縦書き、横書きは文書による影響と考えてよい。日本語を縦に書くようになったのは大陸文化から文物を移入したことによる。毛筆で紙に書くのは運筆から縦に流れるのが良い。とくに崩し字からすれば連綿となるのは縦書きである。それを横にして書くようになったのは海洋を隔てた文化の影響である。ラテン文字による書き方が横に流れるようにつづけるのを見れば、縦書きに対する横書きを認めることになる。縦書きと横書きは文字種によってその方法を知ることになったので、横に書いているものを縦に書いてみることは実際にむずかしくとも、縦に書いていたものを横にすることはできたであろう。事実、右から始まる左への横書きである。 . . . 本文を読む
中日新聞コラムが1000回で完となった。長い間、読者として楽しませていただいたので、感謝の気持ちである。おつかれさま、ありがとうございました。ひもとく、現代日本「ご」百科、この語に誤をいれて日本語の誤りを記述して連載にした。わたしは毎回それを切り取ったので、1000回分がすべてあるはずである、はずであるというのは、持ち歩いたり、切り抜きで張り付けたりして手元にはあるときから切り抜き箱にたまっている。言語学者の説明であるから、日本語がこれほど誤っているとするのは、そう解説するのは大変なことであるし、よく考えれば、異常なことである。その話題を提供するだけでも、ご苦労があったと想像される。コラムはいつしか、誤表現とするものが、曖昧表現を取り上げるようになり、さらには語用を取り上げるようになっていた。語用をエラーでとらえるか、その誤用を学習上のこととして議論することがある一方で、言語の語用はそれなりに現象としてのことが起こる。そしてそれを誤用そのものと認めると、言語は法則を作れなくなるので、日本語を壊さないことが望まれる。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 1000完 意識が戻られています を例題にしている。日本語動詞の自他における議論となる。コラムの解説は、戻る動詞を敬語に使うことができるが、その主語は人間でなければならないとする。意識そのものが人間でないから、意識を取り戻されています と言い換えを説明している。例題の正誤の判定はコラムのする論理で言えば、言いかえは表現できると認めてよい。しかし、日本語の用例で、意識を戻す と、意識が戻る、という自他動詞についての議論が必要になり、その言いかえは、つまり、意識を戻す 意識が戻る というのは、それぞれ言いうる。したがって、意識を戻される、意識が戻られる、このふたつは正しい。その用法でふたつを使う例が検索しているとあったので、紹介をしておこう。この場合に、いずれも日本語表現として理解される。 . . . 本文を読む
成長戦略は株価や企業重視 政府素案 女性の就労促進 中日新聞トップ記事、見出しである。20140617
リードには、政府は十六日、産業競争力会議を開き、新たな成長戦略の全容を示した、とある。
トップ左には、中部の味 世界に発進 ミラノ万博 「壱番屋」など出店 とある。20140617
記事には、ミラノ万博で日本館に設けられるフードコートの予想図 カレーライスに、そば、和牛-。イタリアのミラノで来年開かれる「ミラノ万博」に、中部地方の外食チェーン三社が出店する。日本で親しまれている食文化を世界に発信しようと、各社の得意料理で挑み、ブランド力の向上と将来の欧州進出を目指す、とある。
記事中見出しに、ES記載 容器発見 小保方氏研究室 とある。
中段記事見出しは、「解析結果が存在否定」 STAP細胞 共著者の若山氏 とある。20140617
記事には、STAP細胞の論文問題で、共著者の若山照彦・山梨大教授が十六日、同大で会見し、自身が保管していたSTAP幹細胞は、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーに作製を依頼して渡したマウスから作ったものではなかったと発表した、とある。 . . . 本文を読む