クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

大戸谷山へ大遠足 H-19-4-20

2007-04-21 12:14:22 | 中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川
ここ数年間続いていた地滑り対策の工事が終了して「わらび峠」まで車が
入れるようになったと聞いて懸案の「大戸谷山」に行くことにした。この山は
横田氏の300山に載っているのに、著名登山HPの何れにも取り扱われて
いない不遇の典型。こんな山は爺イのテリトリーに最適。
とは言うものの、昨年は途中まで同じコースの高野山行き途中で潰れて
撤退しているから今度はリベンジでもあるので慎重。国土院地形図では
丁度半端な位置に在るので「野反湖南東」「四万南西」「中之条北西」から
少しづつ切り取ってルート図を作り、4箇所の大きな分岐を含んで
ピーク13個所をポイントマークでナビにセットして出発。
自宅から僅か22K地点の明保野の大目玉信号まで50分も掛った通勤渋滞に
イライラしながらも、35号線沿線の満開の桜で気分を直し、此方も桜が
見事な中之条市街地を北上、天然橋から55号線に入って途中から
反下川沿いの「美郷館」を目指す。間も無く看板多数の十字路。反下観光案内板
に「大戸谷山」が入っているが嬉しい。

この四つ角を右折して登りに掛り、綺麗に整備された地滑り対策工事現場を
経て3.8Kでわらび峠着(9.26)。外気温9℃で一寸寒い。標高926m。
相変わらず、峠の古標識は破損のままで草叢に倒れているが、反対側の高田山
関連道標は新品同様。


西側の「唐繰原大黒天」の鳥居を潜り、

大黒様に一礼して第1ポイントの1008mピークを目指して北上開始。
尾根に取り付くと直ぐにブルー紐のマーク。これは頂上まで間断なく
つけられていたので、其の数膨大。

おまけで去年の爺イの赤テープも。
僅かの距離でピーク着、ここには図根点の石柱がある(9.39)。

この山頂分岐からは左目直進に綺麗な稜線があるが、其方は駄目。右の
狭い荒れた方に下るのが正解。
第ニポイントは地形図にも記載の在る1038峰。何も無いピークから
北西に進路を採る。短い距離で1041m峰を越え1042m峰に達すると
珍しくも白樺の木が一本(10.17)。
次ぎの1075m峰で北に転換。
目の前に左右からの尾根を従えた大稜線。右へ行けば高野山。

キツイ登りで左(西)の1133峰。
ここにも石柱があるが文字があるのかどうか判らない。(10.52)

300山には「文字の無い石柱」と書かれている。
その先で凄い岩稜が立ちはだかった。いろいろ試したが爺イの力量では正面
突破は危険と判断して、南側斜面に降りて大迂回(11.01)。

続く岩尾根を過ぎると

腰までの熊笹の原、踏み跡皆無で笹の生え方が進行に
対して逆目になるので体力消耗。途中で北方に端麗な雪山(11.33)


を眺めたり貫禄十分な古木に見とれたりしていると、

近くの栗の木の枝が大量に千切られている。熊の餌場に踏み込んだらしい。
大きな糞もある。
何となく危険を感じてラジオの音量を上げ、急ごうとするが足の方は
言う事を聞かずにノロノロ登り(12.02)。
1159m峰を突破すると呆れるほど長い急登稜線で1120m峰から南西へ。
ナビはあと600mと涼しい顔をしているが脹脛がパンパン。急登の笹は
直角にのびて足の運びを妨げるので歩くより休止の時間が長くなる(12.46)。

1290mの北峰であと350m、最後の鞍部に来ると大した傾斜ではないが
山頂が円錐形に見えるが、これは最初の大コブで、そこから141mの辛い登り。
漸く到着した山頂は東西に長い(13.13-13.38)。
中間地点に完全に落ち葉に被われていた三角点を発見して少し掻き出しておく。
點名・大戸矢 三等 1335.43m

西端に例のブルー紐のあるところには必ず残っている小型標識。恵まれない
低山に多く見られるし小型ながら造りが丁寧なので爺イのご贔屓標識。

折角だから爺イも道具を出して急遽製作し、樹幹にぶら下げる。

多分、こんな遠距離のハイキングは加齢を考えればもう無理だろうから。
ゆっくり休んで帰途につく。普通の登山道なら下りはルンルンの早足だが
ここは笹原のため全く遅足。労力も掛る。
巨木前の通過が14.35、止せば良いのに往路で迂回した岩稜に反対側から
再挑戦、途中までは進めるが最後の急降で掴まり所も無いので立ち往生。

無惨にも再び惨敗でスゴスゴと回り道でやり直し(14.49)。
全般的にはブルー紐と赤テープのお蔭で数多くの分岐・曲りも全く不安なく
降れるが、それにしてもその長い事。
1133m峰が(14.57)、1038m峰(15.34)、最後の1008m峰
を(15.50)に通過。
特に最後に登り返しのニ連荘には参って休憩。下山途中の休憩は初体験。
何とか峠に到着(16.00)、大黒天に金10円なりで無事下山のお礼。

峠に人の気配なし。伊香保回りで桜見物、特にグリーン牧場の桜の量感には
圧倒された。其の後、選挙カーのノロノロと夕方の渋滞に巻き込まれ自宅着は
18.00を過ぎてしまった。おまけに巨人は情けない逆転負け。
ブログアップも翌日廻し。


ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御堂山周回リベンジ H-19-4-14 | トップ | やっぱり先客? 古界名山 H-1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川」カテゴリの最新記事