哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

人形浄瑠璃・文楽を見に行く

2011-02-16 23:29:12 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
落語好きが、講談に目覚め、

歌舞伎に目覚め、

今度は人形浄瑠璃・文楽に目覚めてしまった。

おなじみの国立劇場。2月の文楽公演から、

「菅原伝授手習鑑」

人形浄瑠璃の三大名作の一つだそうだが、なにせほんとの初心者、どんなもんだろうかと見に行ったわけですよ。

作法も観賞方法もストーリーもわからず、客席へ・・・・・・平日の昼間なのに“満員御礼”

へぇ~、こりゃ驚き!!・・・・・自分の知らない世界でこんなに文楽ファンというものが多く存在していたなんて、こりゃ乗り遅れちゃいかんぞ。

歌舞伎と同様に舞台の横から、太夫さんと三味線の方が登場。口上がてら紹介があると“拍手”がおこります。

へぇ~みんな知らない人だけど、その筋の人にはわかるのかな・・・・・だって終わりごろに登場した“人間国宝”の人だけすげぇ拍手だもの・・・・(わかるんだろうな、どんなに偉大な人か・・・・)。

公演が始まって、最初のころは太夫さんが“なにしゃべってんのか”ぜんぜんわかりません、ただ人形の仕草や、黒子さんの動きを追いかけているばかりで、ただ“なんとなく”見ているだけでした・・・・・。

ちょっと飽きが来たころ、「字幕表示」があることに気づきました。太夫さんのしゃべっていることがそのまま字幕になっています。

ほぉ~。「古文」の文章みたいだけど、これでなんとなくストーリーがわかってきました。

舞台を見ながら、チラチラと字幕を見るようにすると、だんだんと話の筋がのみこめて来ました、と同時に“余裕”もできてきて、人形自体の細やかで気配りの効いた動き・表現をじっくりと「観賞」できます。

そこに時には“声色”の効いた太夫さんの雄弁と三味線の音色が組み合わさって、浄瑠璃の世界にどんどん引き込まれていく感じです。

気がつけば3時間の長丁場でしたが、あっという間にすぎてゆきました。

公演を見る前は、正直「人形劇」の気分で考えていましたが、人形・太夫・三味線の組み合わさったこの伝統芸の世界(空間)は想像以上のものでした。

一つ難をいうと、もっと“前の席”で「人形」の表情?・しぐさを間近にみたいものです。

歌舞伎と同様に人形浄瑠璃・文楽にも「はまり」そうな今日の公演でした。
コメント
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