クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

高ヂョッキから標識が消えた? H-27-11- 6

2015-11-07 10:42:00 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
先日、何気なく読んだYAMAKEI onlineの2014-1の「スーさん」投稿記事で高ヂョッキに
「すかいさん」の作品らしい新しい標識があることを知り、マニアとしては
是非とも画像コレクションに加えるべく須賀尾行きを決めた。丁度、登山途中に
tomoさんご推奨の紅葉谷もあるのでその見物を兼ねて。

R-406で長い倉渕地区を西進し「権田」から北上、倉渕温泉前を通過してこの分岐で
左折して須賀尾峠方面へ。



東吾妻の景観はすっかり秋本番で気分良くガラ空きの街道をゆっくりと走行。



やがて浅間隠温泉郷との変則四つ角、右に浅間隠山とあるがこれが距離のある
「しゃくなげコース」



宿場跡の体裁が整えられた須賀尾宿を通過すると、いよいよ峠道に入るが見事な黄金街道。



榛名周辺の県道と似たような蛇行の繰り返しで峠着。ここは長野原町と東吾妻町の境界。
特に駐車場はないので幅広の箇所を選んで路傍駐車。
峠の標高は1038m位だから既に榛名湖の湖面とほぼ同等の位置に居るのだ。



登山道入り口は北側斜面の小さな子育て地蔵さん。かっての風雨よけの小屋掛はとっくに
無くなり一時首無しだったのだが今は愛嬌のある手製の顔がつけられている(9.55)。



目の前に小さな道標もある。



踏み跡のある傾斜地を少し登って南北稜線に向かう。第一目標の東西尾根に達するまで
歩行距離は凡そ450m、標高差は120m程度。



南北尾根はザラ地に落ち葉が堆積してズルズルと滑る一本登り、二段構えのコブもあるので
写真で見るよりも傾斜がややキツイ箇所がある。



右手には早くも紅葉がチラホラ、昨年はこの位置では全く見られなかったから期待は大。



稜線近くに一本スッと立っているこれが紅葉谷始まりのサイン。



紅葉谷は稜線東側の急斜面にあり中に入ると登り返しで登山前に草臥れるので上からのみ。
(画像クリックで拡大、左上部の左向き矢印で元に戻る)



一通り堪能して登山に切り替え。この岩畳の先が東西尾根との合流で左が烏帽子岩、右が
高ヂョッキ。分岐で数人が周辺整備を行っていた。聞いてみるとここに三角点を設置するので
その準備とのこと。あとで高ヂョッキから東に320mの距離にある三角点・大野の周辺整備を
する予定とか。余談だがこの三角点・大野は不遇の極みで現在の国土院1/25000には
三角点マークと
1209mとの表示が付いているが何か不具合があるとの理由で同じ国土院の基準点成果等閲覧
サービスの三角点リストからは一時的に削除されているのだ。それに関連した再整備かも
知れない(10.22)。1164m。



尾根の東進を開始すると直ぐに紅葉谷を北から見下ろす絶好の場所。



ここからは大小のコブやピークが連続して多少の緊張を伴ってハイク気分を満喫できる。
(画像クリックで拡大、左上部の左向き矢印で元に戻る)



振り返るとこのコースの楽しみの一つでもある丸岩を俯瞰出来るが未だこの先が本物。



前方の枯れ枝越しには高ヂョッキが姿を現す。此処から見ると丁度四阿山の最後の尖塔の様だが
取り付いてみるとビビル程でもないから不思議。



再び細かいアップダウンが続く。
(画像クリックで拡大、左上部の左向き矢印で元に戻る)



大分尖塔もはっきりと見えてきた。



鞍部から本体の登りにかかる。丁度、スタート地点で丸岩方面から来て先行していた単独氏が
下ってきて「頂上標識が全部消えていますよ」とショッキングな情報。それが無ければ
このルートに来た甲斐も半減で標識マニアの爺イにとっては一大事だが、まあ見落としだろうと
思ってこの時点では余り深刻にはならなかった。



見覚えのある岩尾根、2006年に初めて来た時は大分緊張したのを覚えている。



本格的な岩場登りの始まるが意外に長く続く。



途中に体を反転させることが出来る丸岩展望場所。雲が間断なく流れて来て日陰を作るので
じっと我慢してチャンスを狙ったのがこれ。



昨年からtomoさんから借りっ放しのこの写真と比べると腕の違いは歴然。



最後の岩登り、此処だけはロープが欲しい処。



頂上は東西に細長く延びる台地、こんな道を東に向かう。



そして頂上広場に到着するが何か強烈な違和感。さっきの単独氏の言うとおり
在るべき物が全く無い(11.31)。



2008年に確認した標識を爺イのブログから再録すると







そして今回確認を期待した「スーさん」の記事からの「すかいさん」作品。
兎に角、何にも無い。台地を行ったり来たりして探すも無駄骨。



在ったのはこんな旗が高々と。国土院? 地元行政? 地主さん?



