読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

漢字改革を叫ぶ魯迅

2008-10-15 10:19:38 | 読書

岩波新書「漢字と中国人」大島正二著から
中国の近代文学者、魯迅も漢字が中国文化の発展を妨げていると考えていた一人である。
「漢字が滅びなければ、中国は必ず亡びる。」と。更に「この四角い字(漢字)の弊害を伴った遺産のお蔭で、我々の大多数の人々は、既に幾千年も文盲のまま殉難し・・・中略・・・ほかの国では既に人工雨さえ作っている時代に、我々はまだ雨乞いのため蛇を拝んだり、神迎えをしたりしている。我々がまだ生き続けたいなら、私は漢字に我々の犠牲になって貰う他は無いと思う。」と(漢字とラテン化)で。後に毛沢東も「新民主主義論」(1940)で「文字は必ず一定の条件のもとに改革されねばならない。」と主張した。