英語で会見をした様子をテレビは逐一そのまま報道をした。ニューース報道はワイドショーのように尺をたくさん撮っていても、そこに編集はかかっているが、そのやり取りは繰り返し流されることで称賛されるようなことである。サムライを聞かれたところで、 >「侍の精神とは何か」との風変りな質問には、やや苦笑気味に「I (have) never meet(met) Samurai.(侍を見たことがありません)」と口にして笑いを誘った後、「ただ日本の男性はネバーギブアップの精神で規律正しい。私もその精神を持っていると思う。それをピッチで証明したい」と続けた。 難しいし、一言にするのは、限られた会見であるから表現するにしても、うまいことを言ったものだと感心した。 . . . 本文を読む
さんこく 三省堂の国語辞典の呼び名だそうだ。第7版についての毎日新聞の記事である。ことばの鏡 脱・男目線 と、ニュース配信があって、おやと思った。世にもまれな美人 と言う用例が7版では消えて、世にも不思議な物語 となたそうだ。そして、>ほかにも「黒目がちの美人」「すごい美人だ」「すこぶる付きの美人」--など計7人が外れた ということだ。編集者か、出版部の人はこの用例を古めかしく感じ、男目線であった、として、代えたという。そこまではいいとして、愛について述べているところで、小説の指摘であったそうだが、異性の愛の用例を、同性の愛をも解釈できるような語釈に置き換えたかのごとくいながら、>7版では「恋を感じた相手を、たいせつに思う気持ち」 としているようであるから、おやと思ってしまった。いずれ、辞書でたしかにしなければわからないが、小説の議論もこの語釈も中途半端なことだ。 . . . 本文を読む
敬語の謙譲を考える。へりくだり、ゆずる、そのことはなければならないことだが、それを何に対してそうするのかと言うところが、時代による理解がある。そしてその謙譲を時代にあったように考えるものかどうか、現代敬語の使い方ではどうだろうかと思う。謙譲を美徳とすることがある。謙遜する、控えめにふるまうようなことであり、それはよいことなのであるから、その行為と現代敬語が結びつく。敬語の敬いにとらえられるとまさにふさわしい。その考え方を時代に合わせていつのころからか、日本人にはその風が強い、と思いはじめて、敬語のままにその謙譲の説明が正しいのかどうか、考えなければならないところである。現代風に捉えて謙譲をわたしたちの身にそなえるべき徳として理解するか、敬意の説明に見られるようなこととしてその説明の変化はあるものの、依然として、多くの敬語解説には身分、上下、年齢、地位、性別などを言う。社会的な言葉遣いのマナーとして説明しよいからだろう。 . . . 本文を読む
2紙がまったく同じ大見出しを並べている。20140110朝日新聞トップ記事には、工場爆発5人死亡 重さ200キロ筒ふた跳ぶ 四日市 水素発生か、12人けが と見える。横書きの見出しは、これ以外に書きようがないとばかりだ。リードには、9日午後2時すぎ、三重県四日市市三田町の三菱マテリアル四日市工場で爆発が起きた、とある。この朝日新聞のリードと見出しの関係は、最初のセンテンスだけでは5W1Hのいつ、どこで、なにがの情報となっている。中日新聞にも横大見出しは同じであるので、そのリードを見ると、九日午後二時十分ごろ、三重県四日市市三田町の三菱マテリアル四日市工場の第一プラントで爆発があり、作業をしていた二十五~四十八歳の男性五人が死亡、十二人が重軽傷を負った、とあって、見出しに縦書きで見える、作業中 12人負傷 四日市三菱マテリアル との関連表現となる。中日新聞はこの記事の左に、減税、30人擁立目指す 来年名古屋市議選 維新と連携視野 とある。 . . . 本文を読む