読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

「効」と言う漢字

2008-10-21 10:47:32 | 漢字

「効」と言う漢字の成り立ちについて、ある人が力を交差させて力を発揮し効果を出すから「効」だと言う人がいた。その説明の仕方は親と言う字は立った木に親が登り遠くからでも子供を見守っているから親だという説明の仕方に似ている。
白川静氏の「字通」で「効」を調べて見ると、この字の元の字は矢と支の会意である。
支は象形文字では手に木を持って打つ形であり、効は矢の曲りを打ち、真っ直ぐに正す意を表す字である。「説文解字」に象(像)(つく)るなりとして交(こう)声としているが、白川文字学では交に従う文字ではないとしている。撃って正す事を効と言う。それから法則に従い効(なら)う意となった。