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クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

やっぱり先客? 古界名山 H-19-4-26

2007-04-26 21:38:32 | 中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川
漸く雨が上がった。インレッドさんから西上州のヤシオ情報を
貰ってはいたが、今日は中之条の不遇の山「古界名山」。
地形図には山名も無いが、暮坂峠に行く55号線を挟んで有笠山に
対抗するように北に聳える岩壁の山。横田氏の「300山」以外に資料無し。
地形図を見る限り三方を断崖に囲まれ、唯一北西の三角点・焼止から
の稜線があるだけ。従って仙人窟のルートからずーと馬蹄形に大回り
することになる。
前回の交通渋滞に懲りて少し時間を遅らせて出発。沢渡温泉脇をバイパス
で通過、有笠山登山口の「有笠山荘」前に来ると休業の筈なのに「温泉」の
幟が多数はためいていた。復活?いや、所管が沢渡温泉になっただけか?
この少し先に「老人健康村・美ら寿」の看板で右に入る舗装路。

ここからでも良いが、僅かな先に仙人窟や牧場林道の標識があるので


ここから入る。直ぐに先程の広い道に合流。但し、直ぐに通行禁止の看板。
一寸逡巡していると、ご近所さんが来て「正門前までいいよ、休止中の管理を
代行している関口です」と声を掛けられた。「何か言われたら関口に
許可を貰ったと言えば大丈夫」との親切なご託宣。
「美ら寿」正門手前に登山道入り口看板。ここの路傍に駐車(9.53)。

仙人窟まではかって見物に行った事があるので気楽に登山道へ。迂回して
施設裏から中登の林道歩き。振りかえると有笠が堂々の貫禄で見事な姿。

道端に案内板があつたが古界名山の標示も無く矢張り不遇だ。
やがて目的の山が見えてきた。東面を見て居るようだが成る程、岩壁だけ。
(10.09)

最初のベンチの所は「山」と刻まれた石柱と灰皿付き(10.24)。

東屋前から左へひと登りすると

「仙人の瀧」入り口(10.48)、

其の先の仙人窟への分岐から辿れそうな尾根探し。

だが、此の辺は多数の小尾根で分けられた細流の入り込みで複雑な地形。
面倒だから西寄りの一本に取り付く。が、整備の全く行なわれていない
藪状態の檜幼木林で駄目。別尾根を探りながら仙人の瀧入り口まで戻る。
(11.03)
どうやら目の前に垂れる大稜線が本命に見えたが、右側面に入る古い
作業道跡を発見。少しでも楽をしようとしてそこを辿る。
が、これが迷走の始りだった。踏み跡辿って沢を渡ったらさっき嫌った
小尾根に入ってシマッタと思ったが、大した違いも無いので藪稜線を
強引に進む。やがて大岩乱立の場所に来て不安が増す(11.22)。

稜線には大量のカモシカの糞があちこちにある。獣道らしい。

なるべく西に向かって何とか本命稜線に近付くと巨大な岩隗。さて
どうするかと考えて、兎に角、岩隗の正面に回って考えることにした。
落ち葉の斜面を辿って回りこむと思わずオッと声が出る。
何となんと先日も見たブルー紐の目印が主稜線の下から上がってきて
いるのだ(11.47)。

このブルー紐には裏切られた事は無いのですっかり安心。目印に付いて行くと
岩隗の右手から抜けるようだ。が、何時の間にか岩縁伝い、やや高所恐怖症の
爺イはまずいと思って引き返そうとしたが、足元が狭くて身体の反転が出来ない。
突然、雨が降ってきて岩がすべり風も出た。何と間が悪い事か。ブルー紐を
恨みながらも観念して前進、岩肌に張りつく様にソロソロと(11.57)。

下を見たら、落ち葉の窪なので転落しても死ぬ事は無いと安心するが
さっき付けた合流の赤テープが見えるので、岩の正面に回らずにあのまま窪を
登れば良かったのだ。
回り切って稜線に着くと直ぐにピーク登り、暫く行くと横に走る細い作業道。
もう大丈夫と思って左の道を辿り大稜線を目指す。檜林と雑木の境の道は
時々藪っぽい所もあるがまずまずの踏み跡。ブルー紐やティッシュペーパーの
結び付けに誘導されて

馬蹄形に回って本命の大稜線着(12.37)。
古界名山は南東560m、北の焼止三角点もほぼ同じ距離。
ここからは熊笹の広い尾根でやや藪であるが、正面にデンと目標が見えるので
ひたすら前進。ブルー紐は切れたのか?ピンク紐に替わっている。猛烈な強風。
ひと登りで東西に長い頂上の西端に到着するが何も無く、目印は東端に向かう。

南面は覗くのも怖い絶壁、デコボコの岩稜を進むと岩頭に到着。展望は良いが
山全体が唸りを上げ、地響きのような強風で楽しむどころではない。
(13.10-13.45)
と、期待通り例の小型標識を発見。色は違うが何時ものものと同じ作者と見た。

それも地元の通称「こげえな山」とは心憎い。こちらも早速製作に掛る。


風を避けて昼食と休憩。良く観察するとこの頂上は長さ五十㍍はある。断崖の
感じは朝日岳南峰や近くでは硯岩。
雨は上がったが相変わらずの強風の中、腰を屈めて下山開始。目印のお蔭で
広い笹原も不安は無い。正面に焼止・三角点山を見据えて

唯一の登りかえしの岩峰を越えると(13.50)

鞍部から稜線の右に入る。ここは踏み跡も見えないが目印多数。

さっき苦戦した岩は窪に下りて回りこみ(14.28)、

ブルー紐を追って主稜線。
ここで痛恨の大失敗。一寸尾根筋を一本間違って藪に入り気が付いて戻る時
枯れ枝の先で軽量メガネを撥ね上げられ飛ばされた。数十分も探したが発見できず
断念。強風で帽子のツバを後ろにしていたのがまずかったか。
いずれ、焼止三角点には行くので必ず救出する。考えればこのメガネ、遭難は
三回目。過去2回は後日救出されている強運の持ち主。
主稜線を下ると予想どうり、仙人の瀧入り口に到達。簡単だった(14.45)。

折角だから仙人窟再訪。中で記念写真、周囲の雰囲気は安中の「元助遺跡」風。
(14.52)

あとはのんびり周囲の山を見ながら駐車場へ。有笠の東の山が伐採で大ハゲに
なっているのが気になった(15.29)。




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2 コメント

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面白く拝読しました。 (インレッド)
2007-04-27 20:31:28
こげいな山は登ったことはありませんが、有笠山とたぶん隣の山と思うのですが、松岩山と十二山神は登りました。大変眺めの良い山です。
強運のメガネ探せるといいですね。このあたりは六合村の役場で聞いたら、熊がたくさんいるそうです。ご注意下さい。
返信する
熊公との出会い (爺イ)
2007-04-28 07:59:50
ここ四年間で四回ほど熊公に遭遇しています。
天引森林公園に始り、高戸谷山・音羽山・青山山ですが
幸いにも相手が歯牙にもかけず、精々振り向くぐらいで
無視されていますので今までは無事故。
沼田のtomoさんからもご指南戴いて高音・中音
低音の鈴三種とラジオのボリュームを上げて注意しています。
より慎重に行動する事を心掛けましょう。
返信する

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