升井紘 浮沼亭日記

新型コロナも土砂災害も飛んで行け!

「はだしのゲン」騒動の後始末

2013年08月28日 00時03分55秒 | 日記

広島ブログ

 

 

 

昨日は早朝からビニールハウスに出かけ、草取りをした「辛口」です。これまでジャングルのように茂った雑草を何とかしたかったのですが、あまりの暑さにその気になれませんでした。約3時間、大汗をかきながらも大方やっつけることが出来、メロメロにはなりましたが湿度が低くて快適な午後久しぶりに昼寝をしました。

 

ニュースを見るとイプシロンロケットの打ち上げが中止になっております。打ち上げ19秒前に不具合が見つかったそうで、打ち上げの様子を見ようと全国から集まった人は落胆したようですが、「イプシロン弁当」 だけが完売したそうで、カメラを担いで集まった方々には何とも気の毒な打ち上げ中止だったようです。

 

一方松江の 「はだしのゲン」 閲覧制限の件は、教育委員会の手続きに不備があったとして、教育委員会議で要請の取り下げを決めました。一連の措置について島根県内の市長はこんなコメントを発しています。

 

 閲覧制限について、安来市の近藤宏樹市長は「個人的には反対」と明言。「ゲンは戦争の悲惨さを伝えるいい資料。表現の過激さというマイナス面より、悲惨さを子どもたちに伝えるメリットの方がはるかに大きい」とした。

 出雲市の長岡秀人市長も「平和学習の教材として定着しており、制限するのはいかがなものか」と疑問視。閲覧制限に「誰が見ても良くない図書なら規制もやむを得ないと思うが、それ以外は、むやみに制するべきでない」と述べた。

 一方、益田市の山本浩章市長は「戦争の悲惨さを伝えることは重要だが、表現があまりにも過激では、子どもにとって悪い面もある」と述べた。松江市教委の要請について「表現の自由を最大限に考慮する一方で、教育的配慮があってしかるべきだ」と一定の理解を示し、下村博文文部科学相の「違法性はない」という見解にも「問題ない」とした。

 浜田市の宇津徹男市長は「教材として使われるべき漫画。だが他市教委の考えに発言することは遠慮したい」。

江津市の田中増次市長は「各市教委が独自性を持ってやっているので、とやかく言うことはない」と、ともに明言を避けた。

 松江市の松浦正敬市長は26日、教育委員会議の結論を受けて「市教委内で手続きに不備があったことは否めない。出された結論は尊重したい」とコメントした。

 

それぞれ当たり障りのないコメントで、全国の首長に尋ねても 「あえて渦中の栗を拾う」 勇気は無いでしょう。それにしても松江市教育委員会は誰を恐れるのか、問題の本質に迫ることなく、玉虫も笑いそうな決着で敵前逃亡してしまいました。

 

現在の市町村教育委員会の大きな方向性は、ほとんど文科省や県教育委員会の方針の丸写です。それに、今回の閲覧制限措置が教育委員会議を経ていなかったとしても、教育長以外の4人の教育委員が半年間も全く知らなかったのか、聞き流していたのか知れませんが、今更 「知らなかった」 と開き直る態度は恥ずべき態度であって 「情けない」 の一言に尽きます。松江に限らず教育委員や教育委員会がこんな事だから、折角一般行政と分離されている制度の改変が持ち出されてくるのだと思います。

 

さあ、要請を引っ込められた学校現場はどうすればよいのでしょうか?言われたとおりに元の場所へ並べるのでしょうか。 それとも?何もかも丸投げにされた松江市立の33小中学校はどのように対処するでしょうか。今度はそれぞれの学校の対処を、全国(国民)が賛否は別にしても興味本位で見つめています。

 

今回の 「はだしのゲン」騒動に限らず、学校現場がどうすればよいか困っているとき、その方向性を示したり、支援するのが本来の教育委員や教育委員会の仕事であり、役割だと「辛口」は思います。そうでなければ教育委員はただの名誉職でしかありません。 

 

 

過去データ 「なんでも辛口」 を残しました 

広島ブログ 読み疲れ有り難うございました。