1972年放映の八代松本幸四郎(1910-1982)版、
次いでは1975-4月-9月放映の丹波哲郎(1922-2006)版、
三番目は1980-1982年放映の萬屋錦之助(1932-1997)版、
そして四番目は150編を誇る看板シリーズで1989-2001年
放映の第二代中村吉衛門(1941-2021)版。
このシリーズは2016-12にファイナルとして前後編が放映
されているからそれから起算して8年振りとのアピール
文言が出て来たのだ。





歌舞伎畑の主役一族は襲名が多いので関連に戸惑るが
簡単に見ると
(1)八代松本幸四郎は七代幸四郎の次男でその雅号「白鷗」から
  松本白鷗とも称する。
(2)八代の長男は九代幸四郎だが6代市川染五郎として
  多彩な面で活動し「ラ・マンチャの男」などの舞台で
  名を馳せて後に二代目松本白鳳。
(3)八代の次男は初代中村吉右衛門家に養子に行き二代目
  中村吉右衛門。
 従って1989-2001年放映は八代松本幸四郎の次男の二代目
 吉右衛門が父親の役を演じたのである。
(4)九代幸四郎の長男が今回新版を主役として担う十代
 松本幸四郎で七代目市川染五郎を経ているが市川染五郎を
長男に譲って八代目市川染五郎とし叔父の第二代中村吉衛門の
役を継ぐことになった。
(5)新版で若き日の鬼平を演ずるのは十代松本幸四郎の長男
 八代目市川染五郎。  

上の一欄で各版の主要メンバーを記したが赤字にした故人が
じつに多い。
今となって掛け替えも無い名脇役達が鬼籍に入ってしまった。

所でこの様な物語には火盗改側と同等に対する盗賊も主役的で 
配役も重要でその事も含めてこのシリーズを支えた主なゲスト
たちの名を羅列して見たが何と赤字表示が多い事か、つくづく
時の流れを実感する。


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