読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

教行信証

2008-10-02 09:38:39 | 歴史

親鸞は、越後に流罪になって六年後、建暦元年(1211)に流罪を許された後も京都には戻らなかった。暫くは流罪地に留まっていたが常陸に行き、そこで専修念仏を布教した。教行信証はこの頃から書き始められたようだ。後に京都に戻ったときには布教活動はしなかったがこの書物だけは書きつづけられた。親鸞の晩年には書き上げられた。親鸞が紙を貼って何度も書き直し推敲した跡が生々しいこの書物は現在、浄土真宗高田派の本山、専修寺に現存するそうである。