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中国の後漢末から三国魏の頃、語源を探求する書が初めて著された。著者は劉熙、書名は「釈名」と言う。声訓と言う方法を取った。その物がその名になった理由を探求した方法で、例えばワンワンと鳴く動物を何故イヌと呼ぶかと言う命名の由来を求めたのである。
声訓とは、ある文字の意味を考えるときその文字と同音か似た音を持つ他の文字によってその文字の意味を解く方法である。「政、正也」(論語)、「人(じん)、仁也」(礼記)、「霜、喪也」(爾雅)など。この声訓の方法は戦国時代末期に起こり漢代になって広まった。「日」つまり太陽の事を「日(じつ)」と呼ぶのは、それが実だからであると説く「日、実也。光明盛実也。」(釈天)。「月、缺也。満則缺也。」(釈天)。月(げつ)は「缺(けつ)」だからそのように名が付けられたと説明されるのである。