狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

雌鳥歌えば国滅ぶ

2005-10-12 22:33:36 | 社会欺評
証人喚問の頃
 今日、週刊誌が捨ててあったのを、ミジメに思ったけれど拾ってきた。週刊誌だって320円もするのだ。勿体ないではないか。

 週刊誌といえば、女性週刊誌でさえ嘗ては、裸女の妖艶なグラビア頁から始まるのが主流だった。「ヘアー露出」などといって女性の陰毛まで写したものである。
 ずっと以前、ある歯科医院の待合所においてあった女性□□という週刊誌を開いたら、袋とじ部分が開かれていて,「男性を悦ばせる方法」とあり、なんと男性のpenisを、女性が啣える絵図があったのには、小生はうっかり開いてしまって、慌ててページを伏せたことがある。
 この拾ってきた女性週刊誌は、そういう写真も、記事もないところ見ると、いまは絶滅したのかもしれない。あれでは、女性誌にはどうみても相応しくない。時代遅れだよネ。センスがなくちゃぁ。

拾ってきたこの女性週刊誌のグラビアページは、『今日の紀香は〝エレガンス・ロコガール〟!』『愛子さまの旅「雨のお散歩」』の2本だけの寂しいものであった。
 大概の週刊誌には、雲の上の天皇御夫妻や皇太子、雅子さま愛子さまの写真、物語がページを埋める。表紙の見出しに真紀子さんが出ていないから、ネタがいよいよなくなったのかと思ったら、元外相も、ムネオ先生ともども、ヤッパリ健在だった。「NHKvs朝日新聞」は女性には向かないようだ。
(おおっと、ちょっと待て。待て。まて。マテ。この週刊誌は去年(2004)の5月28号だったのだ)

しかし、そんなことはどうでも良い。そんな皇室の写真や,ムネオ先生vs真紀子さんのゴシップなんかで、誇り高き小生が、ゴミ処分の週刊誌を、拾ってまで持ち帰る猟奇心は湧く筈わないだろう。

 ボクが大いに関心を持ったのは、その表紙に
《〝債権者〟女性が涙の告発!「辻元清美さん、お金を返して!私の会社が潰れる!」》の見出しである。
『巨額の政治資金の借金返済を渋っていた辻元清美(42)。その知られざる“裏の顔〟を知人の会社経営者が明かした!』
記事もトップページで、あの泣きべそをかく、有名なシーンの写真が、大きく再現されていた。
週刊誌だから、あまり本気にはしないほうが良いと思うけれど、 土井たか子の醜態を見ても分かるとおり、今の社民党の政治屋には、碌なものはいないことは、こんな記事が書かれることを見ても明らかだろう。

残念だ。無念至極としか言いようがない。
 労働者の味方だとか(今はそんなこと言わないか…。憲法9条―ん。戦争反対。当たり前じゃあないか。それより我輩は銭がなくて困っているのだ!莫迦!)、ソーリ!などと得意になって絶叫し、秘書の給料までネコババして、泣きべそをかいて、辞めた女が、また議員バッチを付けたのだ???世の中どうなっているの。小生には判らない。なんとも判らない。中卒の学歴だからか?

 若しかして辻元が、小泉と、談合して自民景気を、煽っているのではないかとさえ疑いたくなる。ああ…、少々我輩も久しぶりに興奮してしまった。今宵は焼酎の捗がいくド!!社民党(旧社会党残党)を考えると、小生は理性だの、知性だの糞くらえと、怒鳴りたくなるのだ。

 真面目に社民党、特に純真無辜な福島党首や、神田香織さんを後援なされている方には、恂に申し訳ないが、辻元や土井に象徴されるのが今の社民党だと小生は言えたい。
 
 「雌鳥歌えば国滅ぶ」土井たか子引退の詞にする。

 



  
 

皇国史観

2005-10-12 08:28:02 | 博物館

皇国史観 (クワウコクシクワン)国家神道に基づき、日本歴史を万世一系の現人神である天皇が永遠に君臨する万邦無比の神国として描く歴史観。十五年戦争期に正統的歴史観として支配的地位を占め、国民の統合・動員に大きな役割を演じた。      [広辞苑第5版]

第五十三 今上天皇の即位

【天長節】第百二十四代今上天皇は、大正天皇の第一の皇子にましまし、明治34年4月29日に生れさせたまふ。

大正5年御年16歳の時、立太子の禮を挙げさせられ、ついで内外多事の間に、摂政の御重任をはたしたまへり。

【天皇踐祚したまふ 昭和元年】先帝崩御の日、天皇ただちに踐祚し、年号を昭和と改めらる。やがて文武百官を召して朝見の儀を行はせられ、かたじけなき勅語を賜ひ、すべて着実を旨とし、みづから工夫することにつとめて、日に日に人文を新にし、国民一体となりてますます国家の基礎を固くし、又広く世界の人々と交を厚くせよと仰せたまへり。

【御大葬の儀を挙げたまふ】昭和2年1月先帝に大正天皇のご追号をたてまつり、2月御大葬の儀を挙げたまひて、多摩の御陵にをさめたまふ。

【天皇即位の礼を挙げたまふ】先帝の諒闇終りて、昭和3年11月10日即位の礼を京都の皇宮にて挙げたまへり。この日天皇御みづから賢所を拝して、皇祖天照大神に御即位の由を告げたまひ、ついで紫宸殿に出でまし、高御座にのぼりて、あまねく之を臣民に宣したまふ。実にならびなき盛儀にして、国民ひとしく万歳をとなへて、之を賀したてまつれり。ついで大嘗祭を行ひたまひ、天皇親しく天地の神々をまつりたまへり。

【かたじけなき勅語を賜ふ】紫宸殿の儀に於て、天皇の賜ひし勅語の中に、御歴代の天皇は、皇祖皇宗の大御心をうけつがれ、わが国を御家として万民を愛撫したまふこと、あたかも慈母の赤子に於けるが如く、万民また互いに心をあはせ、天皇を国の御親とあふぎたてまつりて、忠誠をつくし、君民一体となりて今に及べり。これ実にわが国体の精華にして、まさに天地と共にきはまりなかるべしと仰せたまへり。まことにかしこき極ならずや。

【国民の覚悟】今や、我が国は五大国の一として、世界に於ける重要な地位を占む。これ実に御歴代天皇の御盛徳と、国民世世の忠誠とによれり。さればわれ等国民は、よく国運発展の由来をつまびらかにし、おのおのその業に励み、一致協力してますます国家の富強をはかり、進んで世界平和の為に力を尽くし、以ってわが国史に一層の光輝を加へざるべからず。

尋常小学国史 下巻 終
        [尋常小学国史 文部省 東京書籍昭和2年(1927年)発行
(註)この尋常小学国史は小学5~6年用教材である
[参照] 
高等学校最新日本史  朝比奈正幸 小堀桂一郎 松村剛 国書刊行会(のち明成社に版権譲渡)
新しい歴史教科書新訂版  西尾幹二ほか13名 扶桑社
検定不合格日本史  家永三郎  三一書房