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言語としての日本語

2016-04-08 | 日本語教育
日本語という。JapaneseまたJapanese languageである。言語学では国語とは言わない、日本語である。しかし、おおく日本語を日本の国語と解説するのが常である。また日本人、日本民族が話す言語とある。あるいは日本の地域をとらえてそこに住む人々の主要な言語とする。言語として、という謂いには、as (i.e. in the role of); for (i.e. from the viewpoint of)の、as a foriegn language による訳語になる。日本語教育学会は、外国人のための、外国語としての、とその名称をとらえてきた。国語の辞書によれば、資格、立場、名目、部類と説明する。日本を中国語、英語などと並べれば、それぞれ言語のひとつずつであることは明きらかである。国語とする経緯を近代以降に見れば、そこには国語問題のとらえ方があった。国語を国家の中央語とする一方で、国語による尊重、愛護の精神をもって教育することが行われてきたので、生まれつき身につける言語、すなわち第1言語が国語であることを意識しているのである。その国語を日本語とするには、意識のことがらであるのか、考え方、ものの見方であるのか、わたしたちには言語特徴を捉えることで分かるようなことである。言語として日本語である国語を、言語系統論で祖語を求めることをしないし、その言語間の関係に系統があるという、その特徴とする証明を得ない言語であるとなれば、つまり自立した言語のゆえに、言語としての日本語もつまるところ言語としての国語と言い得て変わるところがあるわけではない。 . . . 本文を読む