「もうすぐダンスパーティね、なに着て踊るの?」
「うーん、私ってあんまり女の子らしい服持ってないからどうしようかなと思って」
「じゃーん、これなんかどう?」
「わぁー素敵~」
「でしょでしょう~」
「でもなんかこのドレスどっかで見たような気が・・・あっアルバムで見たんだ!ママがこのドレス着てパパと映ってた」
「そう結婚披露パーティで着たの、そんなに派手じゃないし高校生が着てもいいと思うんだ」
「あれは結婚披露パーティの写真だったんだ、じゃあ結婚式の写真は? 見たことないけど」
「結婚式はイタリアの教会で挙げたんだよ」
「すごーいっ で、なんでそのときの写真はないの?」
「そっ それはカメラが壊れてだな(^^;」
「ペアルック着た新婚旅行の写真はあるのに?」
「カメラ2つ持っていって、結婚式を撮った写真の入ったカメラが壊れてしまったんだ」
「見たかったな~ママのウエディングドレス姿、綺麗だった?」
「もちろん! 真っ白い(ホントは泥だらけだけど)ドレスを着たママは世界一綺麗な花嫁だったよ」
「もう~パパったら本当のこと言っちゃって(ありがとう~ぶちょお)」
「残念だったね、カメラが壊れて」
「うん、だけどパパはママの花嫁姿を心のシャッターで切りまくったから(微笑)」
ぶちょおーーー! あーあのときみたいにぶちょおに抱き付きたい! でも子供たちがいるから我慢我慢。
出た出た出たよ~心のシャッター
「お姉ちゃん、なんか笑うの我慢してない?」
「だって、だってだって・・・ククク あのね」
「わーるいんだ~勝手に読んで!」
「だって葉書だから見えちゃったんだもん」
「いいじゃん、心のシャッター、僕は笑わないよ」 ←さすが こぶちょお な誠くん
です。
そんなこんなでいよいよ明後日はダンスパーティです。
ルルル・・・
「光~電話出て~」
「はい、高野です。えっ?そうなんですか、ええ、はい、ではお大事に」
「どうしたの? 誰から電話」
「桐野君のお母さん、桐野君盲腸になっちゃって、昨日の夜手術したんだって」
「えーーー!」
「じゃあ、ダンスパーティは?」
「一人で出るわけにいかないもん、まあそれほど出たかったわけじゃないし、あっ遅れる~行ってきまーす」
「光・・・」
「えっ 桐野君が盲腸に? 光の様子はどうなんだ」
「それほど出たかったわけじゃないしって言ってるけど、ちょっとだけ顔が残念そうに見えたわ。ダンスというよりあのドレスが着たかったんじゃないかな」
「そっか・・・」
ゴソゴソガサガサ
「ぶっちょお~ なにやってるんですか~年頃の娘の部屋に勝手に入って悪いんだ~」
「そっそれはだな」
「これを探していたんでしょ?」
「それはダンスレッスンDVDじゃないか」
「ぶちょおの考えていることくらいお見通しのこんこんきちですから(笑)」
「そっか」
「バレエ教室のスタジオが8時から空いているから使っていいって、川上さんが言ってくれたの。私も付き合うわよ」
「うん」
「ビバ!ダンスレッスン!」
*
「ママとパパ出かけるから、留守番よろしくね」
「二人で何処行くの?」
「デートよ、デート」
「へぇ~(めんどくしゃがりのママがね)」
ダンススタジオ・・・
「さてと着替えなきゃ」
DVDをセットするぶちょお。
「どれどれっ あら~素敵なダンスね」
「ジャージにTシャツにねじり鉢巻きって(^^; 気合い入りまくりだな(スカートの方が気分が出ると思うのだが)」
「よっ はっ とっ!」
「痛っ」
「ごめんなさ~い、でも光は足踏まないだろうから安心して」
「うん(^^; でもなかなか楽しいな」
「ですね~なんだか凄く楽しいです」
「けど、俺がダンスのパートナーで大丈夫かな?」
「全然大丈夫ですよ!ぶちょおは今でも凄くカッコいいもの」
「それほどでも~(照)」
*
今日は終業式。そして午後からはいよいよダンスパーティです。
