指導性を指導力とすると、日本人の指導力は限定的であるといえる。指導力を持ち、集団また組織に指導性を発揮する日本人の功績は数多あるが、そこに名を留めることはすくない。なぜか。指導力が組織に浸透し、集団が機能するからである。集団が機能するとは、指導の内容が実践となって行動を起こしていることである。カリスマという語は、指導者によく用いられるところ、民衆をひきつけ心酔させる力について、リーダーシップをとることがその役割において日本社会では異なるため、主に統率を図る能力において指導性が議論される。 . . . 本文を読む