カタカナ語のむずかしさは、その困難がカタカナにあるとしたら、それ単独ではカタカナによる語構成をはじめ語の由来、語の用法などについてわからないことがあることである。漢語も和語もどの語も文脈から切り離せばそうかもしれないが、さきの謂いを漢語に当てはめると、語構成が漢字で組み合わされた場合にはその一つ一つの文字に語の意味内容を求めることがあり、語源など連想するところがあるし、可能な類推がある。それが片仮名になるとこれは原語の言語によってわかるところのもとの形を備えることはなくなってしまっているのであるから、発音に拠ってみても肝心な音が捉えきれない。その出自が何語によるか、それがまたカタカナ発音ではわからない、日本語発音でしかないからである。漢語と和語には日本語使用の経緯に和語としての発音が影響しても漢語の表記が保たれてきたことはその発音に拠ってもわかりよくするところがあると言える。
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日本語「誤」百科 920 コンクリートの残骸 を例題にしている。コンクリートを建築資材に認めないコラムの解説だ。建物が壊れてそこに残った残骸と言っているのだから、破壊されて原形をとどめない残骸に、その前に一定の形をもった建築物である必要があるとか、撞着をを起こすような説明している。だから、それをコンクリートは物質で特定の形があるわけでないとか、、コンクリートから残骸が生じることはないとか、何を言おうとしているか不明である。それこそ同語反復の苦しい言い分けになっている。すなわち、残骸は残骸であるとかコンクリートの残骸は残骸でない、コンクリートだとか言っているようなもの、ほかに例を挙げている、氷の残骸、岩の残骸にしても、これはおそらく説明方法で言えば、氷で作られた造形物、また、岩に作られた歴史遺物だとか、それが壊されたときに、それぞれを残骸と表現していることは、上述の説明の論理と同じである。もっとも、氷は解けてしまい、岩は細かく砕かれてしまうかもしれない。 . . . 本文を読む
ガーゼの語源をパレスチナの港町ガザに求める説があるらしい。ドイツ語のガーゼは薄い絹、綿織物、これはまた古フランス語のガゼに由来し、それがパレスチナの地名だと言う。ドイツ語にはゴーズという言葉は、中東のガザから来たという説と、アラビア語のqhazzahまたはペルシア語qazzから来たという説がある、と、これはウイキペディアにある。このqhazzah、qazzとも絹織物を指していたようだ。この絹織物は粗製の織物で、ヨーロッパに伝わったときに粗製織物全般を指す言葉になったとされているとも解説する。ブログを検索すると2006年に話題にしているのがある。日本語の綿布、綿紗とか、そのガーゼを中日春秋が書いている。ガーゼで覆えない傷の話に及んで、考えさせられてしまった。侮辱と憎悪の時限爆弾を譬える。西欧に、憎悪の建物は、侮辱の意志で作られる、という格言があるそうだ。 . . . 本文を読む
愛知県 給与抑制せず 新年度方針 税収増、6年ぶり 20140114中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、愛知県は景気回復による税収増加を受け、二〇〇九年度から続けた職員給与の抑制をし年度は行わない方針を決めた、とある。愛知県は約6万6千人の一般職員の給与抑制を行わないという。この5年間で教職員や警察官などの給料とボーナスをカットし862億円の経費削減効果を上げたようだ。カットは1.5~7%であった。職員一人当たり、年間十五万円増となる。左側の記事見出しには、名大に脳研究新拠点 女性教授ら米計画と競う と見える。リードには、脳の仕組みを解明するプロジェクト構想が今年、名古屋大学大学院で動き出す、とある。米国の脳研究はブレーン・イニシアチブとして、オバマ政権が2013年4月に打ち出した国家プロジェクトのようだ。アルツハイマー病や自閉症の治療法に役立てると言う。 . . . 本文を読む