「どれどれ、誠の成績表は体育以外は全て5か、さすがだね~誠」
「へへ」
「光の成績表は体育だけ5ね(^^; でも1学期より上がってるね、よく頑張りました」
「うん」
「光はダンスパーティ行かないの?」
「行かないつもりだったけど、校長が奮発して天才パティシエによるデザートが振る舞われるんですって、だから行こうかなって思って」
「そうなんだ」
あっけらかんとしてるな~色気より食い気か(^^;
「光! 折角のダンスパーティなんだから踊らないか? パパと」
「パッ パパー!」
タキシードを着た超カッコいいぶちょおです。
「ママ、口開いてるよ(^^;」
「あんまりカッコいいからつい見惚れちゃって~
」
「はいはい」
でもパパったら本当に凄くカッコいい~
「さあ、光もドレス着て!」
「大丈夫、昨日パパとママでダンスの練習したからちゃんと踊れるよ」
「えー?!」
デートってそれだっのか~ホント敵わないな~パパとママには。
*
「ちょっとちょっと、あちらのカップル凄く素敵じゃないですか」
「生徒さんとその親御さんかしら? 高校生には見えませんものね」
「あらっ知らないの? 高野建設の社長さんよ」
「まあ、あんなにイケメンなだったなんて、今度うちのキッチンのリフォーム高野さんにお願いしようかしら」
「光と踊ってるの光のパパなんだ~ダンディで素敵~」
「あのお転婆の光も今日は凄く綺麗~」
「いいな~私のパパと違い過ぎる~」
「なんか私達って注目のカップル?」
「見られてる気がするな(^^;」
「今日のパパ、カッコいいもんね」
「光も凄く綺麗だよ、娘なのにちょっとドキドキする(笑)」
「このドレスを着たときのママと私とどっちが綺麗?」
「えっ?」
*
「それでなんて答えたの?」
「ママ」
「いや~ん(嬉)」
「お世辞じゃなくあのときの君は本当に綺麗だった。皆に祝福されてキラキラと輝いていた」
「へへ」
「でも、どっちが綺麗って聞いたときの光の顔が・・・」
「顔がどうしたの?」
「娘じゃなくて、女に見えた・・・」
「へぇ~へぇ~へぇ~それで複雑な気持ちになったんだ」
「うんまあそういうこと、ママって速答したら直ぐにプッて顔になって安心したけど」
「子供達も成長してるんですね~今日も二人ともお友達のクリスマスパーティに呼ばれて出かけたし」
「成長するのは喜ばしいことだけど、子供たちのいないクリスマスイブはちょっと寂しいな」
「ですね・・・」
「ホタル、デートしようか?」
「えっ?」
「めんどくしゃいか」
「ううん、子供たちのいないクリスマスイブ、超久しぶりの二人だけのクリスマスイブ!思いっきりラブラブしちゃいましょう~」
「ビバ!クリスマスイブ!(笑)」
「ビバ!クリスマスイブ!(笑)」
*
「桐野先輩、具合どうですか?」
「高野さん、お見舞いにきてくれたんだ、ありがとう! 経過は順調・・・て盲腸だし大したことないよ」
「よかった」
「それにしてもなんでこんなときに盲腸になるんだろう(超ガックシ)出たかったな~ダンスパーティ」
「実行委員としての責任がありますもんね」
「僕はただ君とダンスがしたかったけなんだ」
「先輩ってそんなにダンスが好きなんですか?」
母親譲りの恋愛が苦手な、男心のわからない光ちゃんです(^^;
「僕の好きなのはダンスじゃなくて、君・・・高野さんが好きなんだ」
「へっ?」
「高野・・・光ちゃんと近づきたくて、ダンスパーティのパートナーを申し込んだんだ」
「今日はエイプリルフール?」←頭の中がとっちらかってる光ちゃんです。
「エイプリルフールじゃなくて、クリスマスイブだよ」
「そうそう今日はクリスマスイブでした、私、友達のクリスマスパーティに呼ばれているんです。そろそろ行きますね。じゃあお大事に~」
