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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

三菱の良識: 初代シャリオ

2008年10月13日 00時43分50秒 | Weblog
写真は、去年の夏に都内某所で遭遇した初代シャリオである。初代シャリオは、1983年-1991年を生きたクルマだから、もしこのシャリオの持ち主がこのクルマを新車で買っていたとしたら、ミニバンがブームになるずっと前からこのクルマを使い続けていることになる。

パソコンでも携帯電話でもそうだと思うのだが、買った当初はさほど思い込みのないモノでも、それを上手に使いこなすことができると、次第に自分と一体化というか、自分のモノになっていき、いつのまにか愛着がわいて手放せなくなるということがある。このシャリオの持ち主も、おそらく多くの人間や多くの荷物を運ぶ必要に迫られ、それほど強い思い込みを持つこともなくこのクルマを買ったが、使ってみると非常に使いやすく、日々満足して使っているうちに、いつのまにか今日まで大事に乗り続けているといったところなのではないか。

初代シャリオというクルマは欧州へも「スペースワゴン」の名で輸出され、一定の評価を得ていた。基本的なプロポーションが良く、今日でもそれほど古くは感じないが、スチールホイール中央部にはめ込まれた「センターキャップ」は80年代的だ。あと、この初代シャリオは、もちろん5ナンバー枠に収まるサイズなんだけれど、全幅は1640mm程度と、いまの感覚からするとけっこうナロウだ。そんなところもキュートである。

このクルマは、ところどころにキズやヘコミが散見されたけれど、日常の道具として必要な整備はきちんと定期的に受けている感じがした。ラゲッジスペースに満載された荷物に、ワークホースたるこのクルマの幸せな生涯が透けて見える。
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