現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

日本古典対照分類語彙表

2014-09-09 | 本を買いました
注文をして次の日に届く。ネット販売の即売感とでもいうか、入手する速さにあらためてびっくり。日本古典対照分類語彙表、宮島達夫・鈴木泰・石井久雄・安部清哉編、笠間書院刊、2014年6月。その内容については、全作品は次のとおりである。 徒然草・平家物語・宇治拾遺物語・方丈記・新古今和歌集・大鏡・更級日記・紫式部日記・源氏物語・枕草子・蜻蛉日記・後撰和歌集・土左日記・古今和歌集・伊勢物語・竹取物語・万葉集である。出版社の宣伝には、主だった古典作品の中でどの単語が何回ずつ使われているか、意味とともに一覧できる、至便の書であると、これを見て、意味が分かるとはどういうことかと。それは、意味分類番号がついているということらしい。単語に国立国語研究所編、分類語彙表、増補改訂版,2004 年の分類番号を記した、と見える。インターネット公開の別冊から次を引用する。作品ごと語種別統計 平均使用度数 意味ごとの比較    . . . 本文を読む

音義書

2014-09-09 | 日本語の輪郭
音義また音義書が作られた。そこに見られる和訓は万葉仮名で書かれていた。訓注と言っていたのであるが、訓釈としてとらえると、そこに日本語が釈としてつけられたことを知る。  >音義書(おんぎしょ)とは、一定の典籍の中から漢字・漢語を抽出して、その発音や意味、和訓などを注記した本。単に音義(おんぎ)と呼ばれる場合もある。文章よりも個々の語句そのものを注釈の対象とする。  そして、それが集成されて辞書となり、日本語読みが記録されて、和訓が集大成されて、類聚名義抄などが編纂された。音義書は中国の辞書の影響があった。  >A:義書(訓詁の書)…『爾雅(じが)』『釈名(しゃくみょう)』 →文字の意義・用法の違いによって分類・配列 B:字書…『説文解字(せつもんかいじ)』『玉篇(ぎょくへん)』 『字彙(じい)』『康熙字典(こうきじてん)』 →文字の形体の違いにより類別・配列 C:韻書…『切韻(せついん)』『広韻(こういん)』『佩文韻府(はいぶんいんぷ)』 →文字の音の違いによって類別・配列 D:近代辞書…『辞源(じげん)』『国語辞典』 →形・l音・義に関する研究の集約    . . . 本文を読む

ニシコリ、おめでと!準優勝

2014-09-09 | わくわく
あれはテニスじゃない。弾丸サーブがこーなを付いてオンラインで抜けていく。勝負にサービスエースを4連発とは動けない。カチカチに緊張で固まった横を、コートを跳ね返るボールは瞬く間に抜けていく。250キロにもなるスピードで、テニスにならない。テニスの名称は攻守交代の際のサーバーの掛け声である、トゥネ! 仏、 Tenez! 、動詞 tenir の命令形で、球を落とさないように取ってみろ、の意にちなむと、解説があるので、従者、サーバントが主人に対して行う行為をサービスというのだから、それは、レシーバーにあたる人間の従者が第一球を屋根に打ち上げる役目を行っていたことに起源があるというのだから、テニスにならないゲームだった。準決勝で世界の1位に勝ったのだから、もう2位になるしかない、と負惜しみが出るよな・・・それでもアジア人初の決勝で戦ったその栄誉を称えよう。ミラクル、マジックハンドのニシコリは必ずこの決勝にまたやってくる。 . . . 本文を読む

語彙の論5

2014-09-09 | 語と語彙
語彙について  語の総体を分類する。単語を集めた辞書は音順である。日本語はイロハ順、50音順と音引きをする。現代語は60音に並べて、あいうえお順とすることが行われている。伊呂波順は色葉ともする辞書があり、字引、字書のものである。発音をとらえて音韻順にするのは分類としては初めからそのように行われるとしやすいのでそのようにまず行われた考えられるが、実は、その音順になるためにはそのまえに分類がほどこされていたことを知る。イロハ順になるのは日本語としてのとらえ方の意識のあらわれかと推測するが、その伊呂波順の下位分類としてとその字書にあるのはさらには意義分類があるということで、意義分類体の辞書を中国の辞書の影響として見ることになる。いま、日本語の最古の辞書として、和名類聚抄に着目すれば、それは漢和辞書としての体裁をもち、それはまた和訓を注している、意義分類体のものである。 . . . 本文を読む