諦めて360度の展望を眺めながら早めの昼食、もう三角点・大野へ行く気持ちが消えた。
(画像クリックで拡大、左上部の左向き矢印で元に戻る)



榛名らしき山塊を背にして本日の爺イ。



足を伸ばす積りだった三角点・大野1209mのある山を眺めて下山開始。この感じでは高ヂョッキの標高は地形図には記載が無く通称で1200mと云われているが実際は1230mから1240mmも
あるんではなかろうか?今日はナビを持参しなかったから良く判らないが(12.05)。



岩場の下山は上から見ると足がかりの様子が良く判断できるので比較的楽だが転倒滑落すれば
骨折程度では収まらないから慎重。



再びコブや小さなピークを登り返す。途中で数組とすれ違い。標識が無くなっている事を
告げたら「個人的標識は山を汚すから撤去は当然」と云われてマニアとしてはギャフン。

そう云えば今まで種々のご意見に出会ったな。その中には全く同感のものも
あるが「少しは大目に見てくださいよ!」と言いたくなるものもある。
◇「分かりきった山頂にやたらと標識は付けるな」-でも低山ではそれを
見るのも楽しみの一つで爺イのように収録して一覧を作って宝にしている
者も居るんだがな。
◇「標識を釘打ち・螺子止めにして立木を傷めるな」ーこれは全く同感。
◇「はっきりした登山道にはやたらと目印テープを付けるな」-だが踏み跡か
獣道か分からない程度なら目印が唯一の頼りだから程度の問題で大目の類。
◇「テープ付けながら歩いて間違いで引き返すときは責任をもって剥がしながら
引き返せ。そうしないと間違いルートに他人を誘導することになる」-全く同感

(画像クリックで拡大、左上部の左向き矢印で元に戻る)



下山途中でもこの程度の紅葉は散見できる。先刻の作業者たちとすれ違ったので
旗の事を聞いたら、あの赤白の旗は工事担当会社が頂上の位置が良く判るように
つけてあるとのことで頂上標識の撤去の事は知らないと云っていた。では誰が?



コレを越えれば分岐はもう直ぐ。



左に再び紅葉谷が現れ思わず見とれる至福の時(12.49)。



分岐に来ると作業中の三角点白柱が用意されていたが作業者は全員大野の伐採に向かっている。



南北尾根に乗り換えて下山中、今度は少し谷に入って寝転んで下から数枚。



景観に満足して標識の事も忘れることにしてお地蔵様に帰着。ちょこんと頭を下げて
須賀尾峠を後にする(13.07)。



帰りも黄金街道をまっしぐらで帰宅。往復走行距離は丁度100km、歩数は僅かに6.500歩。










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4 コメント

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高ヂョッキ (tomo)
2015-11-08 09:30:11
 爺ィ様、私の写真また使ってくれてありがとうございます。
山名板がすべてなくなったそうで、すかいさんの標識は気に入っていたのに残念です。
山の名前が変わるのかな? 
 高ヂョッキに行こうとしましたが、今日は生憎の雨。

それから高田山方面のもみじがもっと綺麗ですよ。
手前の石尊山までがお勧めです。
石尊山-高田山間は、かなり急なアップダウンが続くので少し危険かな。
返信する
re.標識 (爺イ)
2015-11-08 10:55:34
tomoさん
拙稿ご覧頂き光栄です。小生はN.G氏の名刺形や
すかいさんの手間をかけた標識が大好きなので
無くなっているとしたら残念です。原画を良く見たら
設置の位置がかなり高いことと板が枯れ枝と同化し易い茶色なので見落としかな?の不安が残りますが。
10年ほど前の10月にわらび峠から高田山、駒岩から
石尊山と二回に分けて登った記憶がありますが
紅葉名所なら何れもう一回尋ねてみたいと思います。
情報有難うございました。
返信する
高ジョッキ (単独者)
2015-11-08 13:43:55
はじめまして爺イ様
爺イ様の山日記楽しく拝読しています。
高ジョッキでお話をさせて頂いた単独者です
小生、主に単独で群馬近郊の山を楽しんでいますので
いつか爺イ様とばったりと遭遇するのではと思っていました。
そして今回・・・。
山頂標のお話をした時に爺イ様を少し落胆させたかと思い
「私の見落としなら良かった」と思いながら下山いたしました。

やはり標識はなかったのですね。残念です。
人気の山は立派な山頂標が立てられています。
私的には「すかいさん」の山頂標の様に木にかけるタイプが
好きですし有った方がピークの分かりづらい低山や寂峰には
必要不可欠化と思っています。

纏まりのない文章になりました。
これからも山日記楽しみにしています。
返信する
re.標識 (爺イ)
2015-11-08 15:58:10
単独者さん
すれ違った方からコメント戴けるなんて感謝です。
高ジョッキの標識は残念でした。小生も里山低山の
標識に出会うのが楽しみな一人です。
かっては白地に達筆の墨書のものが好きでしたが
最近ではN.G氏(新ハイキングへの常連投稿者)の小型
版やすかいさんが贔屓で出会いを楽しんでいます。
こんなページも持っていますので。
http://blog.goo.ne.jp/gooyamachuu/c/a3264dbfd94745c8c5a5f2ec4d391fcd

又、何処かでお会いできると良いですね!
今後とも宜しくお願い申し上げます。
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