「避けられたかな、つい告ってしまったけど、病院でパジャマで告るなんてミスった、よしっ今度リベンジするぞ。噂に聞いた超カッコいい光ちゃんのパパに負けるもんか~(負けるよ)」
*
「ここ、俺の友人がやってる店なんだ」
「わぁ~大人な雰囲気の素敵なお店ですね」
「今日は特別なクリスマスイブを過ごしませんかってことでお得意さんだけを招待しているそうだ。ここのカクテルは美味いぞ」
「お洒落してきてよかった~」
「うん、素敵だ
へぇ~今夜は生バンドを呼んだんだな」
「そういえば踊ってるカップルが結構いますね」
「俺たちも踊ろう」
「えっ!?」
「ダンスパーティみたいな派手な踊りじゃないから(笑)俺のリードに合わせて」
「はい、こんなダンスならおちゃのこさいさいですね」
「そう難しいダンスじゃなくて、雰囲気を楽しみ、身体を密接して踊る大人のダンスだな(微笑)」
「あっ・・・この曲は懐かしのムーンリバー」
「俺たちの愛は 微笑)」
「永遠だ (微笑)」
*
「あー楽しかった~!」
「拍手喝采だったな」
「もう~恥ずかしかったです~」
「ノリノリでそんなふうには見えなかったぞ」
「だって急にアップテンポな曲になって、ぶちょおがニヤリと笑うからつい」
「だって折角練習したんだし、ホタルと二人で踊りたかったんだもん」
「私も本当はぶちょおと踊りたくて、ちょっぴり光が羨ましかったから・・・あっそれで今日ここへ連れてきたんですか」
「おみとおしのこんこんちきだから(笑)なによりも俺がホタルとダンスしたかったんだけどね」
嫌いじゃないんだよなダンス・・・昔女装して黒人男性と夜通し踊ったくらいだから(^^;
「あっいつもの公園がクリスマスイルミネーションしてますよ、寄っていきましょうよ」
「ああ、ここは昔と変わらないな、チイサナヒカリ、もといヤサシイヒカリのイルミネーションだな(笑)」
「ねえ、ぶちょお」
「なに?」
「永遠の愛ってどんな愛だと思います?」
「そりゃあ、永遠だから死ぬまでずっとってことかな」
「じゃあ、死んだらそれで愛はお終いなの?」
「そりゃあ死んで、また人間に生まれ変わったとしたら・・・そうだな、今度は家事全般なんでも出来て、三つ指ついてお帰りなさいませというような楚々とした女性と結婚したいもんだな」
「べーだっ! 私だってぶちょおよりカッコよくて、ぶちょおより料理が上手くて、ぶちょおより優しくて、ぶちょおより私のこと愛してくれて・・・・・ぶちょお~!そんな人どこにもいません!」
「そっ?」
「私はどうすればいいんですか~!」
「そうだな、君は生まれ変わっても干物女のままでずっとゴロゴロしてるんだな」
「えーーー! 生まれ変わっても干物女ですか~」
「そしたら・・・・・俺が必ず君を見つける(微笑)」 BGMは直人さんの黄昏で
「ぶっ・・・・・ぶちょおーーー!」 ぶちょおに抱き付くホタルです。
「なんかチビタを思い出すな(笑)でもあのときと違うのは今日は暗くておまけに周りに誰もいないってことかな」
「えっ?・・・・・・・」
キス
ぶちょおの唇が私の唇に軽く触れた。。。
こんなふうに外でキスするなんて随分と随分と久しぶりのことで、なんだか照れる。ちょっぴりくすぐったい。
だけど・・・だけど・・・もっと欲しい。。。
そんな私の声が聞こえたのか、ぶちょおも私と同じ思いだったのか・・・
ぶちょおは薄く微笑んで、もういちど私にくちずけた。
甘く深い大人のキス
それは何度も繰り返された。。。
さすがに二人ともちょっと照れてしまって無口になる。
だけどつないだ手からはぶちょおの優しさと愛が伝わってきて、幸せ過ぎて・・・つい口角が緩む。
「あっ なに思い出し笑いしてるの?」
「違います~思いだし笑いじゃありませんよーだ」
「そっ(笑)あのとき・・・チビタで今迄で一番幸せな顔をした泥だらけの花嫁が凄く愛おしくてキスしたかったんだ」
「リベンジですね(笑)」
「クリスマスにかこつけてだな(笑)」
「ビバ!二人だけのクリスマスイブです」
「だな」
「あのときぶちょおと一緒なら私はいつどこにいても何があっても幸せでいられると確信しました。その幸せはずっとずっと継続中です」
「俺もだ、ホタルと一緒にいれればそれだけでいいと思った。そのうえ光と誠がいてこれ以上ないくらい幸せだ。それでも生きてるといろいろあるけどな」
「ありますよね~。でも泣いても苦しくても、また笑えるんですよね」
「うん、生きるってそういうことだ」
ぐーぐー
「早速生きてる証が(笑)」
「へへ、踊ったからか小腹が空いちゃった」
「そこのコンビニでなんか買っていこうか」
「はーい」
*
「ただいまー」
「ただいまー」
「パパ、ママ、お帰りなさい! でーと楽しかった?」
「うん(^^; 誠はクリスマスパーティ楽しかった?」
「うん」
「パパ、ママ、お帰りなさい!」
「光、パーティ楽しかったか?」
「普通」 ←少し反抗期に入った光ちゃんです。
「普通ならまあまってことよね~(^^;」
なんか今夜のママ、凄く綺麗。きっとパパとデートしたからなんだろうな。
いいなー私もいつかパパみたいな人に出会えるかな。 桐野くんは眼中にないらしい
「そうだっ肉まん買ってきたわよ~食べる?」
「食べる食べる」
「僕、中華まんがいい」
「私も中華まん」
「あっ 中華まんは1個しかなかったのよ」
「絶対中華まん!」
「僕も中華まん!」
「それじゃあ、高野家のルールに従って勝負だな」
「OK!」
「僕もOK!」
「二人とも頑張れ~」
「じゃんけんポン! 最初はグー!」
「あっち向いてホイッ!」 end
ホタルノヒカリ映画化・DVD発売を記念して書いた「ダンス!ダンス!ダンス!」
楽しんで頂けたなら幸いです
「うーん、私ってあんまり女の子らしい服持ってないからどうしようかなと思って」
「じゃーん、これなんかどう?」
「わぁー素敵~」
「でしょでしょう~」
「でもなんかこのドレスどっかで見たような気が・・・あっアルバムで見たんだ!ママがこのドレス着てパパと映ってた」
「そう結婚披露パーティで着たの、そんなに派手じゃないし高校生が着てもいいと思うんだ」
「あれは結婚披露パーティの写真だったんだ、じゃあ結婚式の写真は? 見たことないけど」
「結婚式はイタリアの教会で挙げたんだよ」
「すごーいっ で、なんでそのときの写真はないの?」
「そっ それはカメラが壊れてだな(^^;」
「ペアルック着た新婚旅行の写真はあるのに?」
「カメラ2つ持っていって、結婚式を撮った写真の入ったカメラが壊れてしまったんだ」
「見たかったな~ママのウエディングドレス姿、綺麗だった?」
「もちろん! 真っ白い(ホントは泥だらけだけど)ドレスを着たママは世界一綺麗な花嫁だったよ」
「もう~パパったら本当のこと言っちゃって(ありがとう~ぶちょお)」
「残念だったね、カメラが壊れて」
「うん、だけどパパはママの花嫁姿を心のシャッターで切りまくったから(微笑)」
ぶちょおーーー! あーあのときみたいにぶちょおに抱き付きたい! でも子供たちがいるから我慢我慢。
出た出た出たよ~心のシャッター

「お姉ちゃん、なんか笑うの我慢してない?」
「だって、だってだって・・・ククク あのね」
「わーるいんだ~勝手に読んで!」
「だって葉書だから見えちゃったんだもん」
「いいじゃん、心のシャッター、僕は笑わないよ」 ←さすが こぶちょお な誠くん

そんなこんなでいよいよ明後日はダンスパーティです。
ルルル・・・
「光~電話出て~」
「はい、高野です。えっ?そうなんですか、ええ、はい、ではお大事に」
「どうしたの? 誰から電話」
「桐野君のお母さん、桐野君盲腸になっちゃって、昨日の夜手術したんだって」
「えーーー!」
「じゃあ、ダンスパーティは?」
「一人で出るわけにいかないもん、まあそれほど出たかったわけじゃないし、あっ遅れる~行ってきまーす」
「光・・・」
「えっ 桐野君が盲腸に? 光の様子はどうなんだ」
「それほど出たかったわけじゃないしって言ってるけど、ちょっとだけ顔が残念そうに見えたわ。ダンスというよりあのドレスが着たかったんじゃないかな」
「そっか・・・」
ゴソゴソガサガサ
「ぶっちょお~ なにやってるんですか~年頃の娘の部屋に勝手に入って悪いんだ~」
「そっそれはだな」
「これを探していたんでしょ?」
「それはダンスレッスンDVDじゃないか」
「ぶちょおの考えていることくらいお見通しのこんこんきちですから(笑)」
「そっか」
「バレエ教室のスタジオが8時から空いているから使っていいって、川上さんが言ってくれたの。私も付き合うわよ」
「うん」
「ビバ!ダンスレッスン!」
*
「ママとパパ出かけるから、留守番よろしくね」
「二人で何処行くの?」
「デートよ、デート」
「へぇ~(めんどくしゃがりのママがね)」
ダンススタジオ・・・
「さてと着替えなきゃ」
DVDをセットするぶちょお。
「どれどれっ あら~素敵なダンスね」
「ジャージにTシャツにねじり鉢巻きって(^^; 気合い入りまくりだな(スカートの方が気分が出ると思うのだが)」
「よっ はっ とっ!」
「痛っ」
「ごめんなさ~い、でも光は足踏まないだろうから安心して」
「うん(^^; でもなかなか楽しいな」
「ですね~なんだか凄く楽しいです」
「けど、俺がダンスのパートナーで大丈夫かな?」
「全然大丈夫ですよ!ぶちょおは今でも凄くカッコいいもの」
「それほどでも~(照)」
*
今日は終業式。そして午後からはいよいよダンスパーティです。
「どれどれ、誠の成績表は体育以外は全て5か、さすがだね~誠」
「へへ」
「光の成績表は体育だけ5ね(^^; でも1学期より上がってるね、よく頑張りました」
「うん」
「光はダンスパーティ行かないの?」
「行かないつもりだったけど、校長が奮発して天才パティシエによるデザートが振る舞われるんですって、だから行こうかなって思って」
「そうなんだ」
あっけらかんとしてるな~色気より食い気か(^^;
「光! 折角のダンスパーティなんだから踊らないか? パパと」
「パッ パパー!」
タキシードを着た超カッコいいぶちょおです。
「ママ、口開いてるよ(^^;」
「あんまりカッコいいからつい見惚れちゃって~

「はいはい」
でもパパったら本当に凄くカッコいい~

「さあ、光もドレス着て!」
「大丈夫、昨日パパとママでダンスの練習したからちゃんと踊れるよ」
「えー?!」
デートってそれだっのか~ホント敵わないな~パパとママには。
*
「ちょっとちょっと、あちらのカップル凄く素敵じゃないですか」
「生徒さんとその親御さんかしら? 高校生には見えませんものね」
「あらっ知らないの? 高野建設の社長さんよ」
「まあ、あんなにイケメンなだったなんて、今度うちのキッチンのリフォーム高野さんにお願いしようかしら」
「光と踊ってるの光のパパなんだ~ダンディで素敵~」
「あのお転婆の光も今日は凄く綺麗~」
「いいな~私のパパと違い過ぎる~」
「なんか私達って注目のカップル?」
「見られてる気がするな(^^;」
「今日のパパ、カッコいいもんね」
「光も凄く綺麗だよ、娘なのにちょっとドキドキする(笑)」
「このドレスを着たときのママと私とどっちが綺麗?」
「えっ?」
*
「それでなんて答えたの?」
「ママ」
「いや~ん(嬉)」
「お世辞じゃなくあのときの君は本当に綺麗だった。皆に祝福されてキラキラと輝いていた」
「へへ」
「でも、どっちが綺麗って聞いたときの光の顔が・・・」
「顔がどうしたの?」
「娘じゃなくて、女に見えた・・・」
「へぇ~へぇ~へぇ~それで複雑な気持ちになったんだ」
「うんまあそういうこと、ママって速答したら直ぐにプッて顔になって安心したけど」
「子供達も成長してるんですね~今日も二人ともお友達のクリスマスパーティに呼ばれて出かけたし」
「成長するのは喜ばしいことだけど、子供たちのいないクリスマスイブはちょっと寂しいな」
「ですね・・・」
「ホタル、デートしようか?」
「えっ?」
「めんどくしゃいか」
「ううん、子供たちのいないクリスマスイブ、超久しぶりの二人だけのクリスマスイブ!思いっきりラブラブしちゃいましょう~」
「ビバ!クリスマスイブ!(笑)」
「ビバ!クリスマスイブ!(笑)」
*
「桐野先輩、具合どうですか?」
「高野さん、お見舞いにきてくれたんだ、ありがとう! 経過は順調・・・て盲腸だし大したことないよ」
「よかった」
「それにしてもなんでこんなときに盲腸になるんだろう(超ガックシ)出たかったな~ダンスパーティ」
「実行委員としての責任がありますもんね」
「僕はただ君とダンスがしたかったけなんだ」
「先輩ってそんなにダンスが好きなんですか?」
母親譲りの恋愛が苦手な、男心のわからない光ちゃんです(^^;
「僕の好きなのはダンスじゃなくて、君・・・高野さんが好きなんだ」
「へっ?」
「高野・・・光ちゃんと近づきたくて、ダンスパーティのパートナーを申し込んだんだ」
「今日はエイプリルフール?」←頭の中がとっちらかってる光ちゃんです。
「エイプリルフールじゃなくて、クリスマスイブだよ」
「そうそう今日はクリスマスイブでした、私、友達のクリスマスパーティに呼ばれているんです。そろそろ行きますね。じゃあお大事に~」
「避けられたかな、つい告ってしまったけど、病院でパジャマで告るなんてミスった、よしっ今度リベンジするぞ。噂に聞いた超カッコいい光ちゃんのパパに負けるもんか~(負けるよ)」
*
「ここ、俺の友人がやってる店なんだ」
「わぁ~大人な雰囲気の素敵なお店ですね」
「今日は特別なクリスマスイブを過ごしませんかってことでお得意さんだけを招待しているそうだ。ここのカクテルは美味いぞ」
「お洒落してきてよかった~」
「うん、素敵だ

「そういえば踊ってるカップルが結構いますね」
「俺たちも踊ろう」
「えっ!?」
「ダンスパーティみたいな派手な踊りじゃないから(笑)俺のリードに合わせて」
「はい、こんなダンスならおちゃのこさいさいですね」
「そう難しいダンスじゃなくて、雰囲気を楽しみ、身体を密接して踊る大人のダンスだな(微笑)」
「あっ・・・この曲は懐かしのムーンリバー」
「俺たちの愛は 微笑)」
「永遠だ (微笑)」
*
「あー楽しかった~!」
「拍手喝采だったな」
「もう~恥ずかしかったです~」
「ノリノリでそんなふうには見えなかったぞ」
「だって急にアップテンポな曲になって、ぶちょおがニヤリと笑うからつい」
「だって折角練習したんだし、ホタルと二人で踊りたかったんだもん」
「私も本当はぶちょおと踊りたくて、ちょっぴり光が羨ましかったから・・・あっそれで今日ここへ連れてきたんですか」
「おみとおしのこんこんちきだから(笑)なによりも俺がホタルとダンスしたかったんだけどね」
嫌いじゃないんだよなダンス・・・昔女装して黒人男性と夜通し踊ったくらいだから(^^;
「あっいつもの公園がクリスマスイルミネーションしてますよ、寄っていきましょうよ」
「ああ、ここは昔と変わらないな、チイサナヒカリ、もといヤサシイヒカリのイルミネーションだな(笑)」
「ねえ、ぶちょお」
「なに?」
「永遠の愛ってどんな愛だと思います?」
「そりゃあ、永遠だから死ぬまでずっとってことかな」
「じゃあ、死んだらそれで愛はお終いなの?」
「そりゃあ死んで、また人間に生まれ変わったとしたら・・・そうだな、今度は家事全般なんでも出来て、三つ指ついてお帰りなさいませというような楚々とした女性と結婚したいもんだな」
「べーだっ! 私だってぶちょおよりカッコよくて、ぶちょおより料理が上手くて、ぶちょおより優しくて、ぶちょおより私のこと愛してくれて・・・・・ぶちょお~!そんな人どこにもいません!」
「そっ?」
「私はどうすればいいんですか~!」
「そうだな、君は生まれ変わっても干物女のままでずっとゴロゴロしてるんだな」
「えーーー! 生まれ変わっても干物女ですか~」
「そしたら・・・・・俺が必ず君を見つける(微笑)」 BGMは直人さんの黄昏で
「ぶっ・・・・・ぶちょおーーー!」 ぶちょおに抱き付くホタルです。
「なんかチビタを思い出すな(笑)でもあのときと違うのは今日は暗くておまけに周りに誰もいないってことかな」
「えっ?・・・・・・・」
キス

こんなふうに外でキスするなんて随分と随分と久しぶりのことで、なんだか照れる。ちょっぴりくすぐったい。
だけど・・・だけど・・・もっと欲しい。。。
そんな私の声が聞こえたのか、ぶちょおも私と同じ思いだったのか・・・
ぶちょおは薄く微笑んで、もういちど私にくちずけた。
甘く深い大人のキス

さすがに二人ともちょっと照れてしまって無口になる。
だけどつないだ手からはぶちょおの優しさと愛が伝わってきて、幸せ過ぎて・・・つい口角が緩む。
「あっ なに思い出し笑いしてるの?」
「違います~思いだし笑いじゃありませんよーだ」
「そっ(笑)あのとき・・・チビタで今迄で一番幸せな顔をした泥だらけの花嫁が凄く愛おしくてキスしたかったんだ」
「リベンジですね(笑)」
「クリスマスにかこつけてだな(笑)」
「ビバ!二人だけのクリスマスイブです」
「だな」
「あのときぶちょおと一緒なら私はいつどこにいても何があっても幸せでいられると確信しました。その幸せはずっとずっと継続中です」
「俺もだ、ホタルと一緒にいれればそれだけでいいと思った。そのうえ光と誠がいてこれ以上ないくらい幸せだ。それでも生きてるといろいろあるけどな」
「ありますよね~。でも泣いても苦しくても、また笑えるんですよね」
「うん、生きるってそういうことだ」
ぐーぐー
「早速生きてる証が(笑)」
「へへ、踊ったからか小腹が空いちゃった」
「そこのコンビニでなんか買っていこうか」
「はーい」
*
「ただいまー」
「ただいまー」
「パパ、ママ、お帰りなさい! でーと楽しかった?」
「うん(^^; 誠はクリスマスパーティ楽しかった?」
「うん」
「パパ、ママ、お帰りなさい!」
「光、パーティ楽しかったか?」
「普通」 ←少し反抗期に入った光ちゃんです。
「普通ならまあまってことよね~(^^;」
なんか今夜のママ、凄く綺麗。きっとパパとデートしたからなんだろうな。
いいなー私もいつかパパみたいな人に出会えるかな。 桐野くんは眼中にないらしい
「そうだっ肉まん買ってきたわよ~食べる?」
「食べる食べる」
「僕、中華まんがいい」
「私も中華まん」
「あっ 中華まんは1個しかなかったのよ」
「絶対中華まん!」
「僕も中華まん!」
「それじゃあ、高野家のルールに従って勝負だな」
「OK!」
「僕もOK!」
「二人とも頑張れ~」
「じゃんけんポン! 最初はグー!」
「あっち向いてホイッ!」 end
ホタルノヒカリ映画化・DVD発売を記念して書いた「ダンス!ダンス!ダンス!」
楽しんで頂けたなら幸いです
↑楽しんで頂けた方はポチっとな。一言でも感想頂けるととても嬉しいです。
良きクリスマスをお過ごしくださいませ。
クリスマスに、かわいいお話。
ぶちょおのタキシード、ベストドレッサー表彰式を思い出してばっちり妄想いたしました。笑
子どもが大きくなってもラブラブだなあ。
羨ましい、けど、相手にもよるからね(爆)
ぶちょおなら永遠を誓います!!
というわけで(どういうわけだ)
メリークリスマス!!
ずっと、変わらぬ姿で目の前にいてくれたのに気付けなかった。泣
ようやく、私も見つけだすことができました。
遅くなって申し訳ありません。泣
あったけー雪や、どぜうすくい、地団駄を踏みたくなるような美味しいケーキ、私も心のシャッターを切ります。笑
ププッと吹き出し、ジーンと泣き、ドキドキドキ(
kiss,kiss)
ホタルちゃんとぶちょおには、かなわない。
もう絶対離しません。
素敵物語のツボ「普通」by光 (爆)
あのモヤモヤしたのがウソのように
映画の良いところだけが思い出せます。
いつの間にか、光ちゃんも誠くんも大きくなり・・・
ということは、ぶちょおは既に50代半ばで・・・
男盛りで、どんだけ良い男になっているんだろうと
勝手に想像しながら、ニヤニヤです。
ホタルちゃん・・綾瀬はるかちゃんは
40代になっても、あまり変わってなさそうですよね。
相変わらず肌も綺麗そうだし・・・
結婚式のドレスの写真がない理由が子供達にバレ
いつの日か、ちゃんと綺麗なドレスを着た結婚式を計画して欲しいですね。
タイムリーにタキシード姿が見れて嬉しかったです。
はは、相手にもよりますね(^^;
もちのろん!ぶちょおなら永遠の愛を誓います。
子供が小さいときはクリスマスって一大イベントだからクリスマス盛り上がったでしょうね。
そんなに早く認識してたとは凄いです。私が名前を覚えたのはナース3が終わった後の冬ですよ(笑)
きっと人によって好きになるタイミングがあるんでしょうね。
自分で書いてて、ホタルとぶちょおにはかなわないなとよく思います。
「普通」by光がツボでしたか(笑)反抗期にさしかかっているのもあり、結構な美人のくせに愛想のない光ちゃん、心根はとってもいい子の光ちゃんです。
映画を見ていないとちょっとわからないところがあると思うので、あいさんがホタルノヒカリを見たというのでベストタイミングでした。
ロンドンでも随分早くレンタル(ですよね?)できるんですね。
思い出は美しくです。くさいものには蓋をするって訳ではないですが、良いところだけ覚えていようかと(^^;
50代半ばのぶちょお、男盛りで素敵でしょうね。
シミだらけの老いた西行でさえ、端正な顔は変わらずに美しかったです。
ホタルはあまり変わらないでしょうね。
40になってもどうすればその美しい肌をキープできるんですかと聞かれていそうなはるかちゃんです。
楽しんで頂けて嬉しいです。
ぶちょおとホタルはいくつになっても最強で愛すべきベストカップルですよね。
ママがこのドレスを着たときと、同じドレスを着た私と「どっちが綺麗?」とぶちょおに聞いた訳ですが、「ママ」と即答するぶちょおはいいなと思います。
母親の子供に対する愛情は父親とはまた違いますもんね。
年末主婦はいろいろと忙しいですが、お身体ご自愛くださいね。
パソコンが壊れてしまって新しく買ったのですが機械音痴の私は自分で接続せずに
娘が帰ってくるのを待ってやってもらったので
こんなに遅いメリークリスマスになってしまいました。年末に痛い出費でした。
ぶちょおとホタルのラブラブのクリスマス~いいですね!顔がゆるみっぱなしです。
2人でいるのはもちろん4人、ファミリーでいるのも自然と浮かんでくるんですよね~ホタルノヒカリは永遠ですね!
現実の私の今年のクリスマスは息子もいない誰もいない1人のクリスマスでした。
しかも健康診断の血液検査で引っ掛かったのでケーキもチキンも食べれない淋しいクリスマスでした。
よし!来年こそは痩せれるようにがんばるぞ~。
月9は、段ボールを羽織ってるシーンは、なにそれ!と噴き出してしまいました。
他にも突っ込みどころはたくさんありますが
お墓参りのシーンがカッコよかったので
最終回は笑顔が見れたので、もういいです。
パソコン見れなかった間にライブDVD発売も決まったみたいで、すごく~楽しみです!
楽しんで頂けて嬉しいです。
はい、ホタルノヒカリは永遠です。ファミリーまで想像できるドラマはないですよね。
そうだったんですか~私もお風呂のシャワーが壊れたんで年末に痛い出費でした(^^;
お身体の方もご自愛くださいね。
お墓参りのシーンははぁ~と溜息が出るくらいに素敵でしたね。
そう笑顔で終わったし、出番多かったし良しとします。
会報にもDVD発売の告知が載っていましたが、会報届いていますよね?
それはそうと今日のイズム見ました?勿論見てますよね。
キャー!でした。はぁ~可愛かった。最後にいいもん見ました(はあと)しずくちゃん、ありがとう~。
お洋服も素敵でカッコよかったね。