白露そして重陽

2014-09-09 | 日本語百科
暦便覧は、陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也、と、その白露に入り、重陽を過ごす。秋の気配が深まる二十四節気の一つ、白露。陰陽五行で、白は、秋の色である。草露白 そうろ しろし 、草に降りた露が白く光る、日本。鴻雁来 こうがん きたる、雁が飛来し始める、中国。処暑 から白露、そして 秋分である。秋霖、秋雨前線は寒気をともなって来る。天の川が美しく見えるころ、仲秋の名月が澄み渡る。この月は、十三夜、十五夜、十六夜、明月三度を楽しむ。  何事も過ぎてゆくもの白露の日 稲畑汀子 ホトトギス  重陽の節句、菊が咲く季節、菊の節句とも呼ばれる。 陰陽思想で奇数は陽の数であり、陽数の極である九が重なる日であることから、重陽と言う。陽の重なりを吉祥とする考えに転じたのは、奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされたからである。月々につき見る月は、おおけれど。 長月、菊咲月、玄月、寝覚月、立待月、居待月、寝待月、更待月、月のある季節だ。 . . . 本文を読む

病名と古典文学作品

2014-09-09 | 病名のことば
病名史とはこのサイトの造語である。病気の名前に歴史がある、ということであるが、果たして、それを検索してみたら、病気の文明史、というのがヒットして、疾病文明圏などを説明している。病気の歴史、病気の社会史はありそうだが、やはり病名については、ないと繰っていたら、病気日本史、というのがあった。検索して、そのスタイルを見て、宣伝の解説は、>「病気」に関して、医学史的、文化史的な角度から日本人の病気と社会に与えた影響と歴史的意義を考える。  とある。次いで、病気の日本近代史 幕末から平成まで という書名が、ウイキペディアでヒットした。このサイトで、読んできたのは、病が語る日本史 という本である。さて、最近のひとつに、古典文学作品に病名があって、それを多く扱うようであるが、その病名を作品から並べて見せたのが、日本古典文学対照語彙表 における意味分類である。 . . . 本文を読む

日本語文法文章論 暦に詰まった先人の知恵

2014-09-09 | 日本語文法文章論
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、暦に詰まった先人の知恵 とあり、副題に、世界の暦を発表し合う「暦の会」40年、年末で例会400回に とある。日本経済新聞の文化面、20140909付けである。執筆者は岡田芳朗氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。 冒頭の文は、次である。 > 明治5年(1872年)11月9日、時の政府は太陽暦の採用を発表し、同年12月3日を翌年の1月1日とする形で新しい暦を実施した。 末尾の文は、つぎである。 >より賢く、より心豊かに生きるために、多くの方に暦に関心を持っていただきたいと思う。 . . . 本文を読む

0909 昭和天皇実録

2014-09-09 | 日記
軍部の専横に不快感 「昭和天皇実録」公表  中日新聞トップ記事、見出しである。20140999    リードには、宮内庁は九日付で、昭和天皇の生涯の公式記録「昭和天皇実録」の内容を公表した、とある。 >戦前や戦中、軍部の専横に不快感を抱き、戦争回避を模索しながら止められなかったことを戦後も悩み続けたことが、あらためて浮き彫りになっている。 贖罪意識持ち訪問望む 終戦2年後「沖縄占領継続希望」  20140909    記事には、昭和天皇実録には、昭和天皇が太平洋戦争終結の二年後、米軍による沖縄占領継続を希望していることを記した米国の報告書が引用された、とある。 >一方で、後半生に沖縄への贖罪(しょくざい)意識や訪問の意思を抱いていたことも繰り返し盛り込まれた。 . . . 本文